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平成25年9月草津市議会定例会質疑・一般質問(西村隆行議員)

1. 市職員の接遇能力向上について
○滋賀県市町村職員研修センターにて行われている新入職員研修における資料内容に対する市の所感を伺う。
○滋賀県市町村職員研修センターにおける新入職員研修の接遇研修の教訓が先輩職員によって覆されていないか伺う。
○5月20日に行われた「窓口調査」の結果についての報告を伺う。
○調査結果を受けての市におけるCS向上の取り組みを伺う。
○「窓口サービス向上アンケート」の実施計画を伺う。

2.市の組織について
○これからの大事業を展開していくための市の組織は現状の体制でいいのか伺う。

○16番(西村隆行君)
  公明党の西村でございます。
  私が今回45分ということで、じっくり議論をしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
  まず、質問を始める前に、感謝の一言を述べさせていただきます。
  昨年の11月定例会におきまして、各選挙における投票率向上の一環といたしまして、期日前投票の宣誓書を、皆様のお手元に送っております投票場入場券と一緒に市民の皆様のお手元に送ることができないかと提案をさせていただきました。当初、市のホームページから、期日前投票宣誓書をすぐダウンロードできるように改善していただきまして、大変喜んでおりましたが、本年7月に行われました参議院議員選挙から投票場入場券の下に期日前投票宣誓書を印刷していただきまして、市民の皆様のお手元に送っていただきました。市民の方々からは「期日前投票所で大変緊張して書いておった宣誓書が送られてきたので、自宅で落ちついて記入することができました、ありがとうございました」との多くのお声を頂戴いたしました。また、私も選挙の前の土曜日だと思いますが、期日前投票に行かせていただきまして、大変スムーズに期日前投票ができたことを感動いたしました。
  本当にありがとうございました。
  また、県内の他市の市会議員からもたくさんの問い合わせがありましたことも、あわせて御報告申し上げておきます。
  さて、質問に入らせていただきますが、皆様も御存じのように、市長からもお話がございましたが、2020年の東京オリンピック招致が決まりまして、世界じゅうから日本の「おもてなし」が注目されてる昨今でございますが、この草津市役所としても「おもてなし」が重要であるのではないかということをつくづく思ってるわけでございますが、私は草津市会議員をさせていただいてから、この10年間、信頼される市役所を目指し、まずは職員さんの接遇能力向上に対する質問や提案をいろいろとさせていただきました。これからも議員である限り、この質問、提案は続けていこうと思ってるわけでございますが、平成16年4月定例会におきまして新入職員さんの接遇に対する研修の件で次のような質問をさせていただきました。
  それは、私のお世話になっておった民間企業では、新入社員を迎えるときには、既存社員の接客に対する再教育を実施しておりました。なぜなら、新入社員が受けた研修内容は、先輩社員が原則的に実施していなければならないからでありました。ところが、当市役所では、職員さんに対する再教育のチャンスであるこの時期に何の取り組みもされなかった。
  当時の市長の所信表明の中に「市民に信頼されるまち・草津」とありましたが、まず窓口業務や市民の方と接する対応が大事であると思います。「なぜCS、すなわち顧客満足向上のこの機会に、既存職員さんの接遇研修を実施されなかったのか」という質問でございました。
  当時の市の答弁は「確かに職員の接遇再教育のチャンスであるので、各職場に指導していきたい」との御答弁でございました。
  果たして、その後の取り組みはどうなってきたのでしょうか。それをお聞きするためにも新入職員さんの接遇研修について2点大きくお聞きしたいと思っております。
  ことしも40数人の新職員さんが誕生されておられるわけでございますが、この方たちの新人研修におけるところの接遇訓練は、どのようになっているかを確認申し上げますと、滋賀県市町村職員研修センターにおける「新任職員研修」で全体的な接遇研修を受けられてるとのことでございました。
  先日、大津にございます滋賀県市町村職員研修センターに赴きまして、その内容を確認させていただきました。そのときにいただきました「平成25年度新任職員(後期)研修接遇研修」という59ページある資料を読ませていただきますと、これが大変すばらしく、新入職員さんだけではなく、全職員さんが学ばなければならないことが載っていると痛感いたしました。私も23年間民間でお世話になったわけですが、そのときにもいろんな研修を受けたわけでございますが、それにもまさるような内容が載っているわけでございました。
  研修センターの方たちといろいろと確認をしておりますと、研修センターでの新入職員研修の講師は、県内の各市町からの先輩職員さんが、それぞれの研修を担当されてるとのことでございました。また、接遇研修を新入職員研修の後期の日程、この9月になるわけでございますが、に設定されているのは、新入職員さんがそれぞれの職場で約半年間実務に励まれ、いろいろな体験をされてから、改めて接遇の研修を受けたことで、より具体的な実態に応じた接遇研修ができるとの、今までの新人職員研修で実証されたことから組まれているとのことでございました。
  この研修の資料の初めには、次のような説明があります。
  それは「日々住民と接するときに、きょう、すなわちこの研修日ということですが、と同じようによい第一印象を持たれようと気をつけていますか。気をつけてないとしたら、それはなぜでしょうか」とあり、次に「住民が、あなたの応対を評価する際には、あなたの第一印象が大きく影響するでしょう。住民はたった一回のあなたの応対に基づき、あなたの部署、あなたの役所、さらには公務員全体に対するイメージを持つことでしょう」とございまして、さらに「役所に用事で来る住民は、あなたのことをよく知らないわけですし、あなたと個人的に知り合いになろうと思って来るわけではありません。そのような住民が見かけや言葉遣いで、あなたを判断するのは無理もありません」としてありまして「顔の表情は変えることができます。声の質全体を変えることは困難かもしれませんが、声にめり張りをつけることは可能です。あなたのちょっとした努力で相手によい第一印象を与えることはできるのです」と説明しております。この資料は、今御説明申し上げましたところが載っております「第一印象の大切さ」から始まりまして「公共サービス、公務における接遇」と続き、実際の市役所内におけます「コミュニケーション」「面接応対」「電話応対」とありまして「苦情対応」があり、最後に「よりよい接遇を目指して」と締めくくられております。先ほども申し上げましたように、新入職員さんだけではなく、全職員さんにも改めて学んでほしい内容と私は思っておりますが、市の所感をお聞きいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  それでは答弁を求めます。
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  新任職員の後期研修の接遇における研修内容につきましては、いろいろ今御質問にありましたように、滋賀県市町村職員研修センターが実施する接遇指導者の研修を受講し、指導資格を取得した県内の各市町の職員によって編さんされたカリキュラムというふうになっております。そのようなことですから、より現場の実態を反映したものとなっておりますし、公務の特性を理解し、接遇を通じてよりよい行政サービスを提供するために必要な能力を養う上で、非常に有益な研修であり、内容でもあります。御指摘いただいておりますように、職務の経験にかかわらず、全ての職員が接遇能力を身につけるためには、最低限学ぶべき内容だというふうに考えております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  非常にちょっと、御答弁が短かったような、もっと具体的に内容まで評価がいるのかなと思って期待して御答弁を待っておりましたですが、先ほども冒頭に申し上げましたように、東京オリンピックが2020年招致が決定したということで、なぜマドリードとイスタンブールで、最初の予想ではマドリードが相当強いんではないかということでありましたけれども、今回、東京が招致できたということでして、各報道機関・マスコミ等々がいろんな分析をされていたわけでございますが、あるテレビを見ておりますと、今回は外国人の方で、各都市のオリンピック招致を成功されてこられたコンサルタントの方がついておられたという情報をお聞きしております。10人ほどの方ですか、パラリンピックの選手の方から始まりまして、プレゼンがございました。私たちが見ていても非常に心のこもった、相手の顔を見ながら、相手に自分たちが本当に東京にオリンピックを呼んで、この震災復興と日本の再生をしっかりやっていきたいんだということを切々と訴えられて、それが世界に、またオリンピックの委員会の方に訴えられて、今回見事にかち取ったわけでございますが、いろんな方に聞いていきますと、この手の振り方一つ、それから皆さんに向けるときの目の向きとかまばたきまで、いろんな御指導があったそうでございます。何かここのところに原稿を書いた透明のボードがあったそうでございますが、それを全く見ずに、常に皆さん側を見ながら身ぶり手ぶりで、いろんな大きな決意をあらわされたことが大きく評価されたんではないかと言われております。ということは、それを私たちのお仕事に持っていきますと、先ほどまちづくり協働のことで議論がございました。私も西田剛議員と同じ学区ということで、西田剛議員の御苦労を現場で見させていただいております。実際現場は、大変な思いがあるわけでございますし、また、市役所は市役所で、部長は部長でいろんな考えをお持ちで、それをどうしていくのか、ああしていくのかと悩んでおられると思いますが、やはりそれをどうあらわしていくのか、どう市民の方にわかっていただくのか、もっと言えば、今ここにいらっしゃる部長さんたちが御自分の部下の方たちに「この仕事はこうしなあかんのだ、この事業はこうしていくんだ」ということをあらわすにも、身ぶり手ぶりは絶対に必要だと思うんです。そこで自分が思っていても、それをどう表現していくのか、これが僕は接遇の重要なことやないかと思うわけであります。今、部長のほうに、この資料を読んでいただいて「どうですか」と聞いて、大変申しわけない、さらっと流した答弁しかなかったわけですが、こういう箇所があるんです。「住民の満足度を高めるために」というところがございます。思わずここは下線引きまくりました。ページ数でいきますと14ページです。「公務組織は、住民の福祉向上や地域発展のために存在し、主人公である住民の委託を受けて公務を行っているものです。個々の住民の要望が公務遂行の原点です。ある住民の要望をかなえることが不公平になるかいなかのポイントは、他の多数の住民の意向です。組織の利益、内部の慣例・慣行などを優先させていませんか。慎重さを理由に不必要に時間をかけていませんか。それだけの時間をかける合理性がありますか。住民の要望に沿えなかったときこそ、その理由を十分に説明する必要があります」とございますが、この見解に対して所感をお聞きいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  まさにそのとおりだと思います。
  その前に公務の特性と接遇というふうな、その前のシートにあるんですが、ここにも、幾つか5点しっかりと書かれております。
  公務の特性を理由としていないかとか、あるいは公務の内部の理屈を優先していないか、住民のための努力を行っていないか、前例を踏襲して責任感を逃れていないか、コスト意識をしっかりと持っているのかどうかと、日々こういうふうな考えの中で、みずからが行っている行政事務、市民サービスの施策の展開をどうするかということを、やはり接客という、接遇という視点で、今申されましたこの内容とあわせて、しっかりとやらなければ市民との第一の条件であります信頼関係・安心というようなものは得られないというふうには考えております。ただ、これをどう、それぞれの職員に意識を持っていただいて、それを気づきとして次の行動に移していくのかというところが非常に大事であろうということで、その点については、また西村議員のほうは十分御理解はしていただいていると思いますけれども、今西村議員のおっしゃいましたその点についてのお考え、私の所感はそういうことでございます。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  であるならば、これを言ってほしかったというところもございます。大事なわけですね。先ほど、西田議員と部長さんの答弁と質問を聞いておりまして、何か大変申しわけございません、私の勝手な感想ですが、何かどこか視点がないなと、これだと思うんですね。だから、さっきも「時間は急いでるわけでもない、でも確実に迅速にやってほしい、もっと現場に即した現場の人がわかりやすい、市民の方がしやすい方向を出してください」と言ったら、部長は部長で、市は市のほうで一生懸命、ああです、こうですと考えてるわけですが、そこに今のこの気持ちがあれば、もっとわかりあえて、お互いにここで一緒に前へ進んでいけるんじゃないかというのを思いながら、質問と答弁を聞いておりました。そこが大事じゃないかなと思いますので、ぜひこの資料は、総合部長だけじゃなくて、全理事者の方々に読んでいただいて、これからのお仕事に役立てていただきたいと思いますし、また皆さんがこの職場を離れられて、いろんな地域にぽんと入っていかれたときにも、この気持ちを持っておられたら、うまくできるんじゃないかと思うわけでございます。
  次の質問でございますが、ここ数年、この研修内容は大きく変更はなかったとのことでございますし、講師は各市町の先輩職員さんでございましたので、草津市といたしましては、ここ数年の新入職員さんが受けてこられたこの接遇研修での教訓が、先輩職員さんによって覆されてることはないと思われますが、いかがでしょうか。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  やはり先輩職員が身を持って、やっぱり丁寧な接遇というのを心がけをし、背中を見せることが大事であろうと思っております。そのことが日常の仕事を通じて、必要な知識や技能、あるいは仕事の進め方といった取り組みについての教育と言われてるOJTというふうな、そういうふうな指導方法につながっていくんだろうというふうには考えています。こうしたことから、全ての職員が、やはり今申し上げました初心というようなものを忘れずに、市役所の顔であるというふうな認識に立って、市民の皆様と対応するために継続的に研修、それから実践の中から学び、話し合うことで今以上の接遇能力を高めていきたいというふうに考えております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  先日、佐賀県武雄市の樋渡市長の講演を聞かせていただきました。
  樋渡市長は、当時、総務省にお勤めになっておられまして、今あったように、各省の中でもしっかりそういう接遇ということの対応ということで、電話の対応にも、ちゃんと電話をしたら「どこそこ部署の誰々です」ということをお互いに名乗り合っていこうということを、職員さんの中で約束されて仕事を進めたそうでございます。
  ある日、非常に残業で疲れておられた樋渡市長のもとに、ある電話が入ってまいりました。当時の首相から電話があったんですが、ぱっと電話に出て、その当時の首相が「何々です」と名前だけ言わはったんですね。そうすると、樋渡市長が、当時そういう約束がありますから「どこの誰々ですか」と言い返したんですね。「済みません、総理大臣の」というような答弁があったということを御紹介されておられました。これは、一つの例でございます。これは今、草津市役所の中でどういうことかというのは、余り具体的に言いますと、いろんな職員さんのぐあいがありますので言いませんが、やはり本当にこの訓練を受けてきて、実際職場に入ってみて、先輩の姿を見て、また皆さんの上役の姿を見てて「何か違うな」ということがあるんではないかと日々思うわけでございます。やはり皆様は、そういう仕事のリーダーシップももちろんのこと、こういう模範も示していただきたいと思いますので、今ここで聞きましたので、ぜひとも、これからは皆さんが「本当に草津市は、接遇能力がよくなっていってる」というふうに評価されるようにお願いしたいと思うわけでございます。
  次の質問でございますが、昨年の9月定例会でも、一昨年まで実施していただいておりました「窓口サービス向上市民アンケート」が一定の役割を終えたということで廃止されまして、より進んだCS向上に取り組まれたということの御答弁がありました。具体的には「今年度はCS向上、市民満足度の向上を一歩踏み込みまして、人材育成の評価制度のチーム評価におきまして、各職場に応じたCS向上に向けたチャレンジ目標をグループ単位で設定して、主体的に各職場の実態に応じた取り組みを実施するというふうにいたしました」とあり、さらに「25年度につきましては、外部の皆様の評価も取り入れていきたいというふうに考えております」という御説明でございました。
  先日、職員課のほうへ行かせていただきました。本年5月20日月曜日の午前9時から12時まで行われました株式会社インソース社の「窓口調査報告書」の御説明をしていただきました。この調査は「行動観察調査」で行われておりました。
  「行動観察調査」とは、調べてみますと「百聞は一見にしかず。見るほうが早いから実際に生活者の行動を"見る""観察する"ことによりまして、無意識行動の背景に潜むインサイト及び本人が気がついていない行動の背景にある深層心理を探り出す」調査でございます。
  この日の調査は、市役所1階の市民課と税務課の2カ所が対象になりました。
  調査内容は、窓口対応を、基本的な接客能力、お客様の話を聞く能力、お問い合わせ内容把握能力、業務知識及び説明能力、顧客心情を理解した対応能力の5点から調査されまして、職場状況を職場環境、私語と待機状況、身だしなみの3点から調査されました。
  この調査の結果につきまして簡潔に御報告をお願いいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  調査の内容は、今質問の中で申されましたので、その結果の概要について申し上げます。
  まず、すぐれている点といたしまして、来庁者の方へ積極的に声かけができている点、それから要望に対するコミュニケーションスキルが高いという点、特に市民課については、カウンターの外側に配置されている案内役と、それからカウンターの中側にいる職員とがうまく連携をしてお客様を誘導をしている点という内容でございました。
  一方、課題としてでございますけれども、お客様とのアイコンタクトというんですか、それが少ない点、それからポスターが破れている等、職場環境について「見られている」という意識が低いところが見られる点、それから身だしなみなどにおいて、職員間の意識の差があるところが見受けられる点、また職場環境の整理・改善・態度・対応について、やはり「見られている」という意識の必要性などが改めてこの報告書から示されております。
  以上です。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  全体的に非常にいい評価が出ておりましたし、私も市役所に登庁させていただくときは、基本的に1階の市民課の前を通って登庁させていただいております。
  非常に嘱託職員さんの、本当にかゆいところに手が届くような、みずから、自分から行かれて「どういうことの申請ですか。用紙はわかりますか。この書き方はどうですか。どのような内容の申請書ですか」戸籍抄本とか謄本とか難しいですよね。それを本当に向こうが何を聞きたいかを察知しながら、カバーされてるわけですね。それもいろんな方が出たり入ったりされて、皆さんがそういうことができるようになってると見ております。
  大変失礼な申し方ですけども、既存の職員さんよりも嘱託職員さんのほうが、物すごくこっちの気持ちがわかっていただけるという、ある方とお話してますと、民間の企業におられて「嘱託で来てます」というふうなお方も聞いたわけですし、やっぱりいろんなところでもまれてる、いろんなところでいろんなことを経験されておられる、だからこういうときはどういうふうにしたらいいか、わかってらっしゃるというのは感じたわけでございます。
  今、報告の中で、私もこれは通告文にも書きましたが、ちょうど部長と意見があいましたので、今御報告いただきました調査結果の中で、私が一番気になるのが、今後の課題としてございました「見られている」という意識を持つことです。その説明には、職場環境や応対について「見られている」という意識を持つこと、気づくことが必要である。パンフレットやポスターが破れる、台の上がちらかって、垂れているような状態が見られた。また卓上に置かれた観葉植物や置物がほこりをかぶった状態になっていたり、カウンター前だけでなく、職場全体をきれいに保つように心がけたいとございました。「見られている」という意識、大変重要であると思いますが、市役所全体としては、このことを含め、今回の調査結果を受けて、どのようにCS向上に取り組んでいかれるかをお伺いいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  調査結果を受けて、CS向上の取り組みにつきましては、今回の調査結果を各所属のCS推進委員を対象といたしましたCS向上研修において、実際に今回の外部調査をしていただきました方が講師となっていただきまして「見られる」という意識の重要性を通して評価できるところ、それから先ほど申しました課題であるというところもしっかりと公表していただいて、これを受けたCSの推進委員が中心となって、その後、各職場で職場単位の研修をするというようなところで実施をいたしました。全体に。また、それとは別にですけども、CS推進委員を対象とした研修につきましては、今年度も6月から7月に実施をしたわけでございますけれども、昨年度に引き続きまして、各職場の実態に応じた内容で受講できるように4つのテーマの設定をいたしまして実施しております。
  今後とも、このCS推進委員が中心となりまして、全職員の接遇能力の向上に向けた研修や、今回のような外部からの評価などの継続的な取り組みを行うことによりまして、市全体の市民満足度の向上に努めていきたいというふうに考えております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  先の御紹介申し上げました市の答弁のとおり、非常にこのCSの向上に努められまして、今回一番市民の方が接される2つの課の評価がそれなりにいい評価が出たということは、ここでおっしゃっておられました、その取り組みが一つの成果を出しているのではないかと思うわけでございますし、今、種々お話がございましたように、じゃあこれが、今度はどこまで市役所全体に広がっていくのか、そこでそういう気持ちがずっと持っていかれますと、いろんな課題が少しずつ前進できるのでないかと思うわけでございます。確かにいろんな立場のいろんな問題がございますし、でもそれは一つは全部ここから始まっていくんじゃないか。常に市民の方がどうすれば喜んでいただけるのか、どうすれば市役所をもっともっと信頼されていかれるのかというのが一番大事ではないかと思うわけでございますので、今御答弁ありましたように、これからしっかり本当に職員さん全員がしっかりCS向上できますように。それは職員さん同士も元気になられますし、後からちょっと将来のことをお聞きするわけですけども、本当に市役所全体が明るくなるんではないかと期待しておりますので、ぜひ今の御答弁どおり、これからも一層の御努力をお願いしたいわけでございますが、その中で一つ具体的なことをお聞きいたします。
  今、いろいろと市のCS向上の取り組みをお聞きしてまいりましたが、昨年の9月定例会での市の答弁で「これらの全体の総点検を行うため、窓口サービス向上市民アンケートを3年に一度の頻度で従来の手法とか、そういうようなものの工夫を加えまして実施をしていきたいというふうに思っております」と御答弁いただきましたが、昨年、本年、明年と3年になるわけでございますが、具体的に窓口サービス向上市民アンケートの実施についての計画をお伺いいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  窓口サービス向上市民アンケートの実施につきましては、今ありましたように3年が経過する26年には実施をしていきたいというふうに考えております。
  その際には、アンケート用紙の項目5つ現在あるんですけれども、先ほどもおっしゃっておりますように「見られてる」というふうな一定の課題もありますので、そういったところの課題がどうなっているのかということも項目に入れてはどうかとか、あるいはアンケートを投函していただく数が横ばいになっていったというふうな反省もございますので、どういうふうにその調査をやってるということを周知していったらいいのかということを、今現在検討しておりまして、そういうふうな検討を踏まえて、26年度に実施していきたいというふうに思っております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  少しちょっと、詳しくお伺いしたいんでございますが、これは従来もいろんな、毎年7年間実施していただきまして、だんだん、だんだん窓口もふえてきましたし、箇所もふえてましたし、玄関だとか正面玄関、南玄関にも置いてあったわけでございますが、たしか市民センターのほうにも置いていただきましたし、外部にも置いていただきましたですね。その次、来年度に実施されるということでございますが、実施期間をどうされていかれるのか。あのときはたしか、平均ですけども、7月中旬から8月いっぱいだったと思っております。私は、春夏秋冬いろんな方が来られるわけですから、やっぱり通年、一年間はすべきではないかという御提案を申し上げましたが、それをどうされていかれるのか。それと、どこの箇所に置いていかれるのか、最後はたしか本当に各部署の、窓口の横のほうにも置いていただいたという記憶があって、投函箱は一つの階に1個ずつとかあったと思うわけでございますが、その2点、どう計画をされてるのかをお伺いいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  今、御指摘いただいてる内容も含めて、しっかり議論をいたしまして、できるだけ調査がいかせるようなアンケートの制度をつくっていきたいというふうに思っております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  なぜ、春夏秋冬かといいますと、やっぱり気持ちが違うわけでございますね。それと季節が変わりますと、私たちの着てる服ももちろん変わるわけでございます。それから置いてあるものも違ってくるでしょうし、そういうことを全部加味していかないと、たしか7年間夏だけの状況だったと思いますので、そこは、できれば通年していただきたいし、それから全ての職場、窓口関連には置いていただきたいなと思うわけでございますので、ぜひ、これから計画するとおっしゃっていただいておりますので、ぜひこのことを参考にしながら、計画を組んでいただきたいと思いますが、再度いかがでしょうか。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  特に、通年という課題につきましては、これはなかなか「わかりました」とは言いづらいなというふうに思ってます。もちろん、春夏秋冬それぞれの環境があるということもよくよくわかりますけれども、この窓口アンケート調査の目的がどこにあるのかということも、もう一度しっかり見定めた中で、その時期を、あるいは期間も含めて、そこのところは研究していきたいなと、議論していきたいなというふうに思ってますので、よろしくお願いいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  今、明確なお答えはいただけませんでしたが、前向きなお答えというふうに認識させていただきますので、ぜひまた先進してやってるところもございましたら、そこを見ていただきながら、やはりいかに市民の方の声を聞くのが、先ほども新入職員さんの接遇研修にもございました「住民の皆様の満足度を高めるため」という、この目的のために、それが全て皆様のお仕事をよりしやすくなる、より市民の皆さんに応じた仕事ができるという観点から、ぜひこのアンケートの御計画もこれからまたよろしくお願いしたいと思っております。
  では、最後の質問に移らせていただきます。
  先日4日に、第2回都市再生特別委員会が開催されまして、中心市街地活性化事業についてと草津川跡地整備事業についての2件の説明がございました。
  議員間でいろいろと討議をさせていただきまして、現在の市の事業の説明のとおり、この巨大プロジェクトを開始していくことになったわけでございました。
  委員会の最後に、草津川跡地整備事業につきまして、橋川市長からは「整備に当たっては市民の憩いの場、多くの方が訪れるにぎわいの場の実現を図るものとし、維持管理コストの低減と経済効果の確保にも努めていかなければならない」とのお考えを表明され「将来の草津市を考えるとき、都市の機能を充実させていく上でも、私の最重点施策と位置づけており、提示している整備案は現時点で最善のものと確信しており、やり遂げたいと決意をしております。やるからには、必ず成功させなければならない大事業であり、ぜひとも御支援と御協力をお願いします」と強い決意を表明されました。
  そこでお聞きいたします。
  この2大事業を含め、クリーンセンターの改築工事事業等、数多くの事業をこれからの数年で草津市は展開していかなければなりません。草津市の総合力を発揮するためにも、各部署の職員さんの力をより一層出していかなければならないわけでございますが、本年度、大変残念ではございますが、部長クラスの職員さんの大量退職が予定されておるそうでございます。現在の市役所の体制はこのままで、この事業を展開していくのに十分な体制と思っておられるのか、お聞きいたします。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  市の組織につきましては、現在、本市の職員構成では、26年度をピークとする大量退職の最中にありまして、世代交代が進んでおります。このことから、昨年からこの大規模プロジェクトに対応する体制の整備、さらには人員配置を進めてきたところでございます。さらに、日々の業務を通じたOJTや技術、ノウハウ等の円滑な継承と行政需要に必要な正規職員の確保、それから職員の年齢構成の平準化、さらには一部技術職員の前倒しでの採用などによりまして、組織の弱体化や市民サービスの低下を招くことがないよう、組織力を維持するための対応を行っているところでございます。
  今後も、再任用職員の活用や特定任期付職員の活用など、さまざまな多様な人材の活用を行いながら、組織の体制を強化してまいりたいというふうに考えております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  先ほども、ずっと同じ話で申しわけないですが、オリンピックの招致の話をまたするんでございますが、今回東京が決定したのには、チームワークもすばらしかったという評価が大きくあったわけでございます。では一体、どういうチームワークだったのかということで言われてますのは、どうしても私たちはチームワークといいますと、団体行動と思ってしまうことが多いわけです。団体行動というのは、それは単純にいいますと、同じ行動をする、同じところを向く、同じように前へ進むというのが団体行動と言われるわけでございまして、チームワークというのは、それぞれのメンバーが、それぞれの役割を最高に果たしていく、これがチームワークがしっかりしていくことだと。今回の招致オリンピックの10数名のあのようなプレゼンの話は、そういうチームワークでおのおの自分の立場で、自分の能力を発揮されてプレゼンをされたということで、これはこの草津市にも、私は通じるんじゃないかと思うわけでございます。
  今、理事者の方がこうしていらっしゃいますが、それぞれ違う立場で、それぞれの最大能力を今発揮していこうと思ってると思うわけでございますが、今人材面でのお話がございました。では、今の現在の組織が本当にこのままでいいのかどうか、そういう議論、要するに組織を縮小するのか大きくするのか、今一部一課というところもあると思いますし、建設部みたいに巨大になってる部もあるわけでございます。それがいいとか悪いとかいうんじゃなくて、そのまま継続していけるのか、先ほど人材の話がございました。また再任用の方、特別な人で云々という話がございましたが、それは現状の組織にその人と当てはめて考えていかれてるのか、じゃなくて、もっとスリムな、それもいいかどうかわかりませんよ、スリムな部の体制にして、そこに人材を当てていくのか、そのどっちを考えておられるのでしょうか。
○議長(奥村恭弘君)
  藤田総合政策部長。
○総合政策部長(藤田広幸君)
  やはり組織というものは、その目的に応じた権限に基づく判断が必要になってきますので、大きくともなかなか難しい。小さくてもいろいろ問題がある、そこのところの状況というものはしっかりと見定めまして、一定の組織の規模というものがあろうかと思いますので、そういった意味で、まず全体の組織としてのあり方を考えた中にあって、これからのプロジェクト事業をどう遂行するかということをそこに位置づけていきたいなというふうには考えております。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  総合政策部長からいいお話がございましたが、先ほど御紹介申し上げました、非常に強い決意を表明されました橋川市長、この組織、これから御自分の目標とされている事業をやっていかれるために、どういう組織がいいと思っておられますか。もし、よろしければ。
○議長(奥村恭弘君)
  橋川市長。
○市長(橋川 渉君)
  これからの草津市を考えていくときに、来年度以降、特に大きな事業、そしてまた総合計画でいう3つのリーディングプロジェクト、これを草津川跡地整備、中心市街地活性化並びにコミュニティの推進の実現をしていかなければならない、そういうときでございます。そういった中で、先ほどございますように、職員の大量退職を迎えている、そういう状況の中にあって、いわゆるチーム力、市全体におけるチーム力を大きな目的に向かって、それぞれの部署が力を合わせて実現をしていくという、そういう体制づくりをしていく必要があるなと認識をしているところでありますので、組織につきましても、今の組織をもう一度見直しまして、26年度のあり方について組織の再編を図りながら、そういう目的が達成すべく充実をさせ、またそれに向かっての体制づくりをしていくように進めてまいります。
○議長(奥村恭弘君)
  西村議員。
○16番(西村隆行君)
  今、市長からも御答弁いただきました。
  本当に、これからの20年30年、来年が市政60周年でございますけども、本当にこれからの将来の草津を決めるのは、この数年だと思っております。後世の歴史家たちに、また後世の草津市民の方に「あの平成25年前後の市役所のメンバー、また僭越でございますが、あのときの24人の市会議員、そこの団結があって今の草津があるんだな」と言っていただけるように、しっかりまた組織のほうも、この今26年度ということでございますので、多分この11月か12月には、それの全貌が出てくるかなと期待しておりますので、ぜひ、何回も繰り返しますが将来の草津のために、今は皆さんの英知を集めていただいて、総合力を発揮していただきまして、すごい組織をつくっていただきますように御期待申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長(奥村恭弘君)
  これにて、16番、西村議員の質問を終わります。

市民相談

皆様の思いを承りました。

4月度の市民相談の分野別
道路関係 7
医療介護関係 3
障がい者の方に関すること 4
お金に関すること 4
市役所関連 5
法律関連 0
教育 5
交通 0
その他 11
合計 39

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