2011年9月

昨日、今期の議員の最後の集まりがありました。(9月30日までが任期です)
会議の最後で、今期で引退されるお二人の先輩から、御あいさつがありました。

そのあいさつの中で、これからの議会の果たす役割へのメッセージがありました。
それは「二元代表制」ということです。

「自分自身は現役時代には中々、果たせなかったけれども、これからは、議会の大事な役割として、しっかり、二元代表制を意識して、市民の方々の信託にこたえてほしい」という内容でした。

ちょっと、感動しました。
正直、そのようなメッセージを残されるとは想像していませんでした。

私も、議員とならせて頂いてから、この二元代表制ということを、ずっと意識してきました。
国と違い、地方議会にあって、市長与党野党、という仕組みはない、と議会の場でも発言したこともありました。

市長も議員も、直接、市民の皆様から選ばれ、二つの民意の元に、それぞれの役割を果たしていくことー財政難とともに、地方の自立が求められる時代の中、今後、市民の皆様にとって議会の役割がとても大事になっていきます。

 10月より、新しい24名での議会が始まります。

新しい風が吹き、より市民の皆様から信頼される議会へと変わっていけるようにと、再決意した瞬間でした。

今期で引退される先輩の議員の皆様方、本当にお疲れ様でした。

言葉のシャワー

 先日、ある幼稚園の園長先生と話をしていて、なるほどと思ったことがありました。
 今や、ほとんどの家庭が核家族で、同居は1割~2割ということ。
必然的に、日常生活はお母さんと子どもさんと過ごす時間が多くなる中、幼児期に話す言葉、聞く言葉が昔と比べて少なくなっていると感じます、とのこと。
お母さんが家事とか用事をしている間、テレビやテレビゲームで過ごす時間が多く、そこに会話、対話はなく、一方的な情報でしかない。情報量は昔と比べて多いのに、一方通行の情報なので、そこに想像力を養うことが少なくなっていると感じるとのこと。

 今、子どもや大人も含めて、コミュニケーション能力がおちている、とよく言われています。
語彙力や表現力の貧弱さ、幼少時代に言葉のシャワーを浴びることの大切さ、言葉のキャッチボールから相手の気持ちを考える想像力の大事さ、当たり前のことが時代の流れの環境から、たとえば、極端な例、授乳中でも、お母さんが携帯でメールをして、赤ちゃんの顔を見ないまま、ということもあるそうです。
そのためにも、やはり読み聞かせや読書を通して、表現の方法や、想像力を培うことは、ますます大事だと、園長先生と話が合いました。

 就学前の読書環境の充実は大事だとより強く認識した次第です。

選挙が終わりました

草津市議会選挙が終わりました。
この度、二期目、無事再選させて頂きあらためて身の引き締まる思いです。

この4年間でたくさんの方々とご縁があり、結果がわかってからは、多くの方から我がことのように喜んで頂き、そのことがすごく嬉しかったです。
また「西垣さんのこの4年間の活動の結果だと思います」ともたくさんの方から言って頂き、時には迷いながらの時もありましたが、今となってはそう間違っていなかったのだと嬉しく思えました。

これからの4年間、新たにスタートするにあたり、ますます責任の重さを感じています。
ここでは、お礼の言葉を申し上げられませんが、しっかりと仕事をすることで皆様への感謝の言葉に代えさせて頂きたいと思います。

初心忘れるべからずですね。

台風!!

ただ今、台風の影響で雨風が結構吹き荒れています。
滋賀県は、これまでは、自然災害の難から逃れていることが多かったというのが私の印象です。
私が育った長崎県佐世保市は、九州の海岸近くでもあり、台風の時期は多かれ少なかれ水害がありました。
床下浸水は普通のことで、記憶によれば、小学校低学年時に、小学校の体育館に避難したこともあります。

結婚して滋賀県に来て一番不思議だったことは、台風が来ているのに、被害がほとんどない、ということでした。
災害が無いのに越したことはないので、そういう意味でも滋賀県は住みやすいところですね。

ただし、今回の台風は予測では、まともに来る進路のようで、少し心配しています。
昨日も、地域を回っていると、小学生の下校時、スクールガードさんや保護者の当番の方々が、風が強い中、一所懸命に子どもたちのために通学路に立って見守っておられました。

また、田んぼも心配です。もう少しで刈入れ時の黄金色した稲穂が、風のためになぎ倒されている田んぼがいくつかあり、収穫が無事終わるよう祈る思いです。
きっと、農家の方々は気が気で無いと思います。
どんなに文明が進歩しようとも、自然の力には勝てないことは、特に3月11日以来、実感しているところです。

そんな中でも、防げること、起こった時の対処法等、防災、減災、助け合う仕組みづくりが、どの自治体でも大きな取り組むべき課題として挙げられているところです。

草津市も、本年には、新たな地域の防災計画を策定しますが、弱者の視点が入った計画であるよう、チェックしていきたいと思います。

市内に災害が無いことを祈ります。

意外!?赤ちゃんの反応

本年も、子どもたちへの読書推進のための施策が講じられました。
H19年から3年間かけて完了した学校図書館のデータベース化で(→本のデータをコンピューターに入れて、バーコードのシールを張って貸し借りの時に、ピッ!と機械で読み取れるようになり、学校図書の冊数把握や分類毎の整理が手作業であったのが、コンピュータ管理できるようになりました)子どもたちが本を借りる冊数が増えたとの報告を頂いています。
 それまでの学校図書の環境と比べて、新しい本の購入や、本の整理や分類、読みたいと思わせるレイアウト等々、草津市が、他市に誇れる学校図書になったことは、この4年間の推移をみていて実感しています。

 議会や委員会で、子どもたちの感性を育む読書の大切さをうったえてきましたが、市もこの4年間、しっかりと予算を講じて頂き、評価がなされるところです。本年は、2名の専門の図書司書のかたを小学校、中学校に巡回し、子どもたちや教師、読み聞かせのボランティアの方々へのアドバイスをして頂いています。

 また、読書推進の取り組みの一つに、ブックスタートという事業があります。
 これも、2年前に議会で要望したことがあるのですが、昨年度から実施されました。
この事業が、思った以上にお母さん方の反響があり、感想をお聞きしながらこのブックスタート事業の意義を再認識しているところです。

 具体的には、6か月前後頃の新生児に子育ての相談等で保健士のかたが訪問される際に、4冊の絵本を持っていき、実際に読み聞かせをされ、2冊をプレゼントするものです。
 これが、最初は多くのお母さんやお父さんが、まだこんなに小さいから、きっと絵本はわからないだろう、と思われるのですが、これが意外に赤ちゃんが、絵本に喜んで反応する姿にびっくりしてしまう、読み聞かせの時期がこんなに早くてよいのだ等々、大変喜ばれています。
特に2人目、3人目の時に、上のお子さんの時もちゃんと読み聞かせをしてあげれば良かった、と後悔したとのお声も聞きます。

全員の赤ちゃんが対象であるこの事業は、赤ちゃんの生まれた環境に関わらず、大好きな人と絵本を開くきっかけを届けることにあります。
乳幼児期に本の楽しさに触れることはとても大事だと思います。単なる、行政が無料で絵本を配る、という運動でなく、地域との関わりを持って、健やかに育ってほしい、というメッセージを込めた子育て支援の事業です。

予想以上の喜びの反響に、これからも市民の方々が、よかった、と実感して頂ける施策を提案していきたいと思っています。

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西垣和美のBlogへようこそ

月別記事一覧

最近のコメント

管理画面