今号からしばらくの間、各委員会の仕事について、西村・西垣両名から担当している委員会別に、ご報告させて頂きます。
まず第一回目は私が委員長に就任しました、12人の議員で構成される『決算審査特別委員会』についてです。
予算が目的通り、適正に使われたのか、を審査し認定することが、決算の認定です。通常は、9月の議会(定例会)で決算審査特別委員会が開かれるのですが、今回のような4年に一度の選挙の時だけは、一ヶ月ずれ込み、10月定例会中の11月に委員会が開催されます。
決算審査の審査方法は、市町によって様々な手法が取られています。草津市議会では、いくつかの経緯を経て、平成24年より西村議員が委員長の時に、委員会で事業評価を行う手法を取り入れました。予算編成時での当初の目的に照らした費用対効果を検証し、議員間討議による議会の意見集約を図ることで、その審査結果を今後の予算編成に反映させるものです。昨年度よりは、施策評価に拡大しています。
議会で、事業評価や施策評価を行なっているところはまだ少なく、年に何回か、他市からの視察があります。しかしながら草津市においても、未だ改善の余地があるというのが正直な感想です。他市の多くの審査の方法は、議員個人個人で、課題や問題と思う事業について質問をし、行政とやり取りをして意見を言ったり指摘をして終わるのが通常です。
草津市議会が行なっている事業や施策の評価を行う、ということは、個人の意見で終わらせるのでなく、議員間で共通の課題を認識、共有し、議論をして、委員会としての評価を下す、というものです。
この議員間での討議が、大事です。行政にすれば、個人の意見より、委員会12名での合意形成をした意見というのは、より重みがあります。お互いに議論をするためにも、その事業や施策については、議員がしっかりと事前に調査、確認をして臨まなければなりません。
評価は、根拠に基づき、論理的なものでないと、説得力に欠けるものです。
審査方法としては、施策は、いくつかの事務事業で構成されていますので、まず、主要な事務事業を行政から提出された事業シートをもとに質疑し、その後、議員間討議で評価し、その評価をもとにして、施策評価を行っています。 評価は、3段階評価です。A「推進」B「改善・見直し」C「抜本的見直し」で、議員間で討議したあと、多数決によって評価を決定します。今回は6つの施策を選定し、審議を行いました。
残念ながら、今はまだ委員会のネット中継は実施されていませんので、タイムリーには、見られません。3、4ヶ月後位にアップされる議事録で、確認して頂ければと思います。
評価の結果報告は、草津市議会のホームページにアップされます。また、12月15日発行の議会だよりにも、概要が掲載されます。
議員個人個人に様々な意見や考え方があるものですが、一定の意見集約をしていくこと、そしてその意見が論理的であり、根拠をふまえているか等を意識して、委員長として采配したつもりですが、まだまだ課題が多くあるというのが実感です。
最後に、決算の審議は、予算編成に連動することが大事です。予算と決算の特別委員会は、12名ずつで半分に分かれていますが、お互いにその審議が活かされるよう、頑張ってまいります。