3月に開催される議会は、主に新年度の予算を審議する議会です。今回、いくつかの質問をご紹介しましたが、草津市の事業はおおよそ800の事業があり、全部を審議することは出来ませんので、新年度に始めて予算化された新規事業に多くの質問がなされます。
今年度の新規予算の中で、私が最も嬉しかった事業があります。それは、造血幹細胞移植後等の予防接種再接種助成費(101万円)の予算措置です。これは、神経芽腫や白血病等の小児がんに罹った子どもさんは、骨髄移植や臍帯血移植の治療を行ったことにより、乳幼児期に接種した予防接種の免疫が消えてしまい、再度接種しなければなりません。接種年齢を過ぎれば、保険適用外となり自費による接種となり、おおよそ20万円かかります。小さい体で大変辛い治療を受けた上に自費での接種はあまりに不合理であります。相談を受ける中、市長への手紙も書かれ、後押しをさせて頂きました。おそらく対象者は年間で一人か二人だと思います。県内では初めての措置であり、これこそが一人も取り残さない政治だと思います。予算の審議で実感するのが、日頃から当事者の方々の意見や現場の声を聞いて、目的と手段が一致しているかをアンテナ張っていくことが大事だと思います。