2010年3月

8日に、代表質問終わりました。
5会派(新生会、草政会、市民派クラブ、公明党、共産党)の代表者が45分の持ち時間で一括で質問をします。
一般質問は、一問一答ですが、代表質問は申し合わせにより原則再質問無しとなっているとのことです。

一年間の市政を振り返り、新たな一年の市政方針を問う(特に新年度の予算審議ですから)3月定例会のみの代表質問です。(他の市によっては、代表質問を毎回の議会で行っているところもありますが)
今年の代表質問は、昨年度と違ってどの会派もあっさり目だと感じました。
昨年度は、かなり広範囲に市政を問われていて、これぞ代表質問だとの感想を抱きましたが、やはり橋川市長の一年目が終わったところということも影響していたのでしょうか。
今年は、それぞれピンポイント的な質問であったと思いました。今議会の焦点でもある国保の値上げの件の質問がやはり多かったです。
代表質問は一問一答と違って、お互い、原稿を読み上げる形ですので、どこか形式的な感じがし、なかなか心に響きにくいと、個人的に思うところです。

だからと言って、一問一答が、丁々発止かと言えば、もちろん私も含めて、そこまで辿り着いている人は少ないのが現状です。
私自身、毎回、質問を終えて自分の席に帰ってくると、ため息が... これは、後悔のため息です。
主に時間配分のこと(いつも時間切れ)と自分が意図する伝えたいことが、伝えきれなかったという自分の力の無さに後悔しきりです。
30分ないし45分の答弁も含めた限られた時間内で、いかに一問一答を活かした質問が出来るか、まだまだ勉強しなければと痛感しています。 

橋川市政も2年が経過し、4年の任期の丁度折り返しになります。
橋川市政になって始めての議会質問の時に、この4年間で全てやりきる思いで臨んで下さい、との意味を込めて質問の最後にメッセージとしておくりました。実際は、4年間で全てやりきり、燃え尽きて下さい、と言ったので、一部の議員から「4年間で終わりってことかぁ」等等の野次が飛び交いましたが...

財政厳しき折り、また少子高齢化の波、そして地方分権の時代の流れにあって、今後益々どこの自治体も首長の手腕、舵取りが問われ、また差が表れてくると思います。

市長には当選して市民の信託を受けたからには、まず目指すは、4年という任期の中で、草津の市民のために自分が立候補された時の志を完遂して頂きたいと思うものです。

私共議員も二元代表制のもと、行政と対峙ができるよう力を付けていかなければと思っています。
そういえば、今回の代表質問では、昨年ではほとんど出なかった「二元代表制」という言葉を多くの会派代表者が使っていました。認識は多少違うかもしれませんが、意識することから始まるので本来のあるべき姿に近付いているのでは、と期待するものです。

では、明日の議会質問、頑張ります。さて今回は、うなだれて自席に戻るか、笑みを浮かべて戻るか... 神のみぞ知る!?

3月1日に、3月定例会が開会しました。
3月の定例会は、H22年の新年度予算の審議が行われる、かなりボリュームのある議案でとても大事な内容の審議です。
予算額は一般会計、おおよそ365億円で国保や学校給食センター等の特別会計を合わると約627億円です。
一昨年の経済危機に端を発した不景気の結果、9億の市税の減収がありました。
予算規模としては、対前年比、7.1%の伸びになっていますが、この増加した主な内容は、こども手当てと小学校、中学校の増改築費用です。
行政の予算の立て方というか予算の規模というのは、家計の収入と支出の立て方とは違っていることを議員になって初めて知りました。
普通の家の家計なら、お給料(収入)の額に合わせて支出が大体決りますよね(特別な大きな出費以外では)。
行政も、基本的には収入規模で予算を立てることは原則としてありますが、支出と収入がぴったりと合わないと駄目なので、どうしても施策として必要であれば借金を予算の収入としてあげ(いわゆる市債です)、支出の額と合わせるのです。たとえば150万円の車を借金して買った場合、年収が500万円であれば、車のローン代を足して650万円を収入として、支出を650万円というふうに数字を合わせるのです。お金の使い方の中味としては、家計の考え方と変わりありませんが、予算書を見た目の印象が、収入がこれだけあるのかぁ、と一瞬思ってしまいませんか?
また、単年度という一年単位の予算や決算なので、実際は市債がこれだけある、ということがわかり辛いです。
最近でこそ、地方が財政破綻をする中、市の財産や負債は全部公表となり、情報としては公開となっています。
ご承知の通り、新年度の国の予算も過去最高の赤字国債発行し、必要な支出に合わせていますよね。
つまり、各政策の予算を積み上げた合計の金額よりも収入(税収)が足りない場合、借金をして予算と数字を合わせるわけです。(さすがに地方の場合は、そこまでの借金はできませんが...)
家計の場合でしたら、収入の額に合わせて、支出を考える、ということが普通ですね。
ただ、行政は、市民の生活の福利という公共のサービスをするための支出ですから、収入が足りないから、この事業はやめます、ということができない事業がほとんどです。そこが、悩むところで、右肩上がりの経済成長期であれば良いのですが、右肩下がりの時代、どこの自治体も経営が厳しく、将来に残す借金ばかり作るわけにはいきません。
それで、事業仕分けなるものが必要になってきています。客観的に、事業の評価が内部で出来たら良いのですが、なかなか、これが関係者なるものが必ずいらっしゃるので、事業をやめる、ことが内部ではとても難しいのです。
さて、ちょっと説明が長くなりましたが、私が感じた家の家計と行政の予算の感覚の違いです。
個人の支出と公共の支出の意味合いが違うことは前提としても、なるべく借金を少なくして、あれもこれも、ではなく、あれかこれか、の自立、自律した経営をしていくことがこれからの地方自治体が求められるものです。
その観点からの予算審議を議会に求められていますが、現実はいかがかと... 
国保が今回「値上げ」との議案が上程されました。理由は已む無し、なのですが、議会内でも会派ごとにかなり議論されました。
結果は、閉会日に決定されますが、この国保の値上げの件で、本当に議員同士の議論もさることながら、合意形成の取り方を今後の課題として実感しました。

代表質問ー8日 一般質問ー16日、17日です。
傍聴に、もしくは当日インターネット配信もされていますので、是非議会に参加下さい。

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