2012年10月

情報の発信

 27日付の京都新聞の滋賀版の地域ページにあった「彦根工生、全国大会へ」という記事で、彦根工業高校建設科の2年生の小野君という生徒さんが、福井で開かれる「高校生ものづくりコンテスト全国大会」木材加工部門に出場する、という内容がありました。
 小野君は、愛荘町に工房を持つ宮大工さん(78歳)からの直伝で、のみや、のこぎりを体得され県大会で2位、近畿大会では、優勝されています。
年齢の差が78歳と17歳という60歳も離れている師弟の姿を想像しながら、伝統工芸の後継者が少くなってきていることへの危機感を感じていていることもあり、若い方に日本の誇れる伝統技術の継承がなされていることに、安心を覚えました。
それだけに、小野君が、宮大工さんに弟子入りしたきっかけは何だったのだろう、と興味深々です。日本の伝統工芸品の精巧さ、ち密さは、世界に誇れる技だと思いますが、早くて安い、大量生産の時代の流れの中で、様々な分野での伝統の技術をもった職人さんがあと数人です、とか、あと一人です、とかという話を聞くたびに、悲しくなります。

 ついでにもう一つ、気になった記事を紹介します。同日付けの社説の「閣議の議事録」ですが、政府が閣議と閣議懇談会の議事録を作成し、原則として30年後に公開する方針を決めた、とありました。
 えっ!?これまでなかったの!?との話ですが、記事にも、行政の最終的な意思決定の場である閣議に議事録がなかったことは問題である、と記されてもありますが、それでもまだ前進した、とのことです。
 この作成のきっかけが、福島の原発事故への対応を協議した政府の会議が議事録を残していなかったことが判明したことによるものです。う~、怒れる怒れる(-_-)/~~
なかったこともしかりですが、30年後の公開、ということも、外交や安全保障で支障が出る、という理由はあるにしても、ちょっと、長過ぎ、と思いますよね。

 昨今、市民自治が叫ばれ、行政も市民参加、参画を推進し、情報公開を進めています。草津市も、「草津市自治体基本条例」の中で、政策過程における、市民参加と情報公開をうたっています。行政は、パブリックコメントという手法で、政策や条例を決めるときに、素案の段階(ほぼ出来上がった状態)で、市民の方々に、意見を募っていますが、これからは、政策が形成される過程そのものに、市民参加を進めていかなければなりません。
最初の課題設定、政策の立案、手法の選択、それぞれに意思決定される場面があります。今後はますます、各自治体がどのような市民参加の手法をとり、情報公開をしていくかが問われる時代です。
 ただし、現状は、市民の方々が市政にどれだけ関心を持っておられるか、パブリックコメントの数からみると、非常に少ないと感じます。まずは、情報発信から考えていかなければならないし、それは、議会も同じで、市民と議会の懇談会でも、議会の情報発信については、多くのご要望、ご意見がありました。
 議会改革の特別委員会も、11月より、再スタートします。これから一年間、頑張っていきます。
 ご意見やご提言、またよろしくお願いします。

天高く、肥ゆる秋~

草津市議会議員の西垣です。
ようやく、秋らしくなってきました。涼しくなると、食欲の秋、ですが、今日はご飯の話です。

昨日、子どもの食を考える親の会の「むすびの会」さんのメンバーの方と懇談しました。
「むすび」は、「おむすび」からきていて、安全、安心な食生活を勉強する中で、ご飯が一番日本人に合っていて、栄養価の高い、そして、パンやパスタなどと違って、加工してなくてもその食材そのものの美味しさがある、ということから、ご飯食を勧めておられます。
私も、会のお便りから、ご飯が、これほど栄養価が高いとは思っていませんでしたので、あらためて日本食の素晴らしさを認識しました。(カルシムウム、鉄分、食物繊維も含まれています)

ちなみに、本市は、来年25年度から、新給食センターが稼働し、ご飯をセンターで炊けるようになったので、(これまでは、外部のライスセンターで炊いていました)週に5日間すべて、ご飯食になるとのことです。そのことを、会のメンバーさんが数日前に給食センターを訪問して聞かれ、大変喜んでおられました。私も、そのことは初めて知りましたが、とても良いことだと思いました。
私が小学校の時代は、すべてパン食でしたから、時代は変わった~とつくづく感じました。
今や、パンの消費量がお米を上回ったという報道が最近されていましたが、日本の農業の将来はとても不安です。
議会においても、9月に文教厚生常任委員会での協議事項に「地産地消」の項目で、議員間討議をしました。
草津市の農業はほとんどが兼業農家という実状と、できるだけ給食費を抑えるためにも安い食材を仕入れるための、一般入札といった仕組みの中、どこを変えていけば、より安心・安全な地産地消の仕組みになるのか、という活発な議論がされたところです。

まずは、各関係機関の連携から始める、ということになりましたが、今後とも、食の安全、また、農業振興といった視点から、常任委員会においても継続して、審議をしていきたいと思っています。

味覚は9歳までにつくられるそうなので、濃い味付けや、ファーストフードの味に小さい頃に慣れてしまうと、大人になってからも、味の濃いものばかりを食べてしまうことになります。
現代人は、食事にお金をかけて美味しいものを食べられる反面、その食事の摂り方の習慣によって、成人病等の病気予備軍となり、またお金をかけてジムに通ったり、薬を飲んでいる、という悪循環に陥りがちですよね。
私も反省ですが、本当のだしで作る料理こそ、体にも味覚にも最高の料理だということを、食育に取り入れていかなければと思いました。


リニューアル!

10月に入っても、まだ昼間は暑い日が続いていますね。
それでも気が付いたら、刈り取られた田んぼの畔道に彼岸花が咲いています。そして今はもう鮮やかな真紅の勢いがなくなりつつあり、秋はとっくに来ていることを教えてくれます。

10月1日から、ブログ画面がリニューアルしました(^^)
これからも、よろしくお願いします。

10月2日に9月議会が閉会しましたが、9月議会の閉会日は、必ず議長や副議長、各委員会の委員長等の交代、役選というものがあります。
この度の役選で、新しく、奥村議長、竹村副議長が就任されました。
その選挙は、無記名投票でされるのですが、今回は、どちらも接戦で、議長は、一票差、副議長は同数で、くじ引きとなりました。
昨年から、立候補する方々の所信表明がなされるようになり、本年も前日に全員協議会で、議長、副議長の立候補者がそれぞれに所信表明されました。
まだ、正式な立候補制の制度設計まではしていないので、暫定的なものですから、非公開の形ですが、これから、また一年間かけて議会基本条例策定する中で、正式な立候補制度となるよう頑張りたいです。

さて、この度、その役選で、監査委員となりました。明日が、はじめての監査の仕事となり、本日は、その事前の勉強をします。
昨日、参加した「イーブンフェア」で、同じく参加されていた市長から、「しっかりと厳しいチェックをお願いします」と言い渡されました。
二元代表制のもとでの、議会選出の監査委員の在り方が疑問視される中、いづれは、地方自治法が改正され、議会選出の監査委員の制度がなくなるかも、とは思いますが、せっかく与えられた機会ですので、市政に活かされるよう勉強していきたいと思います。

これからの新体制での一年間の議会運営がどのようになるのか、特に、議会改革がどこまで進むのか、24人で頑張りたいです。

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