2013年1月

3月議会に臨んで

 風邪をひいてしまいました。家族から、誕生月の一月に毎年ひいている、と言われ、えー、という感じです。一年の疲れを新年に持ち越しているのか、一つ歳をとるごとに、体が正直にこたえているのか、と。しかしながら健康管理も、大事なマネジメントでもあり、以後気をつけたいと思います。
 
 3月の議会まで一か月を切りました(2月25日開会)。3月は、新年度の予算の審議をする議会でもあり、かなりボリュームがあります。先週末に「自治体予算を考える」とテーマの研修に行ってきました。
 内容は、財政の基本的な知識が主でした。総務省の方が講師で、過去、香川県や長崎県に出向されて、色々と業績を残されたようです。話の中に、補助金の適正な使い方に言及しておられました。つまり、補助金があるから、事業をするのでなく、本当に必要な事業かどうか精査し、そのうえで、補助金があれば、使う、とまあ当たり前の話ですが、実態は、これまでの地方と政府との関係からも、補助金が使えたら実施し、使えなかったらしない、それがもっとひどくなると、しなくても良い事業までやってしまったり、目的と違う使い方をして後で困る、ということもあります。地方での現場や、総務省で予算のことも関わってこられた方が、実態として、経験されたことを話されていると思います。
 補助金は、全額補助というものも中にはありますが、多くは、半分か、6割は、地方が起債して行うものです。ですから、補助金とセットで、借金をしなければなりませんので、将来に責任を持つ、という視点で、話されていました。このことは、過去、議会質問等でも、指摘したこともありますが、中々、職員さんにわかって頂けていない、と感じてもいます。そもそもの事業の必要性の認識の違いもありますが... 今後は、2月にパブリックコメントがなされる第2次行政システム改革の中に、大型事業の事前評価、ということも項目に上がっていました。市政への市民参加がますます必要となります。
 また、行政システム改革と同時に、第5次総合計画の第2期目の基本計画(パブコメ2月~)もスタートします。持続可能な共生社会目指して、新しい公共の再編による、市民自治と戦略的な地方政府を目指す、という理念です。議会としても勉強し、しっかりと審議していかなければならないと思っています。
 
 
 
 

 草津市議会議員の西垣和美です。
先日(1月16日)に、議会改革特別委員会が開かれました。10月に議会の役選後、新体制での委員会の2回目の委員会です。(1回目は、監査の研修と重なり出席できませんでした)
 これまで、一年間かけて議論してきたことをふまえて、再スタートです。この一年間で、議会基本条例の策定を目指して鋭意取り組んでいきたいと思っています。
 さて、この日の議論の中心は、議会の政策提案の実現のためには、どうするか、といった内容でした。具体的には、市長等への反問権、反論権の付与、政策立案のための議員の質向上のための研究、研修の方法、個人の一般質問を議会として取扱うことについて、といったことを議論しました。
 反問、反論権については、大体賛成の方向性でした。他市においても、本当の意味での反論、いわゆる逆質問、といったようには使われていることは少ないようです。数字や知識の類の反問ではなく、論点についてや、対案や財源問題について、議員に問う、といったことだと思いますが、実際は議員に恥をかかせてはいけない、といった遠慮が働くことは、十分に想定できます。その時の市長にもよるのでしょうが~ そういった状況の中での付与する意味は、議員が財源を無視するような無茶苦茶な提案への非常ベルや、質問作成の際、しっかりと勉強する、といったことだと思います。議会を傍聴された方のアンケートから、出来レースのような、と表現されていますが、議会も執行部側もより真剣勝負で、臨みたいものです。委員会での意見も、おおよそそういった内容になり、結論は出ていませんが、方向性は確認出来ました。
 研修、研究会については、誰も異論はありませんでしたが、どのような手法で、という具体的な形はこれからです。研修をいかに活かすか、研修は政策提案の手段であり、研修が目的ではありませんから、即効性は求められないとは思いますが、意識は、最低限必要でしょう。
 その関連にもなりますが、個人の一般質問を、議会全体の問題、課題として捉え、政策にまでもっていくことが、今後求められるべきでは、という議論になりました。それを実現するためには、会派を超えること、合意形成のための議論の場が必要なこと、課題設定についてどうするか、といったことをクリアする仕組み作りが必要です。
 全て、これからますます議論は必要です。議員間討議も、様々思うことはありますが、市民社会の縮図として、多様な議員構成に意味があるので、合意形成のための議論を重ねるしかありません。
 実効性のある、また、変わったと思える議会改革にこれからも頑張っていきます。

 
 

留学生と小学生と防災訓練

SN3K0490.jpgのサムネール画像  草津市議会議員の西垣和美です。
 平成25年、本年もどうかよろしくお願い致します。
本年も、4日の草津商工会議所の賀詞交換会からスタートしました。そして、6日の出初式、7日の青年会議所(JC)の賀詞交換会と続き、徐々に、普段のリズムに戻っていきます。
 子どもの頃と違って、元旦からお店は開いているし、お正月という特別な雰囲気は年々失われてきているような気がしますが、大人になって感受性が弱くなってきているだけなのか、今の子どもたちは、それなりに「お正月」という、普段と違った空気を感じられているのでしょうか。つい、昔は良かった~、と言いたくなる年にもなっています。
 本日は、玉川小学校の防災訓練に参加致しました。「防災かまどベンチ&図上訓練」というテーマで、小学生や留学生が中心となり、地域のつながりの大切さを学ぶことに目的が置かれているものでした。
 「かまどベンチ」は、草津市が設置の推奨をしていて、玉川小学校のグランドには、2口のかまど+6口のかまどがあり、市内でも一番多い、とのことです。
 今回は、時間の関係もあり、備蓄食品のアルファ米を実際に食す、ということで、お湯を沸かすのに、かまどを使用しました。まずは、備蓄倉庫から必要な品物を取り出す作業から開始し、初めて備蓄倉庫の中を見ました。避難用の品物が所狭しと積み上げられていました。そこで、いくつかのご指摘が~、品物の明示はあるのですが、数が記載されていないので、数の記載があるほうが良い、ということと、発電機にガソリンが入っていたので、点検がてら、抜いておかないと、いざ、という時に動かないで、といったご指摘がありました。やはり、現場を見てはじめてわかるものです。そして、アルファ米を作る時にも、やかんが、備蓄用品にないと不便、ということもわかりました。
 無事(?)アルファ米の五目御飯を食した後は、教室に移動して、図上訓練。学区内の避難所、避難経路等を確認するものです。今回は、立命館大学の韓国からの留学生約10人が参加されていて、一緒に図上訓練しました。皆さん、日本語が上手で、ほとんど会話は支障なく色々と韓国のことが聞けました。まずは、韓国には、地震がないので、避難訓練というものはない、こと。その代わりに、戦争を想定した、訓練を月に一度、行われている、ということでした。ですから、炊き出しのようなことは、敵にみつかるので、韓国では訓練で行うことはなく、皆さん、初めての経験であった、とのことでした。また、地震の経験がないので、地面が揺れる、という感覚がわからない、ということも言っておられました。こんなに近いのに、これだけ、違うということも発見です。
 また、徴兵制度も、経験されているので、感想とかもお聞きしました。
 また、地元の方から、阪神淡路大震災を経験した方がいらっしゃって、その時の経験もお聞きし、図上訓練よりも、雑談的な話についついなってしまいましたが、その中に参考になる話が沢山ありました。訓練の目的の一つに、地域のつながりをつくる、とあり、こうやってお互い話すことで、次につながることがあり、このことは大変貴重だと思いました。
 天災は、完璧には防ぐことは出来ませんが、被害を減らすことはできます。今後、南海トラフ、という大きな地震が想定される中、今後とも、各地域が主体的に訓練を実施していく必要があります。地道に日頃から、訓練の積み重ねを実践することが、必要だと実感できました。

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