「質問と市の答弁」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日に行いました草津市議会6月定例会一般質問の質問内容と市の答弁の速報版を紹介します。
 長文になりますが、お読みいただければ幸いでございます。

〇質問
 5月28日火曜日、台風1号の発生にもより、草津市内に大雨注意報が発令されていた午後2時53分に、市民の方から「JR草津駅東口の街道ふれあい広場からエルティの2階入り口にわたるところにある側溝で雨水があふれています。大変に危険なので早急に対応をお願いします。」とのお電話がありました。
 総務常任委員会に出席していたので、留守番電話になっていましたので、終了後、過去にも何回かご連絡があった場所と判断し、道路課に連絡して担当者を向かわせていただきました。
 私も、現場に駆け付けますと、今までにもなく、普通の靴ではとても足を踏み入れない
状況でした。
 市の担当者の方が二人で対応されていて、排水溝の蓋を開けて強制的に排水をされていました。
 午後4時50分、排水が終わり雨水は無事なくなりましたとの連絡がありました。
 そこで、確認しますが、このJR草津駅東口の街道ふれあい広場からエルティの2階入り口にわたるところにある側溝はどのぐらいの降水量に対応しているのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
側溝がどれくらいの降水量に対応しているかにつきましては、エルティ2階入り口前に設置されております側溝では、路面での雨水を集水したのち、縦排水管を通して1階地上部に排水しております。
近年の降雨時では、排水吞口におけるゴミなどの詰まりがない限り冠水は発生していないことから、デッキ上の雨水排水能力は、確保されております。
なお、道路の一般的な設計降雨量である時間90ミリを、対応できる降水量の基準としております。

〇質問
 では、今まで何回か雨水があふれているとの通報がありましたが、限界を超えることが天気予報等で判断できるときはどのような対応をされてきたのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
排水能力の限界を超えることが予測される場合の対応につきましては、デッキ上でこれまでに発生した冠水要因が、排水呑口にビニールや木の葉などのゴミが流れ着いたことによるものでありましたことから、排水吞口部分の清掃を必要に応じて事前に実施しております。
また、市民や JR 職員からの通報があった際には、至急現場確認に向かい、清掃などによる対応に努めております。

〇質問
 豪雨による災害が増えるかもしれない現状で、抜本的な対策は取られていかれないのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
抜本的な対策につきましては、これまで通りの定期的な現地確認および清掃を行うことで対応が可能と考えております。
しかしながら、災害級の降雨時など、通行の危険性が生じる場合には、通行止めの対応や、注意喚起を行ってまいります。

〇質問
  また、この時、別の担当者の方が「今、南草津の方で対応してきて、これからも違うところに対応に行きます。」と言われていましたが、市内に豪雨対策をしなければならないところは何か所あり、これからどのように対応されていかれるのですかお聞きします。
〇市の答弁
 市内の豪雨対策をしなければならないところにつきましては、大雨時に冠水被害の可能性のある道路のアンダーパスを想定しており、市が管理する箇所は26箇所ございます。
その対策につきましては、先般、広報くさつ5月号で、雨天時のアンダーパス通行の際の注意点について掲載し、市民への啓発に努めております。
さらには、冠水履歴があるアンダーパスにつきましては、冠水深さを利用者が視覚的に認識できるよう、アンダーパスの側壁に水位線を明示し、注意喚起に努めております。今後は、残る水位線の未設置箇所についても、順次設置をしていきたいと考えております。
その他、大雨が降る予報などの際には、引き続き現地の状況を確認するためのパトロールを優先的に実施し、未然の事故防止に努めてまいります。

〇質問
 次に、草津市の高齢者への施策のうち、介護施策について、要介護2の認定を受けられたご家族の体験からいくつかお聞きします。
 その方の奥様がある特定疾患のため、歩行困難になられてきたので、要介護認定を市役所に申し込まれました。
 すると、市の担当者の方がお二人、その方のご自宅に訪問され、奥様から直接いろいろと丁寧に質問され、御家族にも質問をされました。
 調査票に所狭しと、質問して確認できたことを詳しく記入されていました。今はタブレット入力になっていると聞いています。
 そして、家の中も確認され、約一か月後には、結果通知書を送りますとのことでした。
 やがて、1か月後に「介護保険 要介護認定・要支援認定等結果通知書」が届き、奥様は「要介護2」に認定を受けられました。
 それからのことが、今回お聞きしたいことになります。
 その方の今は亡くなられているお母様が、「要支援2」の認定を受けられ、地域の地域包括支援センターから連絡があり、介護予防・生活支援サービス事業のいろいろな案内があり、実際に通所型サービスの施設にも案内していただいたことがありました。
 今回も同じように、市の担当者の方から、丁寧にいろんな紹介があり、その指示に従って、ケアマネジャーさん等を決めて行けばいいのかと思っておられましたが、市の方からの案内は、通知書と一緒に入っていた「あなたが在宅で介護保険によって利用できるサービスは以下の通りです。」とはじまり「その他、わからないこと、疑問に思ったことがある場合は、お気軽に草津市介護保険課までお問い合わせください。」との文章だけでした。
 不安で一杯の市民の方への丁寧なお声がけはないのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
 市民の方への丁寧なお声がけにつきまして、介護認定の申請をされる際に、申請から認定までの手順や認定後の手続き、介護サービスを提供している事業所のご案内など、あらかじめご説明させていただいております。
また、要支援や要介護など、認定される介護度合によって、受けられるサービスや、そのサービスの基となるケアプランを作成する事業所もかわりますことから、認定結果をお知らせする際の案内チラシの内容も、その方の介護度合に合わせたものを同封させていただくなどして対応しております。
以前の対応につきましては、地域包括支援センターや介護保険制度の周知の意味もあり、現状より細やかな対応ができておりましたが、団塊の世代が要介護認定者となり、相談件数も増えるなか、すべての方に、より細やかな対応を行うことが困難な状況となっております。
そのため、要介護等の認定決定時に送付させていただく書類等をご確認のうえ、ご利用者様やご 家族様において、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターにサービスのお申込みをお願いしているところであり、どうしてよいかわからない場合については、地域包括支援センターや介護保険課にお問い合わせいただくようご案内させていただいているところです。
今後ますます要介護認定者の方々が増加するなかで、現行の運用を継続することとなりますが、お困りの方からのお問い合わせには、より丁寧な対応を心がけてまいりたいと考えております。

〇質問
 その方は、お知り合いの紹介であるケアマネジャーさんと契約されましたが、草津市が発行している「高齢者をささえるしくみ」という小冊子にも、ホームページにも草津市内に主たる事務所がある事業者の一覧は掲載されていますが、介護者本人にとってどこの事業者がよりふさわしいのか全く分かりません。
 インターネットで調べてみますと、ある情報には「ケアマネジャーを探すには、お住いの市区町村の介護保険課もしくは地域包括支援センターに行き、居宅介護支援事業所のリストまたは『ハートページ』という冊子をもらい、そこから探すのが一般的です。」とありましたが、草津市はハートページは採用されていないようなので、各事業者の方々の顔写真や運営方針等がわかりやすい資料等を公開することはできないのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
 事業者についてわかりやすい情報が公開できないのかにつきましては、現在本市では、厚生労働省のウェブサイト「介護事業所・生活関連情報検索~介護サービス情報公表システム~」の紹介をいたしております。議員御案内のハートページも有益な情報サイトではありますものの、国のウェブサイトでは、事業所の受け入れ可能人
数や特色、サービス内容など、ハートページに掲載されていない詳細な情報が網羅されており、各々の事業所がサイト内の情報を定期的に更新しているのが特色であります。
また、介護保険課から認定結果通知を送付する際には、当該サイトや老人福祉施設等を紹介した滋賀県のウェブサイトもご案内しており、介護保険課や地域包括支援センターにおきましても、引き続き介護サービス事業所に関するご相談をお受けしておりますことから、今後とも丁寧な対応に努めてまいります。

〇質問
 令和6年度当初予算の一般会計で484万1千円と介護保険事業特別会計で9298万円の計9782万1千円の予算で運営されている「すっきりさわやかサービス事業」についてお聞きします。
 この事業は、事業実施要綱に「草津市すっきりさわやかサービス事業を実施することにより、衛生の向上および介護者の負担軽減を図り、もつて高齢者福祉の増進に資することを目的とする。」とあり、介護に携わっておられる市民の方から喜ばれている事業です。
 紙おむつ等を6000円までの上限で、介護保険負担割合が1割の方は600円で利用できまして、ご自宅まで配達もしていただけるようになっていますので、単身高齢者等に親切な事業になっております。
 また、サービス登録者の方が3か月以内の医療療養入院の場合であれば、紙おむつの持込可能な病院であれば自宅に配達か業者のところに取りに行け、持込ができない病院の場合は支払った紙おむつ代を月額6000円を上限に、介護保険負担割合が1割の方は9割を助成してくれます。
 また、焼却ごみ袋の購入補助として、500円の金券を一年に一度支給され、購入時に使うと、600円の支払いですと100円ですみ、焼却ごみ袋が500円分購入することができます。
 草津市の事業実施要綱にある思いと膨大な在庫の管理と配達と利用料の集金等、市内の取り扱い業者様のご努力があっての介護保険事業と感謝しております。
 今回は、より使いやすい事業にしていただくためにご提案をいたします。
 最近、ドラッグストアやスーパーに行きますと、介護用品の品ぞろえが盛んでして、いろんな商品が展示してあり、中には、「草津市すっきりさわやかサービス事業」の種類が同じでも枚数が多いのがあります。
 市民感覚として同じ使えるなら少しでも多いのを使いたくなります。また、一覧表に掲載されていないが介護者本人にとって使いやすいのを、あくまでもご自分で購入し市役所で助成申請をされる条件で拡大できないでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
 すっきりさわやかサービス事業につきましては、要介護認定をお持ちの在宅の方で、おむつ等を必要とされる方が、ご自身でドラックストアやスーパーで購入することなく、市から個別配達をさせていただくことで、誰もが安心して、おむつ等を利用していただける事業でございます。
これらのおむつ等は、大量購入により費用が抑えられるとともに、個別配達の配送料も費用に含まれており、ドラッグストアやスーパーなどの価格に比べても遜色ないものとなっております。
さらに、おむつ等の配達時には、おむつに関する相談にも応じ、利用者様の安否確認も含まれていることが当該事業の特徴でもあります。
現行のすっきりさわやかサービス事業は、これまでの実績に基づき、配達予定軒数と配布予定数量を想定したうえで、配達費用をも含めた単価契約としております。議員ご提案の、ドラッグストアやスーパーなどで利用者様が購入したものに対する助成申請を併用して実施した場合、事業者による一括購入数量の減少に伴い商品単価が上昇することや、その結果として月額 6,000 円の上限にて配達できる数量が現状より減少すること、また、予定数量の増減により在庫管理に支障が出ることが想定されます。そのうえで、現状の数量を確保しようとするならば助成費用が高くなり、介護保険料への転嫁を余儀なくされることや、配達による安否確認もできなくなるなど、行政サービスの低下を招く懸念がございます。従いまして、市民の皆様に安心して当該事業を利用していただけますよう、議員御提案の、取り扱うおむつ等の種類の検討も含め、今後とも、現制度の適切な運営に努めてまいりたいと考えております。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからもよろしくお願いいたします。
                          2024年6月19日(水)午後1時2分

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