2013年8月

議会改革のこの一年

 草津市議会議員の西垣です。
 9月3日より、9月議会が開会します。9月は決算審議の月でもありますが、草津市議会の役選がある議会でもあります。議長、副議長、監査の3役をはじめ、各常任委員会、特別委員会の正副委員長が変わります。私の監査委員の任期もあとわずかです。監査委員としての、所感は、任期終わって別の機会にご報告したいと思います。
 
 議会改革推進特別委員会も、一応昨年の新構成委員での一年間が終わり、次の年に引継ぎがなされます。通算、2年間になる改革への委員会ですが、その成果はいかに?と問われると、正直答えに窮します。昨年度は、議会と市民との懇談会も開催し、それなりに進めていったこともあります。
 目に見えての改革に到達するまでには、合意形成が必要であり、その合意形成ばかりに2年を費やしたようなものです。全会一致を重んじる議会ですから、一部の反対があれば前に進むことが困難です。市民のため、という議会の形や手法のイメージは、中々一致しません。方向性としては、議会は変わらなければ、ということは共通のものだと思っています。
 市民に開かれた、市民に見える、情報公開、情報共有、ということがどこまで必要なのか、また、市民の方々が本当に求めているのだろうか、というところで議論が分かれています。
 求めていなくても、積極的に見える化、見せる化すべし、という派となんでもかんでも見せることが本当に必要なのかという派、議案や行政の政策について、徹底した議員間討議をすべき、ということに積極的派、消極的派、それぞれです。
 確かに、議会改革は進めれば進めるほど、議員の負担にはなります。負担ということ自体がおかしい、もともと、議員とはそうあるべき、とも思うのですが...
 とにかく、この一年、ある意味本音での議論はされたことは間違いありません。市民の皆様の市政への関心も議会改革への推進力にもなります。人間、見られれば、ちゃんとしよう、と思いますから。
 議員の資質の向上、自分も含めて、次の委員会においても頑張ります。
 

 草津市議会議員の西垣です。
 連日の暑さもそうですが、各地で被害をもたらしているゲリラ豪雨。一時間で何か月分かに相当する雨量とかで、土砂崩れや道路の冠水があちこちで発生しています。数十年に一度とかの豪雨も明日は我が町である可能性もあり、自然の脅威にはとても勝てません。特にアスファルトで固められた道路、また、昔は一旦雨水を溜めていた田んぼや畑といった土であった土地も、住宅の開発等で、溜めることができず、一気に雨が流れてしまいます。雨水の管も、ある程度の雨量を想定して作られていますが、これだけ想定以上の雨量では、追いつかないことが昨今頻繁にあります。快適で便利なまちの環境が実は災害に弱い面もあり、自然と共生してきた日本の環境が変わってきていることは、仕方がないとあきらめるしかないのか、折に触れ、疑問が湧いてきます。
 町内にドイツの方で立命館大学の教授が住んでおられます。先日、ゆっくりと話す機会があり、さすが、ドイツの方で主に環境の話になりました。
 まちづくり(主にハード面)で、ドイツとの違いがよくわかりました。ヨーロッパでは、景観は共有の財産という感覚が強く、村や町に家を建てる時は、周囲の家と溶け込むような色彩、材質を使うことは当たり前だし、ペナルティもあるとのこと。日本は、個人の財産権の概念が強く、法律にさえ違反しなければ、おおよそOKということで、街並みがばらばらになります。
 また、再生エネルギーについても、ドイツは原発は使わない、と国民が決めたので、各州ごとに、自然エネルギーや再生エネルギーを使う工程が義務付けられていて、これも達成できなければペナルティがあるとのことでした。町内全体で、自然エネルギーを使うことを一緒にやりましょう、とか言われましたが、残念ながら、現実的には、二つ返事という訳にはいきませんでした。
 また、外国の方との共生についても意見を交わし、外国人登録がなくなったことは、外国人への差別が一つ減ったと喜んでおられました。
 ドイツのデュッセルドルフという町は、ドイツ最大の日本人コミュニティがあり、7000人の日本人が暮らしているそうです。ライン河畔のリトル東京という記事を紹介して頂き、世界中のあちこちで日本の人も暮らしていて、それを考えると日本で暮らしている外国の方との共生はお互い様だなぁと思いました。また、日本の企業のナショナリズムについても意見をお聞きし、グローバルの時代にあって、日本の企業の考え方も変わっていかないと取り残されるということも感じました。
 また、これは以前に聞いたことですが、日本では、政治の話をする人が少ないが、ドイツにいた時は、誰もが政治の話をしていた、ということで、それも日本の特徴だとも言っておられました。
 お互い文化が違うので、違いがあって当たり前ですが、色々と参考になりました。

終戦記念日に思う

 本日は、68回目の終戦記念日です。全ての戦没者方々とご遺族の方々に哀悼の祈りを捧げます。
 戦後、68年も経過し、戦争の記憶が風化されることが懸念されます。ここ数日は、テレビでも戦争に関する報道が多く、戦時中の証言もありました。どの、体験を聞いても、あまりに悲惨で、平和なこの時に聞くと想像を絶するものです。人間が人間の尊厳を奪うような戦争は絶対にしてはならないと、改めて誓いました。
 多くの犠牲を払っての、生命の尊厳と恒久平和の理念を日本が憲法として表した、という意味を今一度思い返す必要があると思います。そのためにも、憲法9条の改正については、国民の合意形成を図りながら、慎重に議論を徹底的に行わなければなりません。
 世界では、エジプトの民主化に逆行するような報道にもあるように、今なお、紛争が絶えません。不信から、信頼へと、それは武力によるものでなく、対話で成し遂げなければなりません。日本の外交も、驕りからの手法でなく、お互いの信頼関係を築きながらの外交であってほしいと願うものです。
 
 

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西垣和美のBlogへようこそ

月別記事一覧

最近のコメント

管理画面