2011年2月

2月の最後に...

 ここ最近は、暖かい日が続き、間近に春が来ていることが感じられます。
数日前、夕方の霞がかかったようなうすぼんやりとした黄昏時、あっ、春の匂いだ、と思った瞬間がありました。季節の変わり目には、必ずその季節の匂いがする瞬間があり、その時の五感の感覚がとても好きです。
梅の花もようやく咲き始め、なんだかどこかへ出かけたい気分になりますが、ただ今、議会にむけての質問作成中で、悠長なことは言ってられません。

 ニュージランドでの地震の被害は、本当になんとも言えず、安否がわからない日本人の方々の多くが、希望あふれる学生さんであることも大変痛ましく、同じ年頃の子どもをもつ親としても悲痛なものがあります。
先の中国での地震が起こった時の学校の倒壊の被害も含め、やはり学校や公の施設や多くの人が集まる建物の耐震補強は必要だと実感しました。
 草津市においては、市内の全公立の園、小中学校の耐震補強の工事が23年度でほぼ完了いたします。
国としては、25年度を目指して、という方針ですが、2年の前倒しで完了することができる予定で、草津市の安全なまちづくりの一端としては評価されるものだと思います。

去年から今年にかけての豪雪や新燃岳の噴火にしても自然災害は防ぎようがなく、それだけに災害が起こった時に行政が、どれだけ国民の安心のために素早く対応ができるか、それは日頃からの危機管理力と想像力ではないかと思う次第です。

地震での犠牲者の方々のご冥福と1人でも多くのかたが救出されるよう祈るばかりです。

春に向かって...

本日は、夕方から雨で、ただ今午後11時過ぎですが、しっかりと降っています。これからは、三寒四温で、確実に春へと向かっていくのですね。
今年は歳時記カレンダーを購入しましたので、日々、24節気や72候を見ていると、昔の人の自然への感性、感覚は素晴らしいなぁって感心します。
もちろん、農耕民族で、自然の運行と共に農業を営んでいた生活に根ざした必要な感覚であったとは思いますが、四季のある日本ならではの自然との共生の感覚、知恵なんだろうと、改めて認識しています。

ちなみに歳時記カレンダーによると2月19日は、24節気の「雨水」(雨水ぬるみ、草木が芽生え始める)です。
見えない土の中では、春に向かう準備が着々と進んでいるのでしょう。

翻って、政治はどうかと言うと、連日の報道からは、春は遠い、ですね。
新年度の大事な予算案の行方が危ぶまれているところです。

少子高齢化の時代の流れで、社会保障の仕組みや税の在り方を真剣に構築し直さないと...
国民の信託を受けた政府与党が、真っ先に取り組むべき課題であるべきです。
党内の事情に右往左往している場合ではないと、国民の失望、怒り、日増しにその声をよく聞きます。

草津市も、23年度の予算案が25日の議会に上程されます。
明日から、予算案や上程される議案についての、議員の勉強会があります。
議会の役割としての、市民目線での税金の使われ方の監視機能が果たせるよう頑張ってまいります。

伝統行事

本日は、町内会の伝統行事である「山の神」の神事がありました。          山の神行事写真

町内会所有の竹やぶを年に一度きれいにする目的でもあります。 小さいお子さんから年配の方々総勢30名ほどで古い竹を伐ったり、落ちた笹の葉を集めて火にくべます。
炎が勢い良く上がり、途中何度も、「パン!!パン!!」と燃えている竹が弾けて、鋭い爆発音が辺り一面に響き、その度に心臓が飛び上がりました。

竹は、あっという間にいくらでも育ち、放っておけば人が入れなくなると言われます。山の神さんという名称で、自然に対する畏敬と感謝の念を再確認する、そして人の手が入って山がきれいに保たれる、最近特に、こういった行事がずっと受け継がれていることが大変大切で貴重だと思うようになりました。

小さな子どもから、年配の方々の多世代が一つの作業をする機会が現代では本当に少なくなっていますよね。
今日、地元の人と話していて、これも伝統行事である左義長の話しになりました。

昔は左義長の竹組みは、独身の若い青年団で組んでいたとのこと。お正月の3ガ日が終わると、竹を持っている家の人が玄関に竹を置いておき、それを学校から帰ってきた小学生が、竹を運んでいたとのこと。昔はゲームや塾や習い事もほとんどなく、学校から帰ってきたら外で遊ぶことしかなかったしなぁーと。(うんうん)
昔は、14日、成人式の前日、と決っていたので祭日の前日で、燃え落ちた火の番を徹夜でして、一晩中みんなで語り合っていたこと。竹を組む技術は、小学生の頃から関わっていく中で、自然に覚えて受け継がれていたこと、等々。
それが、崩れてきたのが、昭和40年代以降、いわゆる高度経済成長時に、青年団の人が仕事が忙しくなって、帰宅時間が遅くなり、小学生たちとの時間帯が合わなくなり、その内、青年団でなく、子ども会が主体となってきたが、子どもが少なくなってきて、それもまた出来なくなって町内会のほうで行うことになり、段々と活気がなくなっていったこと。(最近は町内会でも見直そうということになり、今年は例年よりは活気がありましたが~)

その話を聞いていて、日本は、経済成長に伴う、生活の物質面での豊かさ、快適さ、都会的生活を手に入れたと同時に、多くのものも失ったのだと... そして今、様々な問題や課題への解決策として、地域のコミュニティの再生や、家族の絆、地域での子どもたちの育ち等々、再び様々なことで昔への回帰が言われています。

そっくり、昔に帰ることは不可能だと思いますが、ここから先は失われることがないよう、本日のこういった伝統行事の継承も先人の知恵から出た日本特有の行いであり、大切にしていきたいと思いました。

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    草津市市会議員
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