2013年9月

 草津市議会議員の西垣和美です。
 一昨日は、愛東コミュニティセンターで行われた、いじめ撲滅プロジェクトのコンサートに友人と参加しました。
  NPO法人マイペースプロジェクトのJERRYBEANSというバンドは、メンバー全員が不登校の経験を持っています。その辛かった経験をもとに、同じ苦しみを抱えている子どもや保護者にメッセージを送り、希望をおくりたいとの思いで全国津々浦々ライブを行っている大津のバンドです。

 8月にも、草津市の常盤東の人権講座で開催されたライブを見に行ったところではありますが、そのバンドを紹介してもらった友人が、前回の常盤東でのライブに参加出来なかったこともあり、また、メンバーの方からもご案内頂き、テーマも前回と違っていたので、参加致しました。

 今回の公演には、草津市立新堂中学校の生徒も参加していました。
というのは、その数日前に、新堂中学校でもライブをされていて、打合せをしているうちに、いじめ撲滅の演劇で、コラボをしようということになったそうです。
当日は、青少年主張発表大会に出場してスピーチで最優秀知事賞をとった西村ののかちゃんの作文の朗読もあり、その表現力の素晴らしさに感心しました。
また、新堂中学校でいじめの演劇を行われたそうで、その演劇もされました。総勢20名の生徒が参加されたとのことでした。
 しっかりとプログラムを見ていなくて、新堂中学校の生徒さんが一緒にコラボで出演されるということをその場で知ったのですが、作文しかり、演劇も素晴らしく、大変感動しました。

 その後に、愛東中学校生徒さんで、いじめを受けて、過去に自殺まで考えた双子の生徒さんが勇気を出して、その時の思いを作文で発表されました。それを受けて、また、生徒会の役員さんも出演され、歌を一緒に歌いました。
 最後に、大津にある自立支援ホーム「ビッツユニット」の所長さんの出演でした。

ここは親がいなかったり、虐待されたりと 様々な理由で居場所のない子供達に居場所を提供して
進路や就労支援をしたり心のケアをしている施設です。

その施設にいてた、ある女の子が作った詩を歌われました。一緒に舞台に上がることになっていましたが、詩を書いた翌日にいなくなったそうです。
このように、沢山の想いをのせて「いじめ撲滅プロジェクト」になりました。

今最もリアルな子供達の声を届けよう、とのJERRYBEANSの思いの詰まったコンサートになりました。

本日、参加した「いのち、愛、人権のつどい」でも、会場に「ジェントルハートメッセージ展」の展示会がありました。いじめで亡くなった子どもたちの最後のメッセージや保護者のかたの思いがパネルとして展示されていました。そのメッセージを読むと胸が締め付けられました。
 いじめは、絶対に許されないものと思い、一方、出演した中学生の心のこもった演技を見て、きっとこの子達なら、大丈夫でないかと、心強くも思いました。いじめを許さない、という学校の風土は大変大事であり、それをつくる先生たちの力量が問われると思います。

皆さんも、是非一度JERRYBEANSというバンドの曲をお聴き下さい。


台風18号の経験

 草津市議会議員の西垣和美です。
 台風18号から、1週間が過ぎようとしています。
 昨今の異常気象に備えるため、新たに特別警報の運用が8月30日から開始された途端の警報発令でした http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/
数十年に一度という警報でしたので、周知もこれから~、という時で、誰しもがこんなに早く発令されるとは、思ってもいなかったと思います。ですから、特別警報って何?とわからなかったというお声も聞きました。 特別警報が発令されれば、とにかく命の安全を第一優先にして避難してください、という意味があります。ご意見としては、特別警報、という言葉の響きがあまり危険性を感じない、ともお聞きしました。災害という言葉が入っていないので、災害の危険性を表すのに、もう少し表現を変えたほうが良いのではないか、というご意見も頂戴しました。
 運用開始直後なので馴染みもないのは確かでした。確率としては、今後いつ発令されるかわかりませんが、今後、今回の教訓を生かしていかなければならないと思いました。
 当日は、敬老の日でもあり、敬老の集いが開催される予定の学区や町内会が市内でも多数ありました。
 台風が多い時期でもあり、警報が発令された場合の対応が、事前に市の社協から示されていて、周知はされていました。が、その規準が作成された時は、まだ特別警報の運用前で、従来の警報の対応のみでした。最終の判断は、各学区や町内会に任せる、となっていました。
 実際は、全て中止となったわけですが、最終の判断は主催者が決める、という意識が大きく、被害のなかった地域では、最後まで判断に迷った、とも聞いています。特別警報の場合は、全て中止という対応にならざるを得ません。
 運用開始後であったにも関わらず、まだ、その対応が想定されていなかったことは、今後の反省になると思いました。
 また、敬老会は、いまはほとんどの学区、地区がまちづくり協議会が主催者になっていますので、その緊急の指示がある場合、行政からの連絡をどこが発信して、誰が受けるのか、ということも社協の職員さんとで話題になりました。中止の判断の決定者を聞いていたら、ほとんどが、学区、地区の社協の会長さんがされていたようですが、主催はまちづくり協議会の組織であり、行政の主管は、まちづくり協議会ですから、まちづくり協働部が、まちづくり協議会の会長に連絡、指示する、という形になるのでしょうが、実際の現場では、果たしてそれで納得がいくのか、現時点では、混乱が起こりそうな気がします。
 また、多額の税金が投入された、防災スピーカーの機能には、今回、大きな課題があることがわかりました。いわゆる、今回の大雨の状況では、屋内ではほとんど聞こえない、ということ、また、屋外に出ていても、何か話しているということはわかりますが、何を話しているかがわからない、ということ、また、全く作動しなかった箇所もありました。
 今回は、幸いにも人的被害もなく、危険個所に指定されているところへの避難勧告は、職員さんや、町内会の役員さんで、直接回られ、声をかけられていたということで、大事には至りませんでした。ですが、今回、危険地域に想定されている以外の場所でも土砂崩れもあったので、やはり、なんらかの方法で、危険性がわかることが必要だと感じました。
 一番、効果的なものは、携帯電話に通知が来るエリアメールではないかと思います。ほとんどの方が携帯電話をお持ちだと思います。今後、草津市でも災害情報の発令の方法は、検討されると思います。他にも、避難の方法や場所といったことややはり実際でないと、わからなかったことも多くあったと思います。
 今回の経験を通して、より実効的で具体的な防災計画の改定がなされることを大いに期待しています。
 

秋の気配

 草津市議会議員の西垣和美です。
 ようやく、朝晩が涼しくなってきました。今も、窓の外から、虫の声がしていて、秋の気配を感じます。
どんなに暑さが続いても、花や虫は、季節の運行を間違えず、暦通りに咲いたり、出現したりします。このように粛々と自然は動くことに、畏敬の念を感じます。
 山や、空、月といった景色を見る時、時々、何百年も前の時代を想像する時があります。電気もない時代の夜って、どんなに闇が深かっただろう、だからこそ、月の明かりはすごく冴えて見えていたのだろうなぁとか。月や空や、山の稜線は、何百年前の姿と変わらないし、昔の人と同じ景色を見ていると思うと不思議な気持ちになるのと、昔の人は何を考え、感じていたのだろうか、と思いを馳せてみるのは、楽しいものです。それは、滋賀県が、自然が美しい証拠だと思います。草津市はどんどん都市化していて、ここ数年の間にも、周辺の景色ががらりと変わっています。出来るだけ、緑の景色が住宅地とかに変わらないでほしいと、個人的には願っています。
 本日の夜、地元の社協関係の会議に参加していました。
日頃から、地域福祉に携わっておられる方々での会議で、高齢者の居場所や集まれる場所の話をしていた中で、あるマンションの方が、ここ数年の状況を話されました。
 昨年まで元気に話され、外出もされていた方も、家の中で転倒したことをきっかけに、人と話すことが少なくなり、外出もできないので、急に認知症になってしまう。家族に受診を進めても、家族の方が受診をされず、傍から見ているとかなり心配な状況であるけれど~、といった話で、今後、認知症になる高齢者がどんどん増えてくると思う、と言っておられました。
 超高齢社会においては、認知症の問題は避けて通れません。様々な自治体で認知症に対する施策を講じているところで、草津市も認知症サポーターという取組みをしています。今後急激に増えるだろうとされている認知症に対して、ますます深刻になることは予測されます。
 認知症も早期発見、早期対処が必要だということです。老々介護や施設の待機といった問題等、高齢社会への施策は今後もっと増えていかざるを得ないと思います。
 いずれにしろ、家族だけが抱え込まないように、また、高齢者の引きこもりを少なくするよう、今後、更なる対策が必要だと実感しました。
 
 

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