2010年11月

昨日、今日と二日続けて、草津市役所にて「多重債務等支援ネットワーク研修会」が開催されました。
昨年の3月議会時に「多重債務者の包括的支援体制と消費生活相談窓口と各課の連携について」という事項で質問をしたことをきっかけに、市も多重債務の支援に取り組まれ、本年9月に庁内で「多重債務等支援ネットワーク」を立ち上げられました。各課横の連携をとりながら、多重債務者の掘り起こしに努めるものです。
(ネットワークの図があるのですが、かなりきっちりとしたネットワークで図の通りにいけばほぼ完璧です)

まずは、多重債務の実状を知ることから始まりますので、全課に呼びかけられ2日間の研修会が開催されました。
内容は、弁護士の方から「多重債務の実状と支援のあり方」について話を聞き、多重債務がどのように起こるのか、多重債務が社会にもたらす影響等を説明され、個人の意思だけではない、社会的要因や病気等も加わっての多重債務に陥る問題も話されました。
行政の役割も大いに期待する由、弁護士に相談するとなると敷居が高く、市民の相談窓口として行政のほうが身近な存在であるということや、国民保険や子どもの学費、様々な税金の納付等、市民相談の窓口以外にアンテナを張っていれば、多重債務者の堀り起しができること等話されました。
行政に期待するものは、掘り起こしから次の段階ー生活再建の関与と、それと大事な点ですが、経済の悩みから、いわゆる貧困が高齢者や、児童の虐待の要因にもなっていることが多い、ということで虐待問題への一つの解決方法もある、とこのこと、様々に勉強になりました。

第2部では、市内で実際にあった詐欺の被害からの内容を、寸劇にして紹介されていました。
市民のかたや、相談員さんの熱演に、思わず拍手!でした。

相談員さんによれば、今、「貧困」が一番の問題だそうです。
多重債務も、イメージ的には浪費、といった個人の問題と思いがちですが、生活苦からの借金が案外と多いそうです。

これだけ社会情勢が不安定、不況が続くと、貧困の問題も解決が出来にくく、いかに多重債務に陥る前に予防するか、また、陥っても相談するところがあり、解決の方法がある、ということをいかに周知していくかが大切だと痛感しました。
しかし、議会質問で、これだけ具体的にほぼ要望した通り、いえ、それ以上に実行された、というケースは今回が初めてでした。
担当部や、関係の職員さんに感謝し、日々、消費問題に身体を張って奮闘して頂いてる相談員さんにエールを贈りたいと思います。

景観は共有の財産

11月26日、第一回目の「草津市景観計画策定委員会」が開催されました。
草津市の景観施策については、議会質問等で要望もしてきましたので、もちろん傍聴に行ってきました。

15名の委員の紹介のあとに、選任された委員長から、就任の挨拶の冒頭、景観条例を策定する上で2点の大事な視点について話されました。
一つは、人は見かけによらない、と言われるが、景観は外観、目に見える外観、表れた形でその理念がわかる、という話しをひかれ、景観はみんなの共有の財産である、ということ。土地や建物は確かに個人の財産です。が、個人の財産であっても、景観は公共のものである、という理念が大事であるということです。
二つ目に、景観条例は、他の法律と違って自治体の委任条例であり、各自治体で意思決定をして決めていく条例であるということ、つまり地域独自の自らの視点での方向性を持つもの、持てるもの、そのためには、住民の意思のもとで決められるべき条例である、ということでした。
この2点については、大いに共感でき、これから景観条例を作っていく上で、しっかり押さえていってほしい点であります。国の景観法にも、景観は「国民共有の財産」と謳われています。私たちも、旅行等で他市に訪れた時、その地域に降立ったときの風景から、その地域の文化や住んでいる人たちの生活の匂いを感じるものです。

周囲の環境と調和が取れている中、もし一つの建物でも奇抜な色や形で調和が乱れるような建物があれば、その周辺の景色が壊されてしまいます。また、一度壊してしまった風景は元に戻すことが不可能であったり、大変な時間と労力が必要です。風景や景色は、過去から引き継がれたものであり、また、未来にも残していくべき共有の財産であることは、誰もが否めないことだと思います。
だからこそ、行政の押し付けでない、住民の意思でもって、その地域独自の景観をどのように形成し、守り、残していくのか、という住民の意思による視点が大事です。その住民の意思をどのようにくみ上げ、条例に反映させていくのか、委員会では、その点も、種々意見が出ました。今後に期待したいと思います。

10月から11月にかけて実施された市民アンケート結果からは草津市の景観で魅力を感じる景観、という問いに第一番目として「対岸の山々を背景に琵琶湖を望む景観」が上がっていました。
多くの市民の方々は、琵琶湖からの景観に魅力を感じておられるようです。

草津市はコンパクトな町でありながら、山あり、湖あり、田園あり、近代的な都市部etc...あり、とほとんどの要素が揃っているまちだと思います。

その琵琶湖の景観について、委員のかたから考えさせられる発言がありました。
居酒屋での談話で、あるマンションに住んでいる人が「今日も琵琶湖がとてもきれいに見えて本当に良かった」という話に、別の人が「マンションが建ったお蔭で、自分たちは琵琶湖が見えなくなった」というやり取りで気まずいムードになった、ということです。
景観において、高さについては、かなり問題になることは、京都の高さ規制や、マンションの建設反対運動からも周知のことです。出来るだけ、土地の効率的な利用を促進しようとすれば高度利用が図られ、そのために周辺の住民の環境や眺望の権利が侵される、という問題が生じます。
私も、建物の高さは景観に非常に影響が大きいと感じています。

この問題については、行政にとっても大変頭が痛いことであり、草津市もこの判断をどうしていくのかが問われると思います。

景観についてはこの高さだけでなく、たくさんの視点があります。
これまでは草津市として、あまり視点(認識)がなかった景観についてようやく行政が着手したことに多いに期待するものであり、注視していきたいと思っています。

今年も残すところ...

先週の13日、14日と学区のふれあい祭りが志津市民センターと志津小学校にて行われました。
今年は初めて役員の一員として主催者側として関わり、役員の方々のご苦労がよくよくわかりました。
準備段階からあと片付けに至るまでの一連の作業が無事終わるまで、たくさんの方々の力が必要です。

これに限らず今年は地域の役員の一員として様々な行事や会合に参加し、日々勉強させて頂いています。
今後、市が目指す協働のまちづくりの第一歩となる「まちづくり協議会」をつくる上でも、実際の地域に入ってみてわかることがたくさんあり、机上だけでは通じないこともよくわかりました。
まだまだ初心者状態ですが、謙虚に学び、今後市政に活かせるよう、また市政の施策がより地域に反映できるよう頑張っていきたいと思っています。

さて、ふと立ち止まってみれば、今年も残すところなんと!あと一ヶ月半しかありません!!
特に驚くことではないかもしれませんが、なんだかちょっと焦ってしまいます。本当に一年はあっと言う間ですね。
つい、この間まで猛暑で湯気が立ちのぼっていたのに、今や寒さで肩が凝る季節となりました。
あちらこちらの樹木も色づき、今年も紅葉狩りも行けない内に、気付けばすっかり落葉しているのでしょう~

今、市役所では予算編成真っ只中で、3階への職員さんの行き来が頻繁にあります。
議員としても、予算編成は大変気になるところで特に来年度は市長就任4年目にあたり、一期の集大成でもあります。どんな市政の舵取りをされるか、市民の皆さん共々にしっかり検証していきたいと思います。

一昨日には、決算審査特別委員会の協議会、いうなれば反省会ー次にステップアップするためにーが開かれました。
特に、今回は、集中審査という形で議員間の議論ができるように、という初めての試みをいたしました。
実際に行ってみて種々課題が浮き上がり、議員から様々に意見が出ました。一足飛びにはいきませんが、大事な税金の使われ方をしっかりとチェックができるよう、議会が一致団結して、事業評価等、勉強をしなければと決意も新にした次第です。

町内会の文化祭たけなわ!!

11月は、住んでいる学区の各町内会が開催される文化祭シーズンです。志津地(学)区は町内会単位の文化祭が多く、学区の特徴的なことと言えるでしょう。
今年もその内の2つの町内会から案内状を頂き、参加いたしました。たこ焼きやおでんやぜんざい等の美味しそうな模擬店が並んでいます。また、自治会館には、町民の方々の生け花や写真、子どもの絵画等、たくさんの作品が展示されています。
言うに及ばず、当日までの準備に多くの時間や労力を費やされていることに頭が下がります。

地域のコミュニテイの希薄化が言われ、また行政が全て担っていた様々な市民サービスも財政的に厳しい時代の中、共助が見直され、また行政からも助け合いや課題解決の仕組みを地域で構築してほしい、と要望している昨今です。
昔と比べて町内の行事も減り、また町内会に加入する人も全国的に減少している中、このような町民が一つの行事に気を合わせて取り組む、ということも大事なことかもしれない、と思っています。
もちろん、負担もあり中には参加するのが億劫な方もいらっしゃるは思いますが...
若い世代の人ほど、人との関わりが煩わしい、という考えのかたが多くおられますが、年に数回でも、近所の人の顔が見える、ということが、いざという時の助け合いに大事だと思います。

参加させて頂いた山寺町の町民の集いでは、終了間際に町民の方が栽培された野菜や花のオークションがあり盛り上がります。多分ここの町内会だけの独自の催しだと思います。
余談ですが、出品野菜の中に、大きなしいたけがあり、キノコが好きな私は一度食して見たいと思っていたところ、知り合いの方のご協力もありしいたけをオークションで落とすことが出来ました。(1500円也でした~)
その売上金は、社協に寄附されるとのことです。
豪快にしいたけのステーキ!天高く馬肥ゆる... ですが、大満足でした~。新しいイメージ
    (巨大しいたけ!)

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西垣和美のBlogへようこそ

月別記事一覧

最近のコメント

管理画面