市議会通信の記事

「質問内容と市の答弁」

「質問内容と市の答弁」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 3月14日に行いました、草津市議会3月定例会での一般質問の内容と市の答弁を、遅くなりましたが、速報版にてご紹介します。
 再質問につきましては、10日間ほどすると草津市議会のホームページに中継録画がアップされますので、よろしくお願いいたします。
 また、時間はかかりますが、議事録には正確に記載されます。
 それではよろしくお願いいたします。

○質問
 橋川市長は、「『もっと』から『さらに』『ずっと~2乗』、そして『ずっと3乗』政策を充実し、ずっと住み続けたい草津をつくります」との決意のもと、5期目の当選をされ、新たなる4年間の草津市の舵を取っていかれることになりました。
 今までの16年間の市政運営で、草津市は他市に比べて大変に住みやすい「まち」の評価をいただいておりますが、まだまだ他市に比べて課題は多くあります。
 その課題に対して、私たち市議会議員は市民の皆様のお声をしっかりとお聞きし、改善提案や要望を市行政に伝えていかなければなりません。

 そのような中、昨年の10月定例会で、市民の皆様から要望の多かった「おくやみコーナー」設置について、ぜひにと設置をお願いしたところ、令和6年度当初予算に「おくやみ窓口運営費」として530万円上程されています。
 事業の概要として、死亡届提出後の多岐にわたる各種手続きについて、ご遺族等が各課の窓口へ移動することなく、一箇所で円滑に手続きが行えるよう、ワンストップで受付・対応できるように設置しますとありました。
 質問の時に各先地市を紹介いたしましたが、他市に比べ「おくやみ窓口」設置に関して草津市における特筆すべきことはありますかお聞きします。

○市の答弁
 「おくやみ窓口」の設置についてでございますが、令和5年10月定例会において答弁いたしましたとおり、市民の方がお亡くなりになった後の手続につきまして、御遺族の負担軽減を図れるよう、早期の設置に向けて検討を進め、必要な経費を令和6年度当初予算案に計上させていただいたところでございます。
 議員御案内のガイドラインや他の自治体の事例等を参考にしながら、庁内での議論重ねた結果、本市においては、関係課の職員が順番に一つの窓口で対応させていただく手法により実施することといたしました。
また、窓口の利用に当たっては、事前の予約をお願いいたしますが、利用者の利便性向上や行政事務の効率化を図るため、電話・窓口に限らず、WEBによる予約についても対応する予定でございまして、御遺族の負担軽減が図れるよう取組を進めてまいりたいと考えております。

○質問
次に日頃、市民の皆様からのご要望が多い市内各所の道路における通行危険箇所に対応する「カーブミラー設置」と防犯対策の「防犯灯設置」について確認していきます。

 まず、「カーブミラー」ですが、多くの市民の方々から、その方々の町内や町内ではないが、よく通行しているところで、何か所かの通行危険個所があり、「カーブミラー」の設置を望んでいるがどこに頼んでいいかわからないので、市民相談として受けることがあり、担当部署に設置を要望させていただきますが、設置していただけないことが続いておりますので、改めてお聞きしますが、「カーブミラー」の設置を要望するときはどのようにすればいいのでしょうかお聞きします。

○市の答弁
 カーブミラー設置にかかる要望につきましては、設置により影響を受ける隣接の方との調整もありますことから、原則、町内会から要望書の御提出をお願いさせていただいております。
なお、カーブミラーを要望する方が、道路の通行者など、その地域にお住まいでない方からの要望につきましては、設置が必要である場合は、市が地元町内会と調整を行い対応しているところでございます。

○質問
本来、「カーブミラー」は建物や壁等により見通しの悪い交差点やカーブにおいて、原則、自動車同士の直接目視確認が困難な場合に、事故防止を目的として設置するものですが、なかなか設置していただけない理由として、「カーブミラー」設置による何らかのデメリットがあるので設置されないと思いますが、そのデメリットはなんでしょうかお聞きします。

○市の答弁
 カーブミラーのデメリットにつきましては、カーブミラーの設置により、歩行空間などの有効幅員を阻害すること、隣接する家屋の景観を祖なうこと、速度感、距離感がつかみにくいこと、また、歩行者や自転車が視認しにくくなる死角が生じることもあり、カーブミラーを過信し、スピードを落とさず、慎重な安全確認を怠り、歩行者や自転車を巻き込んでしまう大きな事故に繋がってしまうことがデメリットであります。

○質問 
「カーブミラー」の設置の可否はどのような流れで決定されているのですか、どなたが最終決裁されておられるのですかお聞きします。

○市の答弁
 「カーブミラー」の設置の可否につきましては、 要望内容を町内会に確認した上で、担当職員が 現場の交通状況などの確認を行い、必要に応じて、 警察と協議し、設置の可否を所管課長が判断し、 要望書の回答については、部長が承認します。

○質問
「カーブミラー」の設置に続いて質問します「防犯灯」に対しては毎年予算設定がありますが、「カーブミラー」に対しての予算設定はあるのでしょうか、お聞きします。

○市の答弁
 カーブミラーの予算の設定につきましては、 ガードレール、転落防止柵、路面標示など 交通安全に関する施設を合わせて、交通安全施設 整備費として計上しております。

○質問
いろいろとご説明していただきましたが、草津市のホームページで「カーブミラー」について検索しても、今のご説明はありませんでした。他市はどうかと「カーブミラー」で検索しますと、私が調べただけでも20市以上の市のホームページで詳しく解説されています。
例えば、神奈川県平塚市のホームページには、5ページにわたってカラーイラストでどなたでもわかりやすい「道路反射鏡(カーブミラー)の設置基準」が掲載されていました。
また、埼玉県上尾市のホームページにはカラー写真で設置できない例と設置できる例が説明されていました。
草津市のホームページにも、市民の皆様にわかりやすい「カーブミラー」設置の説明が掲載できないでしょうかお聞きします。

○市の答弁
 カーブミラーの設置についてのホームページへ の掲載につきましては、先ほど答弁いたしました カーブミラーの過信による危険性を説明し、 市民の皆さんに分かりやすいように他市の事例も 参考にしながら設置基準を掲載してまいります。

○質問
次に、「防犯灯」設置についてお聞きしていきます。
令和6年度の当初予算に防犯灯設置予算として346万9千円が上程されていますが、この予算の積算内容をお聞きします。

○市の答弁
 令和6年度当初予算において、防犯灯の新設工事費として灯具設置費、コンクリート柱・鋼管(こうかん)柱設置費等で221万4千円、移設、撤去費としてコンクリート柱・鋼管柱撤去処分費、高所作業車使用費等で125万5千円を計上しており、過去の実績を基に、地域からの要望に応えることができるよう、適正に積算しているところです。

○質問
予算を使い果たしたら、どんな緊急性があっても市民の皆様の安全を守る一つのツールである「防犯灯」設置はできないのですかお聞きします。

○市の答弁
防犯灯の予算執行では、年度当初に各学区へ防犯灯設置要望を照会後、要望に基づく工事を行い、予算残があれば再度照会して追加要望分の防犯灯工事を行っております。
万が一予算を使い果たしても緊急性がある場合は、補正予算案を議会に提出し、措置された補正予算により防犯灯の設置を行うことになると考えております。

○質問
 最近は数千円程度で、ソーラー発電式の「防犯灯」が多く発売されていますが、このようなソーラー発電式であれば電源の必要性もなく、取り付けも比較的簡単なようですが、このようなソーラー発電式の「防犯灯」を採用することはできませんかお聞きします。

○市の答弁
 ソーラー発電式の防犯灯で夜間に常時点灯するシステムを備えた防犯灯は、灯具、ソーラーパネル、天候不順に備えた大容量の蓄電池を備えている必要があります。
 また、防犯灯は、原則、関西電力または NTT の電柱に添架することとしており、現状、ソーラー発電式の防犯灯を電柱へ共架することは許可が下りません。
 これらのことから、ソーラー発電式の防犯灯を採用することは現在のところ検討しておりません。

○質問
「防犯灯」設置の要望は町内会からしかできないのですか、お聞きします。

○市の答弁
 防犯灯の設置は、市が実施するものについて、は、各学区から 1 灯ずつの新設要望を受け付けております。町内会の範囲に関わらず、不特定多数の方の通行があり、公共性が高い場所に設置することを目的として、設置の要否や設置場所については、学区単位でとりまとめいただき、近隣の皆様の合意を得ながら学区要望としていただくことで、効果的な設置が可能と考えております。
なお、町内会が設置する防犯灯については、補助金を交付し、柔軟に設置していただくことも可能としております。

○質問
市民の方で、ご自分の町内と違うところで、夜分通行するときに暗くて危険である場所があったとき、どこに安全性を確保する「防犯灯」を要望すればいいのですかお聞きします。

○市の答弁
 不特定の方の利用する道路であれば、新設の要望は学区からのみ受け付けておりますので、一度当該場所の属する学区まちづくり協議会事務局にご相談いただくことで、近隣住民の方への承諾なども含め、適切な方法でとりまとめられ、市へ要望が受け付られるものと考えております。

○質問
「防犯灯」設置の可否の流れはどうなっていますか、最終決裁は誰がされるのですかお聞きします。

○市の答弁
 防犯灯の設置は、学区から防犯灯の要望を受け付けましたら、申請書、近隣住民の承諾書等の必要書類を確認し、現地調査を行った後、設置する柱や地権者への占用申請、工事業者への発注等を行い、防犯灯の新設を行います。
なお、防犯灯の新設にかかる決裁権者は危機管理課長となります。

○質問
前問の「カーブミラー」の設置と同じように、他市の情報を調べてみますと、茨城県神栖市のカラー写真での「防犯灯」説明案内を筆頭に多くの案内を見ることができます、特に神栖市の説明には「防犯灯」設置要望の説明で、「地区に加入している人」と「地区に加入していない人」まで丁寧にされています。
草津市もホームページに市民の皆様にわかりやすい説明を掲載することはできませんかお聞きします。

○市の答弁
 防犯灯の新設要望は、前述のとおり各学区まちづくり協議会からのみ受け付けており、要望の受付にあたりましては、各まちづくり協議会に申請の手続きや必要書類を送付しておりますことから、ホームページに説明を掲載することは考えておりません。

※カーブミラーの設置に関しては草津市のホームページにわかりやすい掲載をしていくとの市の答弁があったのに、再度検討していただけませんか、再質問すると、検討してみますとの市の答弁がありました。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからも皆様のお声を行政につないでまいりますので、よろしくお願いいたします。

                       2024年3月16日(土)午前11時32分

「質問項目」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 開催中の草津市議会3月定例会での3月14日(木)15日(金)の二日間にわたって行われます一般質問にて質問する項目を紹介します。
 私の質問日は14日(木)の4番目です。おそらく午後1時半ごろになると思います。
 質問項目
1.おくやみ窓口」設置に関して
 ○草津市における特筆すべきことを伺う
2.カーブミラー設置に関して
 ○「カーブミラー」の設置を要望するときはどのような方法でするのか伺う
○「カーブミラー」設置によるデメリットを伺う
○「カーブミラー」の設置の可否を最終決裁しているのは誰か伺う
○「カーブミラー」に対しての予算設定はあるのか伺う
○草津市のホームページに市民の皆様にわかりやすく「カーブミラー」設置の説明が掲載できないか伺う
3.防犯灯設置に関して
 ○「防犯灯」設置予算の積算内容を伺う
○予算を使い果たしたら、どんな緊急性があっても「防犯灯」設置はできないのか伺う
○ソーラー発電式の「防犯灯」を採用することはできないか伺う
○「防犯灯」設置の要望は町内会からしかできないのか伺う
○町内会以外のところへの「防犯灯」設置はどこに要望すればいいのか伺う
○「防犯灯」設置の可否の最終決裁は誰か伺う
○草津市のホームページに「防犯灯」設置に関してくわしく掲載できないか伺う
 以上です。当日は、本会議場での傍聴ができますし、インターネット
同時中継も行います。また、10日間ほどすると、草津市議会のホーム
ページに中継録画がアップされます。
 しっかりと質問していきますのでよろしくお願い申し上げます。
                  2024年3月8日(金)午後3時15分

「質問内容と市の答弁」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。昨日、草津市議会10月定例会での一般質問の通告した質問内容とその通告に対する市の答弁を紹介します。
 10日間ほどすると、インターネット同時中継画像が草津市議会のホームページにアップされます。
 今回は、今まで以上に再質問が多く、ぜひ、中継画像をご覧いただければ幸いです。
 なお、「おくやみコーナー」については、令和6年度中の設置を目指してまいりますとの市の答弁がありました。 

○質問
 今回の最初の質問は、二つの具体例をもって市民サービスを決定するときの草津市の判断基準を、松下幸之助氏の「失敗の原因を素直に認識し、『これは非常にいい体験だった。尊い教訓になった』というところまで心を開く人は、後日進歩し成長する人だと思います。」という名言の観点からお聞きします。
 10月1日から、焼却ごみ袋が3パターンで有料になりまして、それまでのごみ袋交換券の有効期限が9月30日なので、締め切り日が近づくと市内のごみ袋交換を行っていただているお店等で在庫不足が発生し、緊急措置で市内の特定4箇所で10月31日まで交換の有効期限を延長されましたが、この経緯をご説明ください。

○市の答弁
 令和5年9月30日を有効期限とする指定ごみ袋引換券につきまして、焼却ごみ袋の在庫が品薄となり、市民の皆さまに御迷惑をおかけしましたことについて、まずはお詫び申し上げます。
経緯といたしまして、令和5年10月からの指定ごみ袋制度の変更を控え、例年、引換券配付数の約65%が焼却ごみ袋に引き換えられていた状況に対しまして、今回、約72%の引換に対応できるよう在庫を確保しておりました。
9月に入り、焼却ごみ袋の引換需要が例年に比べて大幅に増加したことから、約81%が賄えるよう追加の発注を行ったところです。
しかしながら、9月の中旬から、取扱店によっては、焼却ごみ袋が品薄状態となり、引換をお待ちいただく事態が発生いたしました。このことから、9月22日に、市役所を含む4箇所で、10月31日まで有効期限を延長することとし、市ホームページ等で周知いたしました。
その後、10月4日には、更なる引換の集中により、在庫不足が生じることとなったため、引換を希望される方に、対応させていただける体制が整うまでの間、引換を一時中断させていただくこととし、10月12日から引換を再開させていただいているところでございます。

○質問
 草津市ホームページで10月4日更新の記事を確認すると、「令和5年9月30日(土曜)を有効期限とする指定ごみ袋引換券につきまして、焼却ごみ袋の引換の急増により、焼却ごみ袋の需給が不安定となったため、下記の4箇所で、引換期限を令和5年10月31日(火曜)まで延長し対応しておりますが、引換が集中し、品薄の状態となっておりますことから、10月4日(水曜)から引換を中断し、供給体制が整う令和5年10月12日(木曜)から、引換を再開することといたします。
なお、引換券をお持ちの方、全てに対応させていただけるよう、必要枚数を確保してまいります。」とありました。
そこでお聞きしますが、この案内には「なお、引換券をお持ちの方、全てに対応させていただけるよう、必要枚数を確保してまいります。」とありましたが、毎年、市民の皆様に配付するごみ袋交換券における焼却ごみ袋の枚数は対前年比で用意されていたのですか。

○市の答弁
 ごみ袋の数量につきましては、引換券の配付数や過去の引換割合、前年の出庫状況、倉庫や各取扱店における在庫状況等から、購入すべき必要数を算出しておりまして、加えて、令和5年10月からの指定ごみ袋制度の変更に伴い、焼却ごみ袋への引換数量が一定増えても賄えるよう、例年約65%の焼却ごみ袋への引換状況に対して、今回、約72%の引換に対応できるよう在庫確保を行っていたものでございますが、想定を大幅に上回る需要により、不足が生じることとなったものでございます。

○質問
今回、大きな焼却ごみ袋の変更をされるのですから、誰が考えても交換券のすべてを焼却ごみに交換されると想像できますが、草津市としてはできなかったのですか。

○市の答弁
 先ほども御答弁申し上げたとおりでございますが、令和5年10月からの指定ごみ袋制度の変更を控え、例年、引換券配付数の約65%が焼却ごみ袋に引き換えられていた状況に対しまして、今回、約72%の引換に対応できるよう在庫を確保しており、焼却ごみ袋への引換が1割程度増加しても賄えるものと見込んでおりました。
しかしながら、これまで御家庭でごみ袋をたくさんお持ちで、引換券を使用されていなかった方が、今回、指定ごみ袋制度の変更に伴い、多くを焼却ごみ袋に引き換えられるケースが9月に入り顕著になり、焼却ごみ袋の需給が不安定となったことから、品薄状態が発生する事態となったものでございます。

○質問
次に、焼却ごみ袋の変更にともに、「草津市ごみカレンダー」における古紙回収が、9月30日までは「新聞・広告」「雑誌・雑紙」「段ボール」の3種類に分けて収集されていたのが、3種類とも同じ日に収集されるようになり、月2回の収集になりました。
そこで、問題になったのが我が地元、平井地区は9月30日まで平井地区の資源回収の活動日が第1・第3月曜日になっておりまして、3種類の古紙以外に「アルミ缶」「古着」も出せるようになっていましたが、平井地区の10月1日からのごみカレンダーには、市の古紙回収が同じ第1・第3月曜日になっていました。
平井連合の町内会長会において、このごみカレンダーは問題だと指摘があり、急遽、市の担当者との協議があったようです。
そして、平井地区には10月からのごみカレンダーとともに、次のような案内が配付されました。
「平井地区のみなさま  草津市資源循環推進課 古紙回収について
 日ごろは、市行政に御協力をいただき誠にありがとうございます。
 さて、資源化の促進に向けて、令和5年10月から市が行う古紙回収日を統合し、第1・第3月曜日(ごみカレンダー黄色箇所)での収集を予定しておりましたが、同日は平井地区における資源回収の活動日となっており、第1・第3月曜につきましては、これまでどおり下記のとおりの対応とし、変更はございませんので、御理解と御協力の程、よろしくお願い申し上げます。
記 ●古紙等の回収日 これまでどおり、毎月第1・第3月曜日は、平井地区の資源回収の活動日です。地域のルールに従ってお出しください。
●お出しいただく品目 これまでどおり、新聞・雑誌・段ボール・アルミ缶・ウエスを出していただき、地域の資源としていただきますようお願いします。」
この案内を配付されることになった経緯をお聞きします。

市の答弁
 今回の御案内の経緯についてですが、令和5年9月初旬に、各町内会あてに、新たなごみ袋引換券等とあわせて、令和5年10月以降の草津市ごみカレンダーを配付させていただいたところでございますが、今回のごみカレンダーについて、平井6町内会の資源回収の日と市が行う平井地区の古紙回収の日が重なっているとの連絡を平井地区自治連合会からいただき、今後の対応等について協議させていただきました。
その中で、地域の資源回収について、これまでどおりの日程で活動されることに強い御要望がございましたことから、その方向で調整を進めた結果として、町内向けの周知文書を御提供させていただいたものでございます。

○質問
「10月からのごみカレンダー」と「保存版 草津市ごみ分別ブック」には「地域の資源回収活動に協力ください。」とあり、「※回収品目は地域ごとに違いますので、地域の実施団体に確認ください。」とありますが、市としては各地域の実施団体に日程等の確認をとっておられなかったのですか、お聞きします。

○市の答弁
 現在、市内各地域で約180の団体が資源回収活動に取り組まれておりまして、回収業者との取り決めにより活動日を設定され、中には、年度で活動日を変更される団体や不定期で活動される団体もございます。
さらに、同一のごみ収集地区の中でも、複数の団体が活動いただいており、かつ、各団体の活動日が異なっているなど、それぞれの団体の活動日を避けて、行政回収の日程を設定することは困難でございますことから、市において、行政回収の日程を設定させていただいたものでございます。

○質問
常日頃、橋川市長が言っておられる、「三現主義」は、市役所内には浸透されていないのですか、お聞きします。

○市の答弁
 現場へ行き、現物を見て、現実を知る、「三現主義」についてのお尋ねでございますが、廃棄物行政は、地域との関わりが密接であり、日ごろから実際に現場に赴き、各地域の現状を確認するよう努めているところでございますが、今回、市民の
皆様に混乱を生じさせたことにつきましては、尊い教訓として、今後の業務に活かしてまいりたいと考えております。

○質問
今回の選挙期間中、多くの市民の皆様のお声を聞かせていただきましたが、異口同音にあったのが、草津市役所に「おくやみコーナー」を作ってほしいとのお声でした。
私も両親を送らせていただきましたが、その時に市役所内で何か所も窓口を尋ねました。
そこで改めて調べてみますと、草津市が発行されている「おくやみハンドブック」には、手続きしなければならない担当課が最大13か所ありました。すべての場合が13箇所必要ではありませんが、親族を亡くされた心労で大変な時にご遺族の方々には大変なご苦労をおかけすることになります。
私は、市民の皆様により信頼される市役所を目指し、市議会議員に初当選以来多くのご提案を申し上げ、先日もその中の一つである「窓口市民サービス向上アンケート」が実施されていました。
もちろん今まで、直接担当者の方にも「おくやみコーナー」の設置を要望してまいりましたが、草津市としては、先ほど紹介しました「おくやみハンド」を作成されたのみでした。
なぜ、草津市に「おくやみコーナー」は設置できないのでしょうかお聞きします。
○市の答弁
 市民の方がお亡くなりになった後の手続につきましては、議員御指摘のとおり、御遺族の大きな負担となっておりまして、負担軽減の必要性を認識しております。
その一方で、「おくやみコーナー」の設置につきましては、スペースの確保や、人員配置、実施手法等、業務の見直しを通じて様々な検討が必要であり、本市に適した手法を現在模索しているところでございます。
まず手始めとして、令和4年度から「おくやみハンドブック」を市民課窓口で配付し、
少しでもスムーズに手続を進めていただけるよう取組を始めたところでありまして、今後は、DXの手法も取り入れ、引き続き御遺族の負担軽減に取り組んでまいりたいと考えております。

○質問
先進地としては、2016年5月に大分県別府市に第1号の「おくやみコーナー」が設置され、2020年度には169自治体で設置されています。 
その後も、各地の自治体で、一日の予約件数を設定したりして、市民の皆様の使い勝手の追求と、職員さんの仕事の効率化を目指し、設置が増えてきています。
この背景には、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室の全国への推進があるようで、「おくやみコーナー設置自治体支援ナビ 利用マニュアル(担当職員編)」も発行されています。
このように国も推奨している、市民の皆様にも喜ばれる「おくやみコーナー」を草津市役所にぜひ、設置していただきたいのですが、いかがでしょうか。

○市の答弁
 「おくやみコーナー」の設置につきましては、複数の手続が一つの窓口で行えるよう、
デジタル化の視点を取り入れながら、先程申し上げました課題に対応していく必要があると考えて おります。
引き続き、国が推進する自治体の窓口DX(書かないワンストップ窓口)の動向や、議員御案内のガイドライン等を参考にしながら、早期に「おくやみコーナー」を設置できるよう検討を進めてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもがんばってまいります。
                           2023年10月31日午後4時37分

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 10月10日(火)に臨時会が開催され、新しく正副議長・正副委員長と各常任委員会と特別委員会の構成メンバーが決まりました。
 私は決算特別委員会の委員長と議会運営委員会・総務常任委員会・予算常任委員会・総合計画特別委員会・草津栗東行政事務組合議会のメンバーになりました。
 西垣和美議員は、文教厚生常任委員会・予算常任委員会・決算特別委員会・ゼロカーボンシティ特別委員会・総合計画特別委員会・広報広聴委員会のメンバーになりました。
 
 そして、10月定例会が10月19日(木)から始まりました。
 10月30日(月)から11月1日(水)の3日間で20名の議員による質疑および一般質問があります。
 私は、10月30日(月)の7人目になりましたので、16時前後になると思います。
 
 今回は、10月1日(日)からの焼却ごみ袋の有料化に伴う、ごみ袋の交換で市民の皆様にご迷惑をおかけしたことと、地元平井地区における「ごみカレンダー」問題と市民の皆様からご要望が多い「おくやみコーナー」について質問します。

質問項目
○ごみ収集関連
・ごみ袋交換券の有効期限が10月31日まで交換の有効期限を延長されたが、経緯を伺う
・ごみ袋交換券における焼却ごみ袋の枚数は対前 年比で用意されていたのか伺う
・誰が考えても交換券のすべてを焼却ごみに交換されると想像できるが、草津市ではできなかったのか伺う
・平井地区には10月からのごみカレンダーとともに資源回収に関する案内を配付されることになった経緯を伺う
・草津市としては各地域の資源回収の活動日の日 程等の確認をしてなかったのか伺う
・橋川市長がおしゃっておられる、「三現主義」は、市役所内には浸透されていないか伺う
○おくやみコーナー
・なぜ、草津市に「おくやみコーナー」は設置できないか伺う
・国も推奨している、市民の皆様にも喜ばれる「おくやみコーナー」を草津市役所にぜひ、設置していただきたいがいかが

 これからも、草津市議会議員としてがんばってまいります。
                            2023年10月23日午前11時24分

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 今、草津市のシンボルと言っても過言でない「草津川跡地公園」実現への提案をさせていただいた平成23年2月定例会における代表質問の内容と市長答弁を改めてご紹介します。
〇代表質問
次に、2月16日から3月16日にかけてパブリック・コメントを募集されました「草津川跡地利用基本構想(案)」についてお伺いいたします。
 昨年11月2日と3日に開催されました「まちあかり」イベントに行ったときに、草津川跡地で行われました「一万灯」の雄大さには大感動をいたしました。一万灯の中に入っていて、小さな炎が風に揺れると、まるで波が動いている中にいるような錯覚を起こしました。そのときに、この草津川跡地をこのまま守らなければならないと深く決意をいたしました。
 草津川跡地は、アメリカはニューヨークのマンハッタンにございます「セントラル・パーク」のように、市民の方々から愛されるところにしなければならないと主張いたします。セントラル・パークは、数多くの映画のロケ地になり、現場に行ったことのない私でも、そのすばらしさにはあこがれます。その中は、まるで自然の中にいるように錯覚する風景でございますが、高度に計算された人工的なものでございます。幾つかの湖、二つのアイススケートリンク、各種スポーツ用の芝生エリア、自然保護区、そして、それらを結ぶ遊歩道がございます。道路は、景観を崩さないために人工的にくぼ地につくられております。自動車での通行は禁止されており、週末は周りを囲む9.7キロの道は、ジョギングをする人々、サイクリングやインラインスケートを楽しむ人々でにぎわっております。また、ニューヨーク・シティマラソンのゴールにもなっております。そして、渡り鳥のオアシスになっておりまして、バードウオッチングも盛んでございます。夏には、中にあるデラコート劇場で有名な映画スターによるステージも行われているそうであります。
 セントラル・パークにあるマンハッタン島の都会的景色、喧騒の中のオアシスとしての働きを果たしており、面してその景色が視野に入るアパートメント・コンドミニアムは、近隣の中でも高く評価される物件となっているそうでございます。
 また、セントラル・パークを調べておりますと、世界には高架鉄道線路跡地を空中公園にしたところが、フランスのパリと同じくアメリカのニューヨークにあることがわかりました。今回は、同じニューヨークの空中公園「ハイライン」のことを紹介いたします。
 ハイラインは、かつての高架貨物鉄道の線路跡地を再生して、100種類以上の草木や低木を植え、地上9メートル、ビルの3階ほどの高さからの眺めを楽しめる散策路とした公園でございます。今、このハイラインの近辺には、ホテルや商業施設が集まってきておりまして、アメリカ近・現代美術の殿堂として有名なホイットニー美術館の新館建設が決まっているそうでございます。やはり、このような人々が集まり、いやされるところには経済的な動きが活発になってきて、それこそ地域活性化につながっていくのでございます。
 この「ハイライン」で注目したいのは、市民の皆様が公園として残していこうと思われ、いろいろな人々を巻き込んで市民のための公園として高架鉄道の廃線が生まれ変わった、すばらしい事例でございます。
 草津川跡地は、形状が違いますのでセントラル・パークとハイラインとは同じようにはならないと思いますが、市民の方々から愛されるスペースにはなれると思います。
 そこで、このことを念頭に置きながら今回の草津川跡地利用基本構想(案)に対するパブリック・コメントを求められている「広報くさつ」2011年2月15日号を読んでみますと、概要のところで、この基本構想を考えていく上で、平成14年に策定されました草津川廃川敷地整備基本計画に基づいて、その策定時からの社会的・物理的変化を反映して策定されたとのことでございます。
 また、第5次草津市総合計画で「緑のみち」として位置づけ、琵琶湖と市街地を結ぶ緑軸とされていますと説明されておられました。
 基本方針のところでは、琵琶湖と市街地を結ぶ緑軸の説明では、桜並木などを歴史として継承し、潤い(水)と安らぎを感じる連続的な緑を新しい景観(魅力)として創造していくとございました。
 また、防災機能のところでは、広場などのオープンスペースを各所に配置し、災害時の避難地や情報拠点として利用すると説明されておられます。
 そして、交通機能として、東西の移動性を高め、防災時にも利用できる環境にやさしい道づくりを行うと説明されておられました。
 果たして、草津市のセントラル・パーク、ハイラインに、今以上に道路、すなわち車道が必要でございましょうか。防災機能と交通機能を持たせると説明されておられましたが、それならば、草津市全体から見た機能はどうなっているのでしょうか、説明されておりません。草津市のいろんな箇所から、草津川跡地にどのように移動していくのか、また、草津川跡地からどのようにして草津市の各所に行くのかわかりません。つまり、草津市全体から見た草津川跡地のあり方が説明されておりません。
 道路が必要との根拠として、平成22年5月29日から6月8日にかけて、市内3,000人の方にアンケートをとっておられまして、1,019人の方から御意見をいただいたことだとされております。
 基本構想(素案)の45ページに、草津川跡地を大きく3ゾーンに分けて、優先して実現すべき整備を、そのアンケート結果で御紹介されています。
 それによりますと、Aゾーン、主に周辺に商店が立ち並ぶエリア、すなわち、JR東海道新幹線、国道1号線や草津第二小学校からJR琵琶湖線あたりでございますが、優先すべき整備第1位は、28.5%で公園、第2位は17.4%で歴史空間、第3位は11.5%で防災拠点、第4位は10.3%で道路となっておりました。
 次に、Bゾーン、主に周辺に住宅が立ち並ぶエリア、すなわち、JR琵琶湖線から弾正公園あたりでございますが、優先すべき整備第1位は29.1%で公園、第2位は19.9%で防災拠点、第3位は11.4%で道路、第4位は7.4%でスポーツ拠点になっております。
 次に、Cゾーン、すなわち、弾正公園から琵琶湖までのところの優先すべき整備の第1位は、32.7%で自然空間、第2位は17.5%で公園、第3位は10%で市民農園。同じく第3位、10%で道路となっておりました。
 これだけを見ておりますと、いかにもゾーンごとに道路の必要性があらわれておりますが、昨年8月4日に行われました草津市議会第4回旧草津川跡地対策特別委員会に提出されましたアンケート調査を詳しく見てまいりますと、Aゾーンでは、第5位として7.1%で自然空間、第6位として6.4%で福祉空間、第7位として4.5%でスポーツ拠点、第8位として3.5%で観光拠点、第9位として3%で商業空間、第10位として2.8%で文化活動拠点、第11位として2.2%で住宅地、第12位として1.8%で市民農園、第13位として1.1%でその他が挙がっておりました。
 また、Bゾーンでは、第5位として7.1%で福祉空間、第6位として7%で自然空間、第7位として5.3%で歴史空間、第8位として2.9%で住宅地、第9位として2.7%で文化活動拠点、第10位として2.3%で市民農園、第11位として2.1%で商業空間、第12位として1.4%で観光拠点、第l3位として1.4%でその他となっておりましたし、Cゾーンでは、第5位として7.5%でスポーツ拠点、第6位として7.3%で福祉空間、第7位として7.2%で防災拠点、第8位として2.2%で歴史空間、第9位として1.9%で住宅地、第10位として1.6%で文化活動拠点、第11位として0.9%で商業空間、第12位として0.8%でその他、第13位として0.5%で観光拠点になっておりました。
 このように、上位4位までを見るのではなく、全順位を見てみますと、通過するのではなく、そこにとどまって何かをするという空間利用の構成比が、車の走る道路より優先度が高いとわかります。Aゾーンであれば、道路整備と他のスペース盤備の比は10.3%対89.7%であり、Bゾーンでは、その比は11.4%対88.6%であり、Cゾーンにおけるその比も10%対90%であります。
 本年1月11日に開催されました研修会での藻谷浩介氏の講演「草津のまちづくりを考える」では、草津市はこれから10年、確かに人口は増加していくが、その年齢構成上、65歳以上の方々の構成が大きく伸びていくと予想されておりました。
 そのような流れの中、今までと同じような手法で地域を活性化することなど到底無理なことと言われておられました。草津市のセントラル・パーク、ハイラインとなるべき草津川跡地は、これからの草津市民の皆様の憩いの場であり、滋賀県全体の観光名所にしていかなければならないと訴えたいと思っております。この内容から、今以上の道路、すなわち車道が必要とは思われません。
 橋川市長は、施政方針提案理由説明で、草津川跡地の土地利用についてでございますが、市の中心部に残された貴重な歴史的遺産を、市民ニーズや社会的要素を考慮しながら、歴史的空間、緑、交通、防災の四つの機能を整備・強化することで、まちと暮らしに潤いを導く魅力ある空間を創出していくことを基本方針として、現在、取りまとめております「草津川跡地利用基本構想」をもとに、草津川跡地を「琵琶湖と市街地を結ぶ緑軸」として、現状の貴重な資源や特性を生かし、にぎわいのある「魅力的なまち」を目指した整備を、新年度は、より具体化に向け取り組んでまいりますと言われておられましたが、草津市の将来を考えたとき、橋川市長は草津川跡地利用を具体的にどのように考えておられるのか、また、今以上に道路は必要と考えておられるのか、お伺いいたします。
〇市長答弁
次に、草津川跡地利用を具体的にどのように考えているのかとのお尋ねでございますが、パブリック・コメント等、広く市民の意見をいただいて草津川跡地利用基本構想が策定されますと、来年度に基本計画、引き続き再来年度に実施計画と、その具現化を図ってまいりたいと考えております。
 現在のところ、基本構想レベルでの整備に関する大枠を考えておりますが、議員お説のニューヨーク市の「セントラルパーク」や「ハイライン」、特に「ハイライン」は、地上5.5メートルから9メートルの高さを持ち、最も狭いところで約9メートルから最大18メートルの幅を持っておりまして、眺望を生かした都心の中の空中公園として、草津川跡地の現状に似通ったイメージがあるところから、私も以前から関心を寄せ、注目をしておりました。
 もちろん、ニューヨーク市が国際的メガロポリスであり、本市とは比較にならない規模であることを差し引いても、ハイラインから学ぶところは多々あり、その卓越したセンスや市民目線の整備コンセプト等、取り入れられるものは取り入れるよう努力をしてまいりたいと考えております。
 特に、眺望のよいところからの夕映えの美しさは両市に共通するものがあり、ハイラインのように沈む夕日の眺めが楽しめるように、サンデッキを設置する等、草津川跡地の魅力を最大限に生かせるよう、整備に当たっては細やかな配慮を施してまいりたいと思っています。
 「ハイライン」がニューヨーク市のまちづくりに多大な影響を与えたように、草津川跡地利用は、本市が"元気"と"うるおい"のあるまちになるかぎを握っていると認識しており、本事業が市の持続的発展に寄与できるよう整備し、市民の皆様が愛着を持って守り育てていただけるよう取り組んでまいる所存でございます。
 次に、今以上に道路が必要かどうかについてのお尋ねでございますが、5.7キロメートルの整備区間内で新たに道路を整備する部分としましては、国道1号からJR琵琶湖線までの間と、浜街道からメロン街道までの間でございますが、整備区間全体を見渡した場合、災害時の一時避難所や情報拠点としての広場などのオープンスペースを各所に配置し、災害時には各避難所間や上流の草津川河川防災ステーション等とも連携を図り、災害の対応を図る必要があることから、物資の移動や人の移動を可能にするための機能は少なくとも必要であると考えております。
 また、各区間での構想の実現を図るためにも、一定の移動機能は必要と考えておりますが、一方では、一部の区間においては、議員からも御提案いただいておりますように、道路以外の土地利用についても考えられますため、現在、草津川廃川敷地土地活用検討委員会において基本構想(案)のパブリック・コメントを実施されており、幅広い多くの意見が寄せられるものと考えておりまして、今後、これらの結果を踏まえ、検討委員会において御議論をいただき、来年度に実施予定の基本設計につながるような方向づけをいただきたいと考えております。
 最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからも皆様のお声をカタチにすべくがんばってまいります。
            2023年8月30日(水)6時42分

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 先日、6月21日(水)午前10時から一般質問を行いました。AI議事録から速報版を作成しましたので投稿します。
 長文になりますが、よろしくお願い申し上げます。

〇質問
おはようございます。
公明党の西村でございます。
2 日目のトップバッターでございますので、よろしくお願い申し上げます。
最近、日本列島大変地震が起こっております。今朝もNHKのある放送で、災害があったときのいろんな体験をするというような、特集をされていることもございました。
本当にいつ起こっても不思議でない災害に対しまして、今日は広域避難所運営の観点から集中して質問したいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 先日、草津市内の各ご家庭に「保存版 草津市 防災ハンドブック」を配付していただきました。以前から、私はこの防災ハンドブックの最新版を一日も早く配付すべきと訴えてきましたので、まずは一安心しております 
 この防災ハンドブックを開いていきますと、最初に市内の避難所マップがあり、印刷された二次元コードを読み取ることで、スマートフォンやタブレット、パソコン等のマルチデバイスでデジタルブックが閲覧できるように説明してあります。 
 そして、「地震が起きたらどうするか?」「屋内にいる場合」「屋外にいる場合」「乗り物に乗っている場合」と続いていき、「マンションの安全対策」があり、「在宅避難の心得」があり、「いざというときのための避難に関する知識」とあります。
 最後の方に「防災対策は地域のみんなで!」とあり、「自主防災組織」中心に地域住民がみんなで助け合う「共助」について説明してあります。 
 そこで、今回は説明がありました「自主防災組織」の「いざ災害が起こったときには、避難所の開設・運営、初期消火活動、住民の避難誘導などに従事します。」について、特に避難所の開設・運営に関して質問します。
  最初に、避難所を開設しなければならない大災害が発生した場合、防災ハンドブックには「大規模災害では、まず広域避難所を開設し、地域の状況に応じて、避難所を開設します。」と説明してありますが、誰が広域避難所を開設されるのですかお聞きします。

〇市の答弁
誰が広域避難所を開設するのかにつきましては、市の避難所担当職員を責任者とし、各施設管理者および地域の避難者リーダーが協力して施設の安全確認を実施した後に、避難所の開設を行います。原則として、施設の使用等については、施設管
理者の判断を仰ぐ必要があり、市災害対策本部からの指示により、避難所開設等の活動を開始しますが、大地震発生時等で指示の伝達が遅れた場合や、施設管理者が不在で、かつ緊急の場合には、避難者リーダーが、避難所運営マニュアルに基づ
き、避難の状況に応じて自主的に活動を開始する こともございます。
 
〇再質問
今ご答弁の中で避難所リーダーという言葉がございましたが具体的にはどの方を
指すのでしょうかを聞きます。

〇市の答弁
地域で町会長など含めて防災地域防災の方、実際に避難されてきた中での代表の
方に想定しているところでございます。

〇質問
昨日も各議員からいろいろな質問がございまして、行政の答えとしてできるできないじゃなくて検討しますもなく、考えておきますっていうこともあったわけですが、災害時は何が起こるかわかりません。
最低最悪最低のことを考えながら物事を進めていくのがこの平時の大事なことと
思っております。
令和4年9月付の「草津市避難所運営マニュアル」ですが、第1章「マニュアルの目的・構成及び使い方」から第5章「様式及び参考資料」まで109ページにわたり詳しく説明してありますが、いざというときに、この文字ばかりのマニュアルを読んでいられますか。また、このマニュアルを読んでいない方々が避難所を開設・運営しなければならないときはどうするのですかお聞きします。

〇市の答弁
マニュアルを読んでいない方々が避難所を開設・運営しなければならない場合につきましては、原則そのようなことが無いように、訓練等で周知している所でございます。避難所運営マニュアルには、災害初動期からの避難所運営の具体的な業務が記載しております。避難所の運営につきましては、個々の避難所の地域特性もございますことから、各避難所で、避難所運営委員会を設置し、運営にかかわる細かな具体的な事項は、この委員会で協議の上で決定することになっております。
初動時にスムーズな広域避難所を開設・運営するためには、各学区の住民の協力をふまえて、ポイントを絞ったマニュアルの整備で、避難所運営に繋がるよう取り組む必要があり、使いやすいマニュアルについて、引き続き調査・研究してまいります。

〇再質問
今、避難所運営委員会というのがございましたが、これは誰がどこの主体で、いつやっていかれると思って過去に例がございますがお聞きいたします。

〇市の答弁
普段避難所の運営委員会につきましては、実際に避難されてこられた方が中心と
なってみずからの自主的な地域コミュニティの中で、運用取り決めていくというような組織でございますので、実際には避難所開設時に立ち上がるとこういうイメージでございます。

〇質問
あとまたご紹介しながら質問いたしますが、今の答弁聞いておりますと、本当に今、
これ災害が起こったらどう対応するのか。
まだ昼間だからいいでしょう、これ深夜だったらどうなりますか、日曜日だったらどうなりますか、そういうことを考えていくのが、この平時の大丈夫になっとるわけですね、一つの参考例として次の質問に入って参りますが、 先月、私の地元の平井東町内会自主防災隊中心に、最近年2回実施しております「大災害発生時の安否確認訓練」がありました。大災害発生時に、各ご家庭において無事であることを確認できるように各玄関等に白っぽいタオルを掲示する訓練です。  
自主防災隊協力員である私は、今回の訓練では「防災資材係」を仰せつかり地元の平井会館2階に平井東町災害対策本部の設置を手伝いました。
「災害対策本部」を立ち上げるキットが一つの大きな袋に入れてあり、平井東町内会の防災倉庫の目立つ所に吊り下げてありました。
誰が初めて見てもわかりやすいようにカラー印刷で、「災害対策本部」を立ち上げ方の説明書が用意してあり、平井東町内会自主防災組織の担当者によれば地震発生後に停電し、深夜でパソコンもコピーもプリンターも使えない状況でも対策本部を設置出来るように準備しているそうです。大変に使いやすいキットでした。
草津市においても、各広域避難所にこのような統一されて誰が初めて見てもわかりやすいマニュアル、そして必要な準備用品を用意しておけないでしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
誰が初めて見てもわかりやすい避難庶務課避難者の開設マニュアルや必要な準備要否の要因につきましては、災害対応で重要な初動期のみをポイントに絞ったわかりやすいマニュアル等の整備を含め、必要な準備用品をまとめたキットの整備を、他市の事例を参考に調査研究して参ります。

〇質問
大変申し訳ない言い方ですが、「調査して参ります」ですか。今回私が通告してから1 週間以上経っております。この間に平井東町の自主防災隊の方に質問されました、どんなのを使っているか。すぐそこですよ。ここから車で 15 分で行けるとこですよ。それがまだ「調査して参ります」ですか。非常にですね、危機感を感じないんです。
確かに取り越し苦労なるかもしれません。
また、草津市は本当にありがたいことに災害の少ない町でございます。だからこそ、何かあったときに対応するためには、次から次の手をすべきじゃないかと思うわけであります。
私は今回、いろんな提案を提言したい。これからこの課題として提言をしていきたいということで、今回の質問を通告しておきました。
それがまだ「調査して参ります」というのは、どうかなと私は思います。
これは多分、答弁検討会議を行っている全部長さんたち理事者の方々考えと判断
いたします。
今回、広域避難所関連の質問をすることに決めた理由ですが、我が平井東町内会自主防災隊の方から、「広域避難所開設マニュアル」を作成しようとしたら自分だけでは決められない要素が多くあったそうです。
そこでその方は、全国の百か所ぐらいの市町村の避難所開設を調べた結果、南海トラフ地震の脅威に一番さらされている高知県では、県民の皆様と一緒にそれぞれの地域性を考慮した完璧なマニュアルが作成されていると分かりました。
特に、平成30年7月に作成された高知市立江ノ口小学校の避難所運営マニュアルが、ちなみこの小学校はその方の母校だそうですが、優れていて、草津市でもこのような広域避難所運営マニュアルが作れませんかと私に質問されてきました。
そこで、高知県のホームページから「避難所運営マニュアル作成ノウハウ集」を紐解くと、たくさんのカラー写真と図によって、平成27年度に作成された高知県内の10か所のモデル避難所のノウハウやデータを活用し、地域住民の皆様を交えた検討や訓練を通して地域や避難所の特性に応じたマニュアルの作成を推進されていまして、その一つの結果が高知市立江ノ口小学校の避難所運営マニュアルだと思われますが、この高知県の取組みに対しての所見をお聞きします。

〇市の答弁
高知県や、高知市におきましては、地震時の津波から、一刻も早い避難の誘導等を想定されているとお見受けしました。
高知市の避難所運営マニュアルは、避難所開設や避難者受け入れなどの具体的な手順やチェックポイント、体育館や運動場の配置計画などが、図や写真を使ってわかりやすく記載されており、今後の参考にしたいと考えております。

〇質問
先ほどの答弁の中では避難所委員会の話も出てきましたが、あくまでもそれは災害が起こってからの話でございましたけども、この高知県は、ある 10 ヶ所のところでモデルケースといたしまして、そこの住民を交えて、どう運営していけるのか、災害が始まる前からこれやってらっしゃるわけです。
私の妻の実家は高知県ですので、帰省したときに、ずっと車で走ってますと、海が見えるところに、高所避難所があるのは当たり前って思いますが、道路をずっと走ってきますと、海側には防風林がありまして海が全く見えないとこで、海側の反対には田んぼが広がっていまして山々があるのですが、そこにですね、5 階か 6 階建ての高所避難所立っているんです。
私からしたら何でここに立っているのか妻に聞きますと、防風林を津波が越えてくるとそこまで想定してらっしゃるんです。すごいんですね。
ここからは、広域避難所運営について何点か具体的に質問してまいります。
まず、私の地元笠縫東学区平井東町内会の広域避難所は原則笠縫東小学校になっていますが、立地的には渋川小学校や草津東高校の方が近くにあります。また、学区内には新堂中学校の方が近いところもあります。とりあえず、近くの広域避難所に避難されると思いますが、調整は誰がされるのですか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所の調整は誰がするのかにつきましては、地震などの大規模災害が発生した場合は、市災害対策本部において被害情報を集約し、学校などの広域避難所を開設し、避難者が一つの広域避難所に集中する場合など避難所間の調整が必要な
場合は、災害対策本部において調整を行います。
また、混乱を招かないよう原則として学区内の避難所に避難するよう各学区で策定された地区防災計画に記載されておりますが、学区外の広域避難所へ避難することを妨げるものではございませ

〇再質問
今回は詳しく聞いておりませんけどある程度、避難所にはですね、どれぐらいの方
が避難できるかっていう想定はされておらんでしょうが改めてお聞きします。

〇市の答弁
各広域避難所につきましては収容を予定想定人数というのは想定させていただき
ます。ただ実際のところを草津市全体のまちづくりの中で、災害に強いまちづくりということを進めておりますので、すべての建物が倒壊するかどうかというところは、原則、今のところ災害アセスに伴って市全体での教ニーズも算定してるというところでございます。

〇質問
次に、大災害発生時、広域避難所になる施設の解錠は誰ができるのでしょうか。原則として市の担当者、施設管理者の順になっていて、この両者が不在またはその施設に到着していない場合で緊急を要するときは避難者リーダーとなっていますが、この避難者リーダーとは「草津市避難所運営マニュアル」には「避難所開設時に避難者を代表する方で、避難した町内会や自主防災組織等の会長などの役員の方々です。」となっていますが、具体的にはどなたにその施設の鍵を渡されているのでしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所になる施設の開錠は誰が行うかにつきましては、草津市避難所運営マニュアルでは、初動期の避難所の開設・運営の責任者は、原則として市担当者でございます。市担当者が不在で、かつ緊急の場合は施設管理者がその役割を補完いたします。
一方で、施設の開錠、鍵の保管については、市の担当者等が責任をもって行う必要があると考えるため、地域住民の方には鍵をお渡ししておりません。

〇再質問
お聞きします、今おっしゃった方がこれない場合どうするんですか。

〇市の答弁
市の担当職員が来られないということは現在想定していないという状況でござい
ます。

〇質問
あいた口がふさがらないというか、想定がどこまでされているのか、全く想像力が発揮されてないのかと残念にな答弁と思います。
市民の方が聞いていて、残念だったんじゃないかなって気がします。
仮に鍵保有者が駆け付けられない場合、その施設の鍵はどのように保管され、その避難所リーダーに渡せるのでしょうか。自治体によっては震度5以上になると自動的に解錠される自動解錠装置付キーボックスを採用されているところもあるとのことですが、所見をお聞きします。

〇市の答弁
自動解錠装置付キーボックスにつきましては、鍵を保有している者が広域避難所に遅れることも考えられることから、一定の需要と効果は期待できるものと考えております。
しかしながら、市の担当者や施設管理者の到着を待たずに、避難者のみで避難所開設した後、施設の安全確認不足による二次災害が発生する危険性もあり、賠償責任はどうなるのかなどの課題も考えられますことから、必要に応じて他市の事例
を参考に調査研究してまいります。

〇質問
確かに損害云々ということが出てきます、それは平時だから考えられることであり
まして、いざいうときにどうなのか。
皆さん昔覚えていらっしゃいますかね小松左京さんが描いた日本沈没という映画がございました。
この中でちょっと具体的には申し上げませんが、東京で、とある施設の前に避難者が殺到してるというシーンが、ありました。そのときに、確か丹波哲夫さんが首相の役をされておられまして、みずからが、その施設に電話をされて、あげてくださいと、というシーンがありました。
今の答弁聞いていますと、本当にどっちが大事なんだろう。確かに、損害賠償のことも大事でございますが、いざという時こそどうするのかっていうことがやっぱり、大切ではないかと思います。
さらに、高知市立江ノ口小学校や全国の多くの避難所運営マニュアルには、地震以外の風水害等で避難所の鍵が入手できない場合、入口の窓の一部を壊して建物の内部に入り、解錠すると決めています。このような行為は一定の条件を付けて施設管理者と連携して決めなければと思いますが所見をお聞きします。

〇市の答弁
鍵が入手できない場合の解錠についての所見につきましては、風水害時等では、事前予測がほぼ可能であることから、市において避難所の鍵の解錠を行うこととしています。また、本市においては、地震などの大規模災害発生時において津波の危険がなく、避難住民が避難所となる入口の窓の一部を壊して建物の内部に入る状況となる前に、市の担当者が対応できるものと考えております。

〇質問
そうなって欲しいと思います。
ただ、以前、備蓄倉庫のときに私も質問いたしましたが、当時、ちょうど東北大震災時に備蓄倉庫を三つから四つだったかな、の補正予算を組んでということがあった審議をしたことがあります。当初予算審査でありました。
ある時の市役所の防災総合訓練では、リアカーに物資を積んで、中心の備蓄倉庫
から、備蓄倉庫がないところにか防災用品を届ける訓練を紹介いたしました。
ですが、東北大震災を見てますと、本当に目の前の町に行けない。すぐ横に行けないような、すごい状況が起こって津波がないとおっしゃいましたから、どうもその辺、関係ありませんが、随時地面がいろいろくぼんでいるわけですから、地面がひび割れしていて目的地に行けないことが発生する。
そこに行けないという想定を、やっぱしておかないといけないと思います。
なんかもうこれ以上言うてもですね、想定してません、研究しますとのことなんですけど今回は本当にご提言として残しておきたいと思います。
今度は小中学校の件に関しまして、最後に質問したいと思いますが、具体的に広域避難所として使わせていただく施設は小学校や中学校になると思われますが、具体的に校内使用許可が学校から提示されない限り秩序ある避難所の開設は困難だと思われます。
教育委員会として、各小中学校内の教室や校庭やグランド等の使用可能範囲を各小中学校と連携して決めておられるのでしょうか、各小中学校の校内の使用可・不可のレイアウト図を提出してもらうのが最重要ですが可能でしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所となる学校施設につきましては、草津市避難所運営マニュアルにおいて、避難者の受け入れを行わない立入禁止スペースを指定しておりますが、その中で、普通教室のように、立入禁止とはなっておりませんが、教育活動の再開に備えた数を確保しておく必要があることなどから、災害対策上やむを得ない場合に限り開放するスペースもあり、災害規模や避難者数等によって使用可・不可が事前に決められないスペースもございます。しかしながら、学校施設管理に必要となる校長室や個人情報を保管している職員室、事務室ほか、危険な薬品や施設・設備がある部屋など、災害の規模等にかかわらず、避難所運営に適さない場所を使用不可範囲として示したレイアウト図を提出することは可能と考えております。

〇質問
やっと前向きな答えをいただきました。
それで最後にやっと前向きなお答えいただいたのでほっとしてるんですけども、今
日あくまでもこれ提言でございます。
市の最高責任ある市長はですね、今の答弁ずっと聞いていただいてて、どのようにして市長としてリーダーシップを発揮されて行かれるのかおききします。よろしくお願いします。

〇橋川市長の答弁
大規模災害発生時には、おっしゃるように広域避難所をいち早く開設して運営をしていくことになりますけれども、その手順を示したマニュアルはございますものをよりわかりやすい、開設運営する人にとって、よりわかりやすいものとしていかなければならないなと改めて思ったところでもございます。
そしてまた先進自治体等のいろいろなケースを想定して、想像力をたくましくして、
そういったものを吟味し、また訓練を通じてブラッシュアップをしていくことも、大変大事なことであるなと思っております。
ただいま様々が事例を挙げてご提言をいただいておりますので、それらについても早速に、できるところから検討し、対応をして参ります。

 最後までお読みいただきありがとうございました。これかもがんばってまいります。

                        2023年6月23日(金)午前11時15分

 おはようございます! 草津市議会議員の西村隆行です。
 3月7日(火)に草津市議会2月定例会にて代表質問をいたしました。
 草津市議会では、AI議事録を推進していまして、今回もその速報版を紹介します。
 代表質問は一括質問して、市長が一括答弁しますので、読みやすいように、質問ごとに答弁を紹介するようにしました。
 10日間ほどすると、草津市議会のホームページに中継録画がアップされます。
 それでは、長文になりますが、よろしくお願いいたします。

2023年2月草津市議会定例会代表質問
〇質問
 公明党の西村隆行です。
 先月6日に発生したトルコ・シリア大地震で5万人以上の方々が犠牲になられたことに対しまして心よりお悔やみ申し上げ、被災者の皆様にお見舞い申し上げます。一日でも早い復興をお祈りいたします。
 さらに、ロシアのウクライナ侵略が1年以上も続いております。武力ではなく、話合いで解決できるよう強く望むものであります。
 それでは、草津市議会公明党を代表いたしまして、今定例会開会日の橋川市長の施政方針提案理由説明に対する代表質問を行います。
 私は5期20年間における市議会議員活動の中、橋川市長とは15年においていろいろと議論をさせていただきましたが、私の今期の任期もあと7か月となり、橋川市長におかれましてもあと1年の任期となりました。
 そこで今回はまず、「政治家」とはどうあるべきかとの原点に立ち返っての質問をさせていただきます。
 そのために参考として、政治を志す者の必読書、古典中の古典とされている、1864年生まれで1920年に亡くなったドイツの社会学者、政治学者、経済史・経済学者のマックス・ウェーバーの「職業としての政治」を紐解きましたが、非常に難解であり、なかなか読み進めなかったので、作家の佐藤優氏と元衆議院議員の石川知裕氏共著の「政治って何だ? いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ」を助けになんとか最後まで読み切り、私なりの観点から質問します。
この「職業としての政治」は、マックス・ウェーバーがとある本屋にて講演した内容をまとめられた書であります。
マックス・ウェーバーは、講演の後半に「政治家にとっては、情熱―責任感―判断力の三つの資質がとくに重要であるといえよう。ここで情熱とは、事柄に即するという意味で情熱、つまり「事柄」[「仕事」「問題」「対象」「現実」]への情熱的献身、その事柄を司っている神ないしデーモンへの情熱的献身のことである。(中略)どんなに純粋に感じられた情熱であっても、単なる情熱だけでは充分でない。情熱は、それが「仕事」への奉仕として、責任性と結びつき、この仕事に対する責任性が行為の決定的な規準となった時に、はじめて政治家をつくり出す。そしてそのためには判断力―これは政治家の決定的な心理的資質であるーが必要である。すなわち精神を集中して冷静さ失わず、現実をあるがままに受けとめる能力、つまり事物と人間に対して距離を置いて見ることが必要である。「距離を失ってしまうこと」はどんな政治家にとっても、それだけで大罪の一つである。(中略)燃える情熱と冷静な判断力の二つを、どうしたら一つの魂の中でしっかりと結びつけることができるか、これこそが問題である。政治は頭脳でおこなうもので、身体や精神の他の部分でおこなうものではない。ではあるが、もし政治が軽薄な知的遊戯ではく、人間として真剣な行為であるべきなら、政治への献身は情熱からのみ生まれ、情熱によってのみ培われる。しかし、距離への習熟―あらゆる意味でのーがなければ、情熱的な政治家を特徴づけ、しかも彼を「不毛な興奮に酔った」単なる政治的ディレッタントから区別する、あの強靭な魂の抑制も不可能となる。政治的「人格」の「強靭さ」とは、何を措いてもこうした資質を所有することである。」と語りました。
そして、最後に「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である。もしこの世の中で不可能事を目指して粘り強くアタックしないようでは、およそ可能なことの達成も覚束ないというのは、まったく正しく、あらゆる歴史上の経験がこれを証明している。しかし、これをなしうる人は指導者でなければならない。いや指導者であるだけでなく、―はなはだ素朴な意味でのー英雄でなければならない。そして指導者や英雄でない場合でも、人はどんな希望の挫折にもめげない堅い意志でいますぐ武装する必要がある。そうでないと、いま、可能なことの貫徹もできないであろう。自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中がー自分の立場からみてーどんなに愚かであり卑俗(ひぞく)であっても、断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ。」と言い切っています。
今、ご紹介しましたマックス・ウェーバーの政治家に対する至言は、橋川市長が平成20年5月の定例会で初めて行われました所信表明演説において言われた、「市政運営に当たりましては、『市民との対話』、現場での対話を大切にしてまいります。『三現主義』という言葉がございますが、これは、『現場に行って、現物を見て、現実を知る』ということでございます。市民の皆様が生活をされている場とか、働いておられる場に直接出向いて、現物を見て現実を知る中で、現場での課題を的確に把握して、その課題を一つ一つ丁寧に解決してまいることが重要でございます。
私は、孟子の言葉にある『至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり』を座右の銘にしておりますが、『至誠』とは、極めて誠実な真心のことでございます。誠心誠意、ことにあたれば、人は必ず動いてくれるという意味であります。私は、この『至誠』を大切にしながら、市民の皆様とともに、誠心誠意もっと暮らしやすい、もっと市民が誇れるまちづくりに邁進してまいります。」との決意と相通じることであると思います。
私も初当選させていただいてから約20年間で5000件になろうかとの市民相談を賜りました。そこから数々の要望や提案を本会議や委員会でさせていただき、市民の皆様の生活の安全・安心の向上に貢献させていただいてまいりました。
橋川市長におかれましても、この15年間にわたり、それこそ「情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業」をされてきたことが数多くあったと思いますが、具体的にご紹介ください。

〇市長答弁
ただいまの公明党、西村隆行議員の代表質問にお答えします。
私の市長としてのこれまでの15年間の具体的な取り組みについてのお尋ねでございますが、市民との協働のまちづくりを基本としながら、安心、活力、安全、透明の四つの政策を柱に、様々な施策を掲げて取り組んで参りました。
具体的な取り組みは多数ございますが、幾つか申し上げますと、1期目では、小中学校の完全空調化や、JR南草津駅における新快速電車の停車の実現のほか、市民の信託にこたえるための基本前基本原則等仕組みを定めた草津市自治体基本条例の制定、2期目では、草津駅前ニワタスのオープンや草津市協働のまちづくり条例の制定、全小中学校へのタブレットパソコンの導入、3期目では健幸都市の取り組みを開始するとともに、子育て相談センターの開設、草津川跡地公園ai彩ひろばde愛ひろばや新クリーンセンターYMITアリーナの供用開始。4期目におきましては、キラリエ草津、第2学校給食センターの供用開始、子供若者総合相談窓口の開設や、スクールESDくさつ推進事業などでございます。
どの施策につきましても、この草津をよくしたいとの強い思いのもと、健やかに幸せに暮らせるまちずっとずっと住み続けたいまちの実現に向けて、全力で取り組んできたところであり、議員のお言葉をおかりしますと、情熱と判断力の二つが、私にとりましては、市政と三現主義であり、その二つの理念を駆使しながら、誠心誠意、情熱を持って事に当たり、先ほど申し述べさせていただきました具体的な各事業施策におきましても、現場の状況に応じた将来を見据えた判断を連続により、市民の皆様の理解をいただきながら協働によるまちづくりを進めてきたところでございます。

〇質問
私たち公明党はこの4月に行われます統一地方選挙に対しまして「支えあい、安心と活力ある社会へ~小さな声に、寄り添う政治~」とのテーマのもと7つの重点政策に取組んでおります。
国の動きが中心になっていく政策もありますが、地方行政も国と連携しながら取組んで行くべき7つの重点政策ですので、現在草津市において取り組んでいただいている政策もありますし、先日の記者会見のときに「4期16年の集大成の年。住み続けたいまちとしてさらなる魅力の向上を目指して取り組みを進め、『次代(みらい)へつなぐ予算』として必要な経費を盛り込んだ」と橋川市長がおしゃった令和5年度当初予算にも上程されている事業もありますが、改めて橋川市長の、私たち公明党がこれからの時代を見据えて全国で展開しようとしている政策に対するお考えをお聞かせください。
1番目は、「子育てに安心を、この国に希望を。」であります。
児童手当の18歳までの対象拡大や、所得制限の撤廃など大幅な拡充と、安心してお子さんが医療を受けられるように、国保の減額調整措置の見直しを進めるとともに地方財源を確保しつつ、高校3年生までの無償化を目指して、子ども医療費助成の拡大と、0~2歳児の保育料の無償化について所得制限の緩和や第2子以降の無償化など段階的に対象拡大を目指します。
また、保育所の空き定員や幼稚園等を活用して、専業主婦の家庭も定期的に預けられるよう目指します。
さらに、妊娠時から出産・育児まで一貫して家庭に寄り添う伴走型相談支援と経済的支援を一体的に行う「出産・子育て応援交付金」について、全国各地での地域に応じた実施や、制度の恒久化に取り組みます。
そして、不登校児童生徒への支援として、各都道府県・政令市に1校以上、分教室を含めて不登校特例校を設置し、将来的には300校程度の設置を目指し、支援を要する児童生徒全員が必要な支援を受けられるよう、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの配置拡充や、SNS相談の充実オンラインカウンセリングの新設、校内フリースクールのようなスペシャルサポートルームの公立小学校への配置を推進します。
草津市においては、他の子育て施策とのバランスを考えて、小学校6年生までの医療費助成をされていますし、「出産・子育て応援交付金」も現金支給で始められていて、令和5年度当初予算で出産・子育て応援交付金以外に「低所得妊婦初診料補助金」と「産婦健康診査事業費」を追加して1億3818万6千円を上程されています。
そして、全国に先駆けてフリースクールへの助成もされています、更なる拡充に対する橋川市長のお考えをお聞かせください。

〇市長答弁
次に、子育て施策についてのお尋ねでございますが、時代未来を担う子供が未来を切り開く心豊かにたくましく生きていくために、子育てや教育に関する様々な取り組みを、これもこれまでから実施しているところでございます。
来年度におきましては、妊娠、出産、子育てにおける切れ目のない支援として、今年度の2月から実施しております出産子育て応援事業の伴走型相談支援と、経済的支援を引き続き実施するとともに、低所得妊婦初診料補助事業や産婦健康診査事業を新たに創設いたします。
また、教育分野におきましても、不登校児童生徒支援事業として、不登校児童生徒の学習機会の保障や、社会的自立に向けた支援の充実を図るため、登校を支援する加配教員を小学校3校に配置するとともに、登校できない児童生徒の居場所を確保するために、適応指導教室分室を新設いたします。
子供の医療費に係る負担の軽減策につきましては、国や県などの広域的段階で一律の制度をもって図られることが望ましいことから、かねてから県に要望してきた中で、現在、県としての助成制度のあり方の検討が進められております。
いずれにいたしましても、現在、国で検討が進められております異次元の少子化対策の動向も注視し、子育て施策について財源の確保を行いながら、全庁的に協議を進めるとともに、その実施や拡充について検討して参りたいと考えております。

〇質問
2番目は、「人生100年時代に、安心と活力を。」であります。
高齢者や障がい者などのデジタルに不慣れな方々に対し、スマートフォンの使い方やオンライン行政手続きなどを丁寧に教えてくれる「デジタル推進委員」の配置拡大など支援体制を強化します。
次に、健康維持と地域活性化のため、介護予防や健康づくり、ボランティアなどの活動に参加する高齢者等にポイントを付与する「健康ポイント」「ボランティアポイント」等の普及を促進します。
また、食料品など日常の買い物に困っている高齢者などを支援するため、商品をご自宅に届ける「宅配サービス」や地域を巡回する「移動販売カー」、スーパーなどの商業施設への移動の足となるコミュニティバスの導入など地域の実情に応じた取り組みを進めます。
そして、中山間地域や過疎地域等の医師不足や、通院困難な高齢者への対応のため、地域の集会場や自宅付近等へ自動車が出向き、車内でビデオ通話を使用したオンライン診療の提供や、訪問診療の普及を促進します。
草津市においては、高齢者向けの「スマホ教室」等を実施されているまちづくり協議会がありますし、健康づくりに健康推進アプリBIWA―TEKU(ビワテク)を推奨されています。また、まめバスや一部地域ではオンデマンドタクシーの運行もされていますが、さらなる高齢者施策の向上について橋川市長のお考えをお聞かせください。

〇市長答弁
次に、高齢者施策についてのお尋ねでございますが、草津あんしんいきいきプラン第8期計画において、五つの基本目標を立て、各種の施策を展開しております。その中で、介護予防活動の充実と推進、生きがいづくり、活躍の場づくりなど四つの重点施策を掲げ、いきいき100歳体操や地域サロンの活動支援、フレイル予防講座などに取り組んでおり、令和5年度には新たな取り組みとして、スポーツを通じた介護予防活動の普及啓発も予定しております。
また、高齢者が住みよいまちづくりを進めるために、引き続き道路のバリアフリー化、公共交通ネットワークの充実を図って参ります。

〇質問
3番目は、「女性・若者を政治のど真ん中へ。」であります。
職場で女性が女性特有の健康課題を解決し、安心して働き続けられるようにするため、生理休暇や妊娠中のつわりや体調不良、不妊治療や不育症、流産などを理由とした休暇を取得しやすくするとともに、乳がんなど女性特有のがん治療と仕事の両立ができる環境整備に取り組みます。
あわせて、性別を問わず、更年期に体調不良となっても、休暇などが取得できる制度を創設し、生涯希望すれば働き続けられる環境を作ります。
さらに、大学生の「給付型奨学金・授業料減免」を多子世帯や、これからの時代の成長分野である理工農系学部を対象に中間所得層まで拡大します。
また、貸与型無利子・有利子奨学金を返還中の既卒者が、結婚、子育て等のライフイベントにも対応できるよう、月々の返還額を変えられる柔軟な返還制度すなわち減額返還制度の年収要件を見直し、対象を拡大します。
そして、「子どもの権利条約」「こども基本法」の理念に基づき、こどもや若者が社会に対して自分の意見を表明し、政策に反映させる仕組みを確立するため、各自治体で「こども若者議会」の設置を推進すると同時に、こども若者の意見を引き出し、合意形成を支援する「ファシリテーター」の育成・普及も進めます。
草津市においては女性活躍推進法に基づく草津市特定事業主行動計画を策定され実施されています。また、令和5年度当初予算で「子ども・若者が抱える多様な問題について、関係機関と相互に協力しながら取り組むことで、全ての子ども・若者が健やかに成長し、安心して暮らせる社会を目指す」ための子ども・若者育成支援推進費として1022万1千円を上程されていますし、さらに、「市内在住の子育て世帯や18歳から39歳までの若者、関係団体等にアンケート調査を実施し、本市の現状やニーズを踏まえた計画を策定する」ための仮称草津市子ども計画策定費として776万6千円を上程されています。
そして、民間保育所等において体調不良児対応型看護師配置補助金として8759万4千円、保育士の方々の業務負担の軽減を図り、安全かつ安心な保育体制を確保知るためとして保育体制強化補助金として4915万9千円を上程されています。
より詳しく、橋川市長の女性・子ども・若者の皆様に対する取り組みをお聞かせください。

〇市長答弁
次に、女性、子供若者に対する取り組みについてのお尋ねでございますが、まず女性につきましては、平成21年に草津市男女共同参画推進条例を施行し、男女共同参画施策を総合的かつ計画的に推進して参りました。
令和3年5月には男女共同参画や女性活躍の推進に関する新たな拠点施設として草津市男女共同参画センターを開設し、女性の総合相談や女性活躍の推進の啓発などの事業を行っております。
女性の社会進出を応援する取り組みとして、女性のチャレンジ応援塾や女性チャレンジ支援助成金などを行っており、引き続き、男女共同参画や女性活躍の推進の施策に取り組んで参ります。
また、子供若者につきましては、令和2年に草津市子供若者計画を策定し、子供若者が健やかに育ち、みずからの将来に向かって意欲を持ちながら活躍できる社会の実現に向けて、子供の生きる力の育成や社会生活に困難を有する方への支援などにも取り組んでおり、昨年10月には、子供若者総合相談窓口を開設し、困難を抱える子供たちに対して適切な支援につなげるとともに、令和5年度からは、子供若者ケアラーへの支援や不登校ひきこもり等の課題を抱える子供たちの居場所の設置を新たに行い、困難を抱える子供や若者とその家族の自立を支援して参ります。
また、令和7年度から、次期計画期間を迎える第二期草津市子供子育て支援事業計画及び草津市子供若者計画を一体にした仮称草津市子供計画の策定の事務を準備を令和5年度より進め、子供若者施策を総合的に推進して参りたいと考えております。

〇質問
4番目は、「ガン・うつ・認知症対策でリスクに挑み、徹して寄り添う。」であります。
すべての人が「がん検診」を受信しやすい体制を整備するため、補助金等により「がん検診」に関する企業等の取り組みを促進するとともに、非正規雇用・自営業・フリーランス等で働く人も受信しやすい環境整備に取り組みます。将来的には、職域での「がん検診」を法律で位置づけることを検討します。
また、うつ病などの精神疾患への正しい知識と理解を持ち、メンタルヘルスの不調を抱える人を地域・職場で支える「心のサポーター」について、養成制度の充実を推進し、全国各地で研修を受けられるよう取り組みます。
また、認知症の人や家族が安心して暮らせる共生社会の実現に向け、認知症に対する理解の促進や認知症サポーターの養成、認知症に関する電話相談、治療薬等の研究開発を推進します。さらに仮称「認知症基本法」の早期成立をめざします。
令和5年度当初予算に、子宮頸がんおよび前がん病変の罹患率の減少、子宮頸がんの死亡率現象の効果を期待すべく子宮頸がん予防ワクチン接種費として8398万8千円とがん検診受診率向上事業費として2762万1千円を上程されています。
また、全国に先駆けて草津市において、「認知症があっても安心して生活できるまちの実現を目指し、基本理念および各主体の責務および役割、認知症施策の基本となる事項を定めた、草津市認知症があっても安心なまちづくり条例」を制定されています。ガン・うつ・認知症対策への橋川市長の取り組みをお聞かせください。

〇市長答弁
次に、がんうつ認知症対策についてのお尋ねでございますが、がん対策につきましては、個別勧奨、再勧奨の通知、子宮頚癌検診、乳癌検診の無料クーポン券の送付というこれまでの取り組みに加え、新たに大腸癌検便キットを同封した個別勧奨の通知、集団検診の実施回数の増加、Web予約の導入、映画館でのがん検診PR動画の放映を行い、がん検診の受診率向上を図ります。
また、うつ対策につきましては、心の健康相談、ゲートキーパー養成講座、心の健康づくりの啓発を通じて、孤立しない支援体制、地域づくりに取り組んで参ります。
また、認知症対策につきましては、認知症サポーター養成講座の開催、認知症高齢者等見守りネットワーク事業認知症高齢者等個人賠償責任保険事業の各施策を通じて、認知症の正しい知識と理解の促進、安心して外出できる環境づくりなど、認知症の人及びその家族が安心して生活できるまちづくりを進めて参ります。

〇質問
5番目は、「災害に負けない、『国づくり』『人づくり』」であります。
風水害や大規模地震などに備え「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」を計画的かつ効果的に実行します。令和8年度からの5か年加速化対策後の取り組みについては、継続的・安定的に国土強靭化を進める観点から、国土強靭化基本法を改正し、災害に強い国土づくりを推進します。
 また、災害時に高齢者や障がい者等を守る「個別避難計画」や、関係機関が事前に防災行動を時系列にまとめた「タイムラインすなわち防災行動計画」の策定を進めるとともに、地域の女性防災リーダーの育成など、女性の視点を生かした防災計画を進め、地域防災力の向上を図ります。
 令和5年度当初予算においても、高齢者や障がい者の個別避難計画を作成するために284万5千円を上程されていますが、橋川市長の防災・減災に対する取り組みを詳しくお聞かせください。

〇市長答弁
次に、防災減災対策についてのお尋ねでございますが、近年、激甚化する風水害や巨大地震などに備えるため、地域防災計画、国土強靱化地域計画、業務継続計画、災害時受援計画に基づき、向上によるハードソフト対策に取り組んでおりますが、あわせて、自助、共助の取り組みが重要でございます。このことから、災害時に自力で避難することが難しい高齢者や障害者等の避難行動要支援者の方について、居住地域の災害リスクや一人一人の身体状況等に応じて、誰とどこに避難するかを具体的に定め、より実効的な避難を確保するための個別避難計画の作成を推進し、地域の防災力の向上を図って参ります。
また、特に土砂災害を含む風水害場を想定したタイムラインを活用し、訓練などを行うことで、災害時における防災活動にそこをできるようにして参ります。
また、女性の視点を生かした防災計画につきましては、昨年度、草津市防災会議の委員の任期満了に伴う委嘱替えにおいて、19名のうち3名であった女性委員を2名追加で委嘱を行い、21名中5名が女性委員としてご活躍いただいており、草津市防災会議における女性割合は15.8%から、23.8%と改善を行ってきたところであり、引き続き女性委員の増員を検討して参ります。
特に女性目線の運営が必要な避難者の運営については、国のガイドラインや指針を参考にしながら、人材育成と組織体制の強化に努めるとともに、毎年実施している市民防災員認定講習に女性も積極的に参加いただくなど、地域の女性防災リーダーの育成に努めて参ります。

〇質問
 6番目は、「行政の効率化で住民サービスの向上を。」であります。
 地方自治体の情報システムを統一・標準化するとともに、国・地方自治体の共通基盤であるガバメントクラウドを活用するなどの取り組みを加速化します。さらに行政手続きの簡素化など国民の利便性向上につなげ、業務の効率化やコスト削減、災害時の行政機能の維持などを図ります。
 そして、来庁者が申請書等を記入することなく、職員の聞き取りやマイナンバーカードの活用などで、簡単かつ効率的に手続きの申請ができる「書かない窓口」の導入を推進します。
 令和5年度当初予算で、「ICT等を活用した行政のデジタル化を進めることにより、市民サービスの向上と地域社会の維持・発展、されに行政サービスの効率化をすすめるため」にDX・ICT等利活用推進費として3881万8千円を上程されていますが、「書かない窓口」導入等に関する橋川市長のお考えをお聞かせください。

〇市長答弁
次に、行政の効率化についてのお尋ねでございますが、草津市情報化推進計画及び草津市行政経営改革プランに基づき、ICTの積極的な利活用や先端技術の活用を含めた業務プロセスの再構築等を推進しているところでございます。
国では、自治体の窓口DXを推進するため、令和6年度から書かない窓口の全国展開を加速させる方針が示されているところであり、引き続き国の動向や他市の先進事例を注視しながら、時期を逸することなく、時代の変化に対応した最適な行政サービスの実現に取り組んで参りたいと考えております。

〇質問
 7番目は、「誰も取り残さない社会へ。」であります。
 誰もが安心して暮らせ、生き生きと活躍できる真の「ユニバーサル社会すなわち共生社会」を実現するため、障がい者や高齢者等の意見や要望等を丁寧に汲み取ります。さらにハード・ソフトにわたるさまざまなバリアフリー施策を加速化させるとともに、障がい者と健常者を分け隔てないインクルーシブな社会づくりを推進します。
 また、性的マイノリティに対する差別や偏見、不適切な取り扱いを解消し、多様性を尊重する社会の実現のために、自治体パトーナーシップ認定制度を推進するとともに、性的指向と性自認に関する理解増進法を図ります。
 そして、誰もが介護者となりうる現状において、介護する人が孤立することなく、当たり前の社会生活を送れるよう、ヤングケアラーやダブルケアラーも含め介護者を支援するための施策を総合的に推進します。ヤングケアラー等の不安や悩みを傾聴する相談支援や家事支援等を行う体制整備を進めます。
 令和5年度当初予算で「誰もが生きがいをもち、健やかで幸せに暮らし続けられる健幸都市の実現に向けた取り組みをすすめるため」として1131万2千円を上程され新たな取り組みとして令和5年度当初予算書に「令和5年度主要な健幸都市づくり事業一覧」として12件の事業を紹介されています。そして、「国が令和3年度に創設した重層的支援体制整備事業を活用し、各分野の総合調整、狭間のニーズへの対応等の支援体制の充実を図ることで、市としての包括的支援体制の構築に取り組むため」1607万1千円を上程され、同じように「重層的支援体制整備事業費一覧」として22の事業を紹介されています。
 代表質問の最後として、橋川市長の「誰も取り残さない」草津市への決意をお聞かせください。
 以上で、草津市議会公明党の代表質問を終わらせていただきます、市民の皆様にわかりやすいようにご答弁、よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。

〇市長答弁
次に、誰も取り残さない草津市への決意についてのお尋ねでございますが、来年度から新たに参加支援事業やアウトリーチ事業など、重層的支援体制整備事業も活用し、誰も取り残さず誰もが生きがいや役割を持って暮らすことのできる地域共生社会の実現を目指す決意でございます。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 こらからも、がんばってまいりますので、よろしくお願いいたします。
                          2023年3月10日(金)午前9時28分

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日、草津市議会11月定例会での一般質問をしました。
 草津市議会では、議事録作成にAI議事録システムを採用しており、質問した議員にも速報版として提供されるようになりました。
 ただ、まだまだAIの性能が100%ではないので、読みかえしてできる限りの修正をしておりましたので、このブログに投稿するのがおそくなりました。
 もし、お時間がありましたら最後までお読みいただけますようお願いします。
 それではよろしくお願いいたします。

〇質問
 今定例会に議第89号として、「草津市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例案(一部改正および廃止)」が上程されています。
 この条例案は、少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少する我が国においては、複雑高度化する行政課題への的確な対応の観点から、能力と意欲のある高齢期の職員を最大限活用しつつ、次の世代にその知識、技術、経験などを継承していくことが必要で、そのために国家公務員について、定年が段階的に引き上げられるとともに、組織全体としての活力の維持や高齢期における多様な職業生活設計の支援などを図るため、管理監督職勤務上限年齢による降任及び転任並びに定年前再任用短時間勤務の制度が設けられたところ、地方公務員についても国家公務員と同様の措置を講ずる法律改正が行われたことによると聞いております。
 具体的には、職員さんの定年である現行60歳を令和5年度から2年ごとに1歳ずつ引き上げて、令和15年には65歳定年にされていかれるとのこと。
 さらに、管理監督職に就く職員さんを原則60歳で非管理監督職に異動されることと、管理監督職の職員さんが、役職定年により他の職に変わることで、公務の運営に著しい支障が生ずる場合に、引き続き管理監督職のまま勤務することができる特例の創設。
 また、定年前再任用短時間勤務制度の導入や、定年延長職員さんの給与月額を60歳となる年度の給与月額の7割水準とすることや、退職手当の基本額を60歳となる年度の給料月額を基礎に計算する「ピーク時特例」を適用することや草津市職員定数条例の改正が主な内容です。
 この法改正に伴い情報収集をしたところ、平成30年8月の人事院発行の「定年を段階的に65歳に引き上げるための国家公務員法等の改正についての意見の申出のポイント」や令和4年4月版の人事院給与局・内閣官房内閣人事局の「国家公務員の60歳以降の働き方についてー情報提供・意思確認制度に基づく情報提供パンフレット」や「定年引上げの実施に向けて質疑応答(第7版)」や「公務員の定年は?定年延長と延長後の制度についてわかりやすく解説」等の情報がありました。どの資料も丁寧な説明でした。
 この条例案に対して、草津市民の皆様により信頼される市役所を目指し、これからの組織作りと職員さん育成について、令和4年3月31日付の総務省自治行政局公務員部長からの「地方公務員の定年引上げに向けた留意事項について(通知)」を参考にして、お聞きしていきます。なお、この通知には定年延長により誕生する職員さんを「高齢期職員」と呼称されていますが、どうもしっくりとしないので、「60歳を超える職員さん」とさせていただきます。
 まず、定年延長を実施するに、任命権者としての市長はどのような情報収集や意識変革を考えておられますかお聞きします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
定年延長を実施するにあたっての情報収集につきましては、国や滋賀県から発出される通知や、質疑応答集などによってえられる情報に加え、県内他市のとの情報交換の場を設けることにより、他団体の検討状況の把握に努めて参りました。
また、定年延長制度導入に係る例規整備業務の一部を専門業者に委託することにより、法解釈や、制度設計の支援、きめ細やかな情報提供を受け、制度の理解を深めてきたところでございます。
次に、意識変革についてでございますが、60歳到達後の職員の役割を明確にし、業務担当者としての活躍や、次世代次世代への知見技術の伝承のみならず、管理監督職の経験を生かした所属内の業務改善、マネージメントのフォローや、サポートの役割を担っていただくことでこれまで以上に組織を活性化させ、もって市民サービスの向上につなげて参りたいと考えております。

〇再質問
今のご答弁中で専門職に頼んだっていう言葉ございましたが、どんな専門職の方に委託されたのですか。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
専門業者に委託させていただいたということですので、具体的に言いますと第1法規さんの方に委託させていただいております。

〇再質問
それはやはりそういう専門業者から頼まないと解釈できない。草津市の中で皆さんが一生懸命こう考えていくっていうことで、その参考意見を聞くということで、たまたまでしょうかもう一度聞きいたします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
市の方で解釈できないという話ではないんですけれども、先ほど議員さんの方からご紹介いただいたいろんな通知が国の方から来てるんですけれども、この法案自体は実は1年、原因があって遅れております。その中で、少し国の方で検討されてることも遅れたりとかあって国の通知を待たずにこちらの方も制度設計とかを、並行して考えていかないという状況もありましたので、他団体の情報ですとか県内他市の情報はですね、それぞれお互い情報交換するんですけれども全国的ないろんな情報ですとか、あと今回は条例に関わる整備をさせていただいておりますが、これに伴って規則等の改正もございますので、そういった細々とした整備等にどんどんの改正が必要かとかそういうところも、あわせてする必要がありましたので、一部専門業者の方にお願いして整理していただいたような状況でございます。

〇質問
ありがとうございます部長本当に今回積極的にご答弁いただいて、今までない答弁という感じでおりますが、この通知もですね、7ページもあり、そのような国からの通知も、始め始めてございまして、それだけは今おっしゃっていただいたように国も若干おくれたこともあるかもしれませんが、いろんなこの制度の関係で、まだ試行錯誤の段階もあるのかなという気がいたしたわけですが、ある意味非常に画期的な、私は制度だかと思ってるわけでございます。
人生100年時代と言われてる現在でございますし、そういう私もですね今67歳なりました。まだ働いております。働けるんです。
となってくると今ここにいらっしゃる皆様方も60歳でゆっくりされると思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかく積んだスキルをですね、いよいよこれから、暮らしのためにですね、60歳超えていただいても、発揮いただきたいなと思う、この制度と思ってるわけでございまして、その観点からちょっと細かなことを聞いていきたいと思います。
 この通知には、今回の定年延長に関して数々の課題解決の項目が挙げられています。私は、特に定年延長によって新たに誕生する60歳を迎える職員さんに対して、その後の働き方や組織において期待される役割について理解を深めるための取組が必要であると思います。その手段の一つとして研修の実施があげられていますが、研修は実施される予定でしょうか、また実施されるならば、非管理職としての上司部下逆転の心構え等に対してどのような研修を行おうとされていますかお聞きします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
60歳を超える職員に対する研修の実施につきましては、職員の働き方や、組織における役割について理解を深めることは、高齢期職員のモチベーションの維持向上のために重要と認識しておりますことから、今年度内に定年延長制度に関する職員説明会を実施する予定でございます。
また職員一人一人が人生設計に合った働き方を選択できるよう、実施に当たりましては、管理費管理監督職になるものの、新たな創設をする、増設する、主幹として、所属内のマネージメントをフォローサポートするなど、組織内での自死に求められる役割を意欲的に受けとめるよう、制度理解に向けた十分な説明を行っていきたいと考えております。

〇質問
特に上司部下逆転の心構え等ですね本当にこれ、大事なことでございまして、私も民間におるときに、この経験をさしていただいております。
本当にモチベーション下がりますが、じっと我慢の上ですね、約8ヶ月ほどでしたけども、その状況が続きまして、今にみておれと、何とか復活したいなということで8ヶ月後に元に戻った経験を持っております。
若干これ、今回の定年と意味が違うかもしれませんが、やはり60歳までスキルを使いつけていただいた方が、今まで部長としてまた課長としてやってた方が今度は係長とかになっていくわけですよね。
そうすると今まで自分が使っていた部下の方が上司になるという、その中で、堪えずに自分の持ったスキルをまず継続していかないというね。非常に難しい。
 次に、60歳を超えた職員さんのモチベーション維持の観点から、人事評価の給与等への反映など業務の成果が目に見えるかたちとなるよう工夫が重要とありますが、どのようにされて行かれますかお聞きします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
本市では職員一人一人の能力開発を図り公務能率の向上に資するとともに、評価結果を昇給及び勤勉手当反映する人材育成評価制度を運用しており、定年延長職員につきましても、この制度に準じて本人を本人の評価を行うことで、モチベーションの維持向上に努めて参りたいと考えております。

〇再質問
そうすると60歳時の約7割というのがわかりますけども、それをこういうこともあるということでしょうかお聞きいたします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
60歳時点の7割給与の話で、今のは7割に落ちた給与から、そこの業績評価に合わせて、ボーナスで少し加点しましょうっていうお話ですんで、これは定年延長職員だけじゃなくて今現在、すべての職員に対してそういう人事評価をしてまして、成績優秀な方については一定、ボーナス等で加点させていただいてるというようなものでございます。

〇質問
 ということで、皆さんのことでございますので、ぜひ希望を持ってください。
次に、庁内公募制や特定分野に精通した職員を「スペシャリスト」として認定・登録する仕組みを導入することにより、60歳を超えた職員さんの専門性を評価する取組も考えられるとありますが、そのような取組はされますかお聞きします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
60歳を超える職員の配置につきましては、本人の希望聞き取った上で、これまで培われた経験や専門的な知識技術等を勘案し、それらを生かせる所属に配置しているところであり、定年延長職員についても、各職員の意向や専門性に沿った適材適所の配置に努めて参りたいと考えておりますので、スペシャリストとしての登録や認定する仕組みということの導入というのは今のところ考えておりません。

〇再質問
とういうことは今まで仕事をされておられたプロジェクトを、それを推進されてる方が60歳を超えられて役職定年になられても、同じ仕事をされていくことや、違う仕事にも就くことができるという選択も可能ということでしょうかお聞きいたします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
はい。本人が選択するというよりも、本人の希望聞いた上で、こちら側の都合もありますので、そういったところで合致した中で、配置させていただくということになりますので、本人がそこに行きたいという希望だけで、そこで働いていただくというわけではないんです。
ただ、どういった知見とか技術を持っておられるかっていうのは我々承知しておりますので、そういったことを加味した中で、この方だったらこの業務をしていただけるだろうということで配置させていただくということでございます。

〇質問
  次に、定年引上げ後における60歳をこえる職員に係る新たな任用制度の周知・紹介を広く職場内で行うこと等により周囲の職員さんの理解を醸成することが重要であるとありますが、どのような取組を実施されますかお聞きします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
定年延長制度の運用にあたっては、60歳を超える職員だけでなく、ともに働く職員の理解も必要であると認識しております。
職場内での制度周知については、各所属長に対する制度説明を行うとともに、定年延長制度の概要資料を作成し、各職員が閲覧できるよう、庁内イントラネットに掲載するなどして、周知を図って参りたいと考えております。

〇質問
これはいらっしゃる全員の方がですね理解していただかないと、せっかくモチベーション高くされてですね、いろんな部署にまた再配置される、また同じ部署に行かれる方たちが、やっぱり働きにくい環境になってるんじゃないかなという気いたしますので、ぜひ、それをしていただいて、ぜひしっかりとお願いしたいと思います。
この質問最後に、今回の定年延長に関して、市長の事務局で5人、教育委員会の事務部局及び教育委員会の所管するに属する学校その他の教育機関で1人の定数増でありますが、今回大丈夫でしょうかお聞きいたします。

〇市の答弁
木村総合政策部長。
本市の職員定数につきましては、草津市定員管理計画を策定した上で定数を定めており、現在は、令和3年度から令和6年度までを計画期間とした第5次草津市定員管理計画の期間中であります。
今議会に提案させていただいてる、定年延長制度導入に係る職員定数の6名増の改正案につきましては、定員管理計画が満了となる令和6年度までの60歳到達者数を増やそうとするものでございます。
今後の定数につきましては、時代の変化や行政需要の動向を見据え、将来的な見直しを行い、令和7年度以降の次期定員管理計画を策定する中で、定年延長に係る職員数も含め、適正な定数を見極めて参りたいと考えております。

〇再質問
確かに、これからの制度でございますので、人数がどうなるかわからないというのは確かでございますが、よろしくお願いたいと思っております。
今ずっとこういう議論して参りましたが、もう一度任命権者として市長、この改革を介しまして、どのような思いをお気持ちをお持ちでしょうかまた、職員さんに対してどのような訓示をされてからでしょうかお聞きいたします。

〇市の答弁
橋川市長。
職員の定年延長制度を導入するというのは高齢職員、60歳超えた職員の能力、知識、これまでの経験を生かす新たな制度でございますので、これをしっかりと該当職員のみならず、職員全体のものとして受けとめながら、適正なあり方をとり、適正にですねこの運用をしていくことで、草津市全体の全庁的な組織の能力のアップを図って参りたいと考えておるところでございます。
ただ、これまでもですね再任用制度をとっておりますので、特にこの再任用制度と定年延長との併設がございますから、ここらあたりもそれぞれの特性を見極め、またその特性を生かした組織マネジメントを進めて参る所存でございます。

〇質問
ありがとうございました。ぜひこの制度については、草津市では成功していると言われるようにですね、よろしく対応をお願い申し上げます。
では次の質問に移らせていただきます。
 9月定例会において、草津学区ひと・まちいきいき協議会での一連の問題に対して数人の議員から質問があり、各議員と行政の議論を聞いていまして、私は草津市の「草津市立地域まちづくりセンター管理業務仕様書」を確認させていただき、働き方に対する草津市の考え方に疑問を持ちました。
そしてその疑問は、11月21日に草津市監査委員から提出された「財政援助団体等監査(指定管理者・交付金)結果報告書」を読むことによって深まりました。
深まった疑問とは、職務を執行する際の労働に対して時間外勤務における超過勤務手当の想定をされていないことです。
仕様書の職員配置の欄には、職員配置の考え方を記入する様式がありますが、「指定管理料分のみ」と限定されています。確かに、人件費の変動は指定管理者が負わなければならないことになっていますが、はたしてそれでいいのでしょうか。
厚生労働省が発行している「知って役立つ労働法 働くときに必要な基礎知識」(平成27年4月更新)を紐解いてみますと、18ページに「労働時間のきまり」として、「労働基準法では、1日の労働時間を8時間以内、1週間の労働時間を40時間以内と定めています。」そして、「会社が労働者に時間外労働をさせて場合には割増賃金を払わなければなりません。」また、「この割増賃金は雇用形態に関わらず、すべての労働者に適用されます。」とあります。ごく当たり前のことです。
仕様書には数多くの管理業務が記載されています。時間外勤務が発生した場合、他日の時間調整では限界があるのではないでしょうか。
今回の問題の一つの要因として、時間外勤務における超過勤務手当の想定をされていないことがあるのではないでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
高岡まちづくり協働部長。
地域まちづくりセンターの指定管理に係る仕様書に定める業務につきましては、会議室の貸し館を初めとした施設の管理運営に関する業務、施設の設置目的を達成するための講座などの各種事業の実施、そして各種報告に係る業務としており、可視化に伴う夜間管理についても委託費用を見込んでおりますことから、指定管理料で積算している4人の職員体制で時間外勤務が発生しない想定となっております。
一方、指定管理業務とは別に、地域のニーズや課題に対応するために、まちづくり協議会が取り組む事業について、協議会の事務局職員の業務量が増加し、時間外勤務が発生していたため、令和2年度から地域まちづくり一括交付金において、まちづくり協議会の業務を担当する1名分の人件費に加えて、管理職であるセンター長除くセンター職員が交付金事業などに従事する際の時間外勤務手当を措置しているところでございます。

〇再質問
なんか後からという感じしかしないんですけど、仕様書の12ページに、今申し上げたんですけども、組織の管理運営及び提出物に係る業務の基準の組織及び人員配置ってのがあるんですね。
原則として云々とか書いてあるわけですが、①のところに、労働法令を巡視し、管理運営を考慮した業務形態あっても適正な人数の職員配置すること。
後でその交付金等の調整してるというのは確かに担当者からも聞きましたが、であるならば、この仕様書自体もですねきっかり変更してですね、今回地域を、14ありますが、いろんなやり方があってという意見もありますので、なかなかわかりにくい。
今回、こういう問題があってですね各チェックし直すということで覚悟ね3年から5年ですが、いろんな書類を提出し直したりとかですね。
まち協も大変ですし、確かまちづくり協働課もですねもう本当にハードスケジュールの仕事をされてるんじゃないかと思うわけですが、私は先ほどね、申し上げましたように、後でそういう克明に云々ということがされたわけでございますけども、もともと労働法に遵守して書いたにもかかわらず設定をされてなかった。
先ほど申しましたように、ふれあいまつりとか何とかって、なかなか時間的に厳しい。
それを翌日さまたその次の週で調整すると本当に現場では大変なんですね。何とか調整されたみたいですけども、例えばこの仕様書もですね、しっかり更新かけてですね、どこでも同じようなことができるようすべきでは。
このままでは監査方法のみでは入っていけないんですねそこまで。
任さますから、そうじゃなくて市がきちっと決めて14学区全部にこれやってくださいっていうことで仕様書を更新をしていったほうがいいと思ういますが、再度お聞きいたします。

〇市の答弁
高岡まちづく協働部長。
指定管理業務の仕様書の見直しについてでございますが、今西村議員おっしゃっていただきましたように、草津学区の関係の問題がありましてから、現在、草津学区以外の13学区にそれぞれ担当課の職員が調査に入って現状を把握しているような状況でございます。
取りまとまりましたら、また、先日全員協議会でもご報告させていただきましたが、2月に予定されております全員協議会の方で、その結果と今後の対策について報告させていただこうとは思っておりますが、その結果により、またそれぞれの学区の状況により、この業務仕様書の見直しについても一定必要かなというふうには思っておりますので、各学区担当する職員さんがわかりやすいように、適正に改正の方、検討したいと思います。

〇質問
これからも市としてまちづくり協議会との連携は本当に大事ななって参りますし、いよいよ市民の方もこのまち協等で勉強して町内会以上のね、活用するということで、前進をしていただいてるわけでございます。
だから余計に本当にいろんなことが課題が出てきております。
そのためには今回いろんな観点から本当に大きく前進するためにもですね、またどこ行っても同じことをされているっての業務上ですね、業務なんじゃなくてそのルールというのかな、統一をね、やっぱりかけていった方が報告をしていただけるということでございますので、またそれを期待したわけでございますけれどもやはり市としてですね、どこまでご指導していかれるのか。
どこまでいろんなことを修正されていかれるのが非常に大事だと思っておりますので、高岡部長にも大変申し訳ないですけどもハードワークなりますけども、ぜひこれからも改善をね、よろしくお願いと思うございまして、ね、僭越ながら最後にですね、私は「指定管理者制度」について、最近、大いに見直さなければならないと思っておりますが、その前に一つの提案として、まちづくりセンターの管理業務も、新しい運営方法等を採用すべく、非公募ではなく、公募にすべきと思いますがいかがでしょうかお聞きします。
 
〇市の答弁
高岡まちづく協働部長。
地域まちづくりセンターの指定管理業務の公募につきましては、地域まちづくりセンターは、まちづくり協議会を主体とした協働のまちづくりを推進し、地域の活性化に寄与するために設置しているものでございます。
まちづくり協議会は、地域の活動拠点であるこのセンターを中心として、地域における関係諸団体と連携し、地域住民とともに、地域のまちづくりを包括しており、学校代表する組織であることから、まちづくり協議会が管理運営を担うことが最もふさわしいと考えており、センターがそれぞれの地域の特性やニーズに応じた活動が行われる地域づくりの拠点となることを目指して、平成29年度から非公募としてきたところでございます。
まちづくり協議会を指定管理者としてから5年あまりが経過した中で、学区によっては、地域ボランティアを募ったカフェの運営や、グリーンマーケットの実施など、センターを拠点とした地域住民が関わる好事例も展開されつつありますことから、さらなる地域づくりの起点として、発展的に管理運営を展開していただけるよう、引き続き支援をして参りたいと考えております。
したがいまして、協働のまちづくりを推進し、より一層地域の活性化を図るためには、現時点では、まちづくり協議会による施設の管理運営が最適であると考えております。

〇再質問
今おっしゃっていただいたように本当に私も地元の学区でいろんなことをさせていただいておりますが、本当皆さん一生懸命やっていただいております。
それは間違いないことでございますし、いろんなアイデアも聞いております。
もともと私は指定管理制度の見直しが全体的に必要だと思ってる立場でございますので、このまち協に関しましてもこういう問題がでたときに見直さないかなと思っておりまして、草津市公の施設に関わる指定管理者の指定の手続き等に関する条例を再度読み直してみました。
すると、第6条に非公募よる指定管理者の候補者の選定、多分ここが根拠になってると思うんですが、第6条、市長は公の施設の性格及び設置目的等に照らし、指定管理者を特定して管理を行わせることにより設置目的の達成及び適正な運営が図れると判断できる場合または募集を行わないことについて合理的な理由があると認められる場合は、第3条に規定する募集によらず、指定管理者の候補者を選定することができる。
必ずいろんなところから指定管理者委員会とかですね、確認するというのは続いていくんですけども。
私ここのね、設置目的の達成見適正な運営、これにポイントがあるんじゃないかなと思うけでございます。
これができてないところがあれば、公募してもいいんじゃないかと思うわけですので今回質問させいただきました。
これは全体に関わることですので、簡単に言えないと思いますが、やはり今回ですね、いろんな問題が出てきてですね、他の学区のまち協の方も大変なことになっています。
となってくるとここもう一度ですね厳正に見ていただいてもよいのではないかなという気がするんですよ。
難しい問題でありますけども、これぐらいの厳しい思いを持っていただかないと駄目じゃないかなと思うんですが、この設置目的の達成及び適正な運営という観点からして、今おっしゃった非公募でいきますとのことですが、もう一度所見をお伺いします。

〇市の答弁
高岡まちづくり協働部長。
地域まちづくりセンターの指定管理の管理につきましては、先ほどご答弁申し上げましたが、平成29年度から第1期は3年間、そして現在、第二期目、令和2年度から令和6年度までの5年間の期間中でございます。
29年度からいたしますと、6年目の後半に入っているというような状況で、現時点での管理運営の評価といたしましては、第1期がそれ、安定的な管理運営に注力してた部分から、第二期に先ほど申しましたような好事も展開されつつあり、設置目的を達成する動きというか、方向性が徐々に見えてきたのかなというふうに思っておりますので、概ね適正に管理はされている上で、そういった学区がいくつか出てきた状況ですので、今の段階で設置目的が達成できないという判断はできないと思いますので、もう少し長期的な視点を持ってあるべき管理に向かうように、市としても取り組みを行い、頑張って参りたいと思いますので現時点では非公募によるという考え方が最適であるというふうに思っております。

〇最後に
部長ありがとうございます。強い確信のある言葉をいただきました。
今のご答弁に期待したいと思っておりますので、私は今回この非公募と公募の提案させいただいたのは、その気持ちを知りたかったからでございます。いろんな指摘をこれからあと思いますしまた批判も出ると思いますが、ぜひ、市のリーダーシップで本当にすばらしいまちをつくっていただけると思っておりますので、今のお気持ち忘れずに、ぜひこれからも大変でございますが、よろしくお願いを申し上げまして、私の質問終わります。ありがとうございました。

 以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからもがんばってまいります。
                        2022年12月9日(金)午後1時1分

「質問内容と市の答弁」

 おはようございます。草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日行われました、草津市議会9月定例会の一般質問で次のように質問し、市から答弁がありました。速報版で内容を紹介します。
 なお、10日間ほどすると草津市議会のホームページに中継録画がアップされますし、後日議事録も出来上がってきます。
 それでは長文になりますがよろしくお願いいたします。

〇質問
 橋川市長は、4期目のマニュフェスト、「ずっと2 住み続けたい 健幸のまち"草津"へ」の中で、「ずっと2 透明 草津の市政・財政政策」として、「不断の改革を進め、透明で効率的かつ健全な市政づくり 持続可能な未来のために必要な投資を実行しつつ、健全な財政運営のもと三現主義を徹底し、市民のみなさまの声を市政に反映する取り組みを徹底的に進めます。そして、不断の改革を進め、クリーンで透明、信頼できる健全な市政を進めます。不断の改革を進め、透明で効率的かつ健全な市政づくり」と述べておられます。
 その観点から、質問・提案をいたします。

 9月の定例会は、市民の皆様からお預かりした大切な大切な税金を、草津市行政が予算化し、特に新規・重点・拡大施策の予算を集めた「当初予算概要」を中心に、私たち議会に説明され、議会の議決を経て、予算執行をされた結果、すなわち決算を審議する定例会です。
 はたして、当初予算説明にあったように、特に当初予算上程時に草津市のホームページにも公開されている「当初予算概要」の当初の目的が達成できたか、そしてその結果、市民の皆様の草津市行政に対する満足度が向上したかどうかを、私たち市議会議員は市民の皆様にとってわかりやすいように確認しなければなりません。
 そこで、草津市行政は、その結果説明用に「歳入歳出決算事項別明細書」と「主要な施策の成果に関する説明書」という資料を市議会に提出され、市民の皆様にも公表されます。
 「歳入歳出決算事項別明細書」は各事業の決算に関して、まず歳入明細書として「当初予算」「補正予算額」「継続費及び繰越事業費繰越財源充当額」「調定額」「収入済額」「不納決算額」「収入未済額」「備考」と説明されています。
 そして、歳出明細書として「当初予算額」「補正予算額」「継続費及び繰越事業費繰越額」「予備費支出及び流用増減」「支出済額」「翌年度繰越額」「不用額」「備考」と説明されています。両方とも数字のみの報告です。
 そこで、各事業の成果を「主要な施策の成果に関する説明書」として、「事業名」「予算額」「決算額」「財源内訳」「執行率」「事業の成果」を説明されています。さらに「施策評価に基づく、成果達成度、施策番号」も付記されています。
 このうち、「事業の成果」については、私が19年前に初めてこの説明書を見せていただいてからは一段と詳しく各事業の成果が年々載せていただけるようになってきました。
 そのおかげでより決算審査がしやすくなってきたのですが、以前から当初予算説明時に草津市行政が自信をもって説明されてきた「当初予算概要」に対する決算報告がまとめられていないと残念でした。
冒頭に申し上げましたように、草津市のホームページにも公開されておりますので、市民の皆様もどのような決算になったのかご関心があると思いますので、なんとわかりやすくできないかと、今回一般質問しようかと考えていたところ、令和3年度の「主要な施策の成果に関する説明書」には、「令和3年度当初予算概要掲載事業一覧」として各項目の掲載ページが明記されていました。今まで、毎年の決算審査で、もっともっとわかりやすくと要望させていただいていたことが一歩前進していただいたと喜んでおります。
 そこで、「当初予算概要」には各事業が1ページにわたって掲載されていましたが、決算報告は「事業の成果」の中に一緒になっております。当初予算説明時、自信をもって新規・重点・拡大施策として説明されていたのであれば、ぜひ掲載一覧表も大事ですが、「当初予算概要」と同じく一つの資料としてまとめていただいて、公開できないでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
昨年度の決算審査特別委員会の中で「当初予算概要から見た決算」の説明が不足していたとのご意見を受けまして、市民の皆様に分かりやすい・理解していただきやすい決算説明資料となるよう「主要な施策の成果に関する説明書」内に、新たに当初予算概要掲載事業の一覧を設け、これまでの事務事業の成果に加えて、当初予算概要に掲載された事業の取組内容や成果、当初予算額に対する決算額を記載したところでございます。
 今回の検討の中で、別葉による資料作成も検討いたしましたが、決算内容の説明資料でありますことから、別葉や個別で作成するより、予算科目順に整理されている現在の様式に追加で記載する方が、一連の事業として、議員の皆様や市民の皆様にとっても分かりやすく、より目を通していただきやすくなるものと判断して、作成したところでございます。

【再質問】
 今の答弁であれば、決算概要のなかでどこにあるかわかりやすくしたとのことであれば、予算の時も同じようにすればよいと思うが、なぜ当初予算概要をまとめるのか。

【答弁】
 当初予算概要につきましては、昨年度に令和4年度分をつくりました総合計画のたてつけにあわせまして、それぞれの目的ごとに概要をつくって、一枚のペーパーで、より市民にとってわかりやすくという趣旨でつくらせていただいているものでございます。
 主要な施策の成果につきましては、もともと決算書なり事項別明細書がありますが、自治法の施行規則の中で、主要な施策の説明書をつくると決められておりますことから、これまでは従来通りのやり方でさせていただき、別でつくるよりも、一連の流れで説明させていただく方がより伝わるのかなということで、その対応にさせていただいたところでございます。

【再質問】
 当初予算概要はホームページに発表されているわけでございます。
 A4一枚でまとめていただいたり、なかにはびっしり書いているものがあったり、イラストでというのもありますことから、そこの横に、これがどうなったと記載いただくだけという発想をしているが無駄な仕事になるのか。
 よりわかりやすく単純にと言っているが、できない理由、つくれない理由はなにかあるのでしょうか。

【答弁】
主要な施策の成果の概要版ということで、おっしゃっていただいていると思いますが、資料の目的や活用方法によりまして、見やすいとか見にくいとかいう受け止め方については、個々それぞれかなと思っております。
西村議員がご指摘いただいている別葉というのも、最初の段階で別でつくるということも含めて検討はさせていただきましたけれども、我々の判断としては、資料は増やさず、一冊にまとめられる方がわかりやすいのではないかと。また、個別で見るよりも、他の事業と関連付けて見る方が、よりわかりやすいと判断し、今までの数字だけではわからないという当初予算概要の内容についても、それぞれの予算に対する決算額の増減の理由も含めて、今回、丁寧に記載させていただいたと思っておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。


〇質問
 今、草津市行政は、令和5年10月から、現在市民の皆様の税金で賄っているゴミ袋のうち、焼却ごみ用袋を、3パターンの容量にして、1枚目から有料にする新制度を発足すべく進んでおられます。この新制度にはどのような目的があるのですか、改めてお聞きします。

〇市の答弁
 瀬川議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、有料化の目的につきましては、国の手引きで示されております、負担の公平性の確保、ごみの排出抑制・再生利用の推進や、市民の意識改革、資源循環型社会の構築および環境負荷の低減でございます。

〇質問
 それでは、具体的に数字から、この焼却ごみ袋の有料化について確認していきたいと思います。
 草津市行政からの説明によると、令和2年度決算ベースで、歳入が現行2600万円から7900万円に、歳出としては現行6700万円が7600万円になり、差し引き300万円のプラスとなるとのことです。
ところが、年間一世帯1210円の負担になり、草津市全体では本年7月31日現在の世帯数が62358世帯ですから、草津市民の負担は合計7545万3180円になってしまい、先ほどの歳入の根拠だと思われますが、はたして、この差額をどのように市民の皆様に説明されますか、お聞きします。

〇市の答弁
 有料化に伴う手数料につきましては、令和2年度決算で、歳入額約2,600万円に対しまして、約7,900万円と試算しており、本市に住民登録いただいている世帯のほか、住民票を移されずに市内に居住されている方もおられますことから、令和2年度のごみ袋引換券配付世帯数、約6万5千世帯で除して、約1,210円とお示しさせていただいたものでございます。

【再質問】
 300万円プラスであると説明されたが、市民は7,500万円負担しないといけない。
 この関係をどう説明されるか。

【答弁】
 今回は排出量に応じて、個人がご負担いただくということで、従前の制度につきましては、一般会計から繰り入れて、それに対してのごみ袋の製作費配付手数料に充当しておりましたが、今回1枚からということで、自分の出した分に応じた負担を公平にしていただくということで、試算では300万円となっておりますが、これはあくまでも現時点での販売を想定したもので、実際、制度導入で、その3種類の袋の購入比率の割合がそのように実質されるかどうかわかりませんので、ここら辺は流動的だと考えております。

〇質問
  令和4年3月に発表された環境省の「一般廃棄物処理有料化の手引き」と「有料化検討事例集」を確認しますと、「資源循環を通じた脱炭素には大きな期待が寄せられており、国民にとって身近な廃棄物処理における一般廃棄物処理の有料化は、廃棄物の排出抑制や再生利用等による資源循環の推進のために有効なツールであり、国民の行動変容を促すことが可能である。」とありますが、「基本的事項」の中に「手数料を上乗せせずに販売される一定の規格を有するごみ袋(指定袋)の使用を排出者に依頼する場合については、『有料化』に該当しない。」とありました。
 日本は2050年までに脱炭素社会実現に向けて大きく舵をきっておりますし、特にゼロカーボンシティ宣言をしている草津市にとって、今回の焼却ごみ袋の有料化は、どのような位置づけになってくるのでしょうかお聞きします。 

〇市の答弁
  環境省の「一般廃棄物処理有料化の手引き」では、議員ご指摘のとおり、手数料にごみ処理費を上乗せしない場合は有料化に含めないと定義されているところでございまして、本市が検討しているごみ袋の有料購入は、国の有料化の概念には含まれないものでございます。
 しかしながら、現在は引換券制度によりまして、一定枚数までは無料でごみ袋を入手いただいているものを、1枚目から有料で購入いただく制度に変更しようと検討を進めているところで、広い意味での有料化として、説明をさせていただいたものでございます。
 また、ゼロカーボンシティ宣言を行った本市としましては、ごみを焼却する際に発生する二酸化炭素などの温室効果ガスの発生抑制にもつながる重要な取り組みであると認識しているところでございます。

【再質問】
  市と議会共同で宣言しているが、なぜそこを中心的におっしゃらないのか。
 先ほども国が袋だけの有料化ではなく、あくまでも処理費ものせて、初めて2050年の脱炭素化に向けてというのは、国が明確に言っている。 なのに袋だけ有料化にするのか。

【答弁】
 ごみの制度変更につきましては、令和元年度から審議会で議論を深めてきておりました。
 その後、ごみの制度変更ということで、やはりごみについてわかりやすく説明をしていく必要があるということが1点と、昨年の12月にゼロカーボンシティ宣言をさせていただきましたが、ごみ処理の制度変更につきましては、その前の令和元年度から検討しておりましたので、その検討過程をメインにご説明を当初させていただいておりました。
 ゼロカーボンは近々の課題でもありますので、このごみ政策については重要な取組だと考えておりますので、そういう点で審議会でも説明をしていくべきだというご意見で、心がけていこうとしておりますが、実際のところ、やはり市民には具体的な説明をするときには、やはりごみの具体的なところも説明する必要がありますので、そこら辺のバランスを考えて、これからは啓発していきたいと考えております。

【再質問】
 クリーンセンターを建てるときに、分別を徹底していたことから、リサイクルもでき、焼却ごみが減ってきたということでクリーンセンターの能力を下げられた。
 だけど、今は削減まで言い出した。能力を下げてとしたことが、どうだったのかお聞きします。

【答弁】
 クリーンセンターの計画時点におきましては、将来人口を見据えて、稼働期間、30年から40年ぐらいのスパンで安定的に、その処理ができるということで、前の古いセンターの容量からそれを見据えて、決定されたということでございます。
 その中で、かねてから草津市は市民活動で啓発と分別を行ってきましたが、やはり人口増加が全国でもかなり上位にいる中で、1人当たりのごみの排出量がここ近年増える傾向にあるということで、このままいくと、当初想定していた以上にごみが増える可能性があるということで、今回の基本計画では、新たなその抑制策として、ごみ袋に対する有料化ということの提言をして、本市もその計画を定めたところでございますので、ご理解をよろしくお願いします。

【再質問】
 近い将来、本当に国が言っている処分費も加味するごみ袋代になっていく予定かお聞きします。

【答弁】
 現状では、今回、制度案を提示させていただいております焼却ごみ袋を1枚から有料購入と資源ごみについては、引換券制度の継続で無料配布という形をとらせていただいております。
 ただ、削減目標については、草津市ごみ等減量推進協議会で毎年進捗状況を
管理いただきますので、その中で、現在の取組によって削減が無理だということになれば、現計画においても、国の示すように処理費用を上乗せすることも検討するということが、現計画の方にも記載されておりますので、検討する必要が出てくるかもしれませんが、現時点では、今回の制度案で市民のご理解ご協力のもと、有料化をしても、市民の啓発啓蒙で削減を実施してきた草津市の歴史を考えて、この制度で頑張っていきたいと思います。 

〇質問
 6月定例会における議会質問で、市民の皆様の焼却ごみ袋有料化に対するご意見を、今まである程度聞いてきたので、これからは一定の団体等からのみ意見収集を行うとの答弁でしたが、先の各まちづくりセンターで各証明書が発行できなくなったときに、どれほどの市民の皆様からお声があったかもう忘れられたのですか。もっと多くの市民の皆様のご意見を聞かれないのですかお聞きします。

〇市の答弁
 焼却ごみ袋の有料化案につきましては、昨年度の計画策定段階で行いました各学区への計画案の概要説明やパブリックコメントなどを通じて、有料化案に対する市民の皆様の想いは一定お聞かせいただけたものと考えております。
 また、各学区まちづくり協議会および各種団体、関係機関の代表者など幅広い市民の方々から参画いただいております「ごみ問題を考える草津市民会議」や、学識経験者等で構成されます「草津市廃棄物減量等推進審議会」から頂戴した御意見を反映させながら、制度案を確定させてまいりたいと考えております。

【再質問】
 橋川市長の市民の皆様の声を市政に反映する取組を徹底的に進めますという決意からすると、今の姿勢でいいのでしょうか。もう一度お伺いします。

【答弁】
 草津市市民参加条例においても、手数料等に関することは地方自治法の行政の根幹になす取組ということで、パブリックコメントに付することなくとなっておりますことから、パブリックコメントについては実施することは考えておりません。
 ただ、色々な意見を聴くということで、先ほど答弁させていただいた2つの機会、また、議会への説明、色々な機会で説明させていただくとともに、先般は、立命館大学の学生との懇談の中でも、世代間のギャップのないところで色々と意見を把握し、最終は11月議会の手数料条例の議案を提出させていただきたいと考えております。

【再質問】
 大学生の方の意見はどうだったか。

【答弁】
 今、110円の価格で1枚から有料になると当初思われておりまして、それが45リットル15円という価格の中で、学生としても、アルバイトを2時間くらいすれば、1年分のごみ袋を買えるということで、そんなに抵抗感がないと、ただ、小さいサイズの袋を作っていただけるのはあってもという提案がありましたので、それは一番ありがたいというご意見をいただいております。

〇質問
 最後に、何点か確認しておきたいことがあります。
焼却ごみ袋の有料化を始められたら、現行の有料分は他の買い物と分けて販売されていて、購入する側も販売される側も手間がかかっておりますが、購入する市民の皆様に、また販売される市内の各販売店にご迷惑をおかけしない体制は大丈夫ですか、お聞きします。

〇市の答弁
指定ごみ袋の販売につきましては、スーパーやコンビニ等でお取り扱いをお願いしておりますが、引換券による交換対応など、通常の商品とは取扱が異なるため、商品棚ではなく、サービスカウンターで別途対応いただいている取扱店さんもございます。
 今回の制度見直し案では、焼却ごみ袋については、1枚目から御購入いただくこととして検討を進めており、これまでサービスカウンターで対応いただいている取扱店さんへの事前の聴き取りでは、商品棚への陳列への変更などにより、御負担の軽減につながるとのお声も頂戴しているところでございまして、他市での取扱も参考にしながら引き続き検討を行い、万全な販売体制の構築に向けて、取扱店と調整を進めてまいります。

【再質問】
 販売単位は10枚単位でしょうか。

【答弁】
 この前の全員協議会でご説明させていただいた案については10枚単位で販売させていただこうとしております。
 今後、色々なご意見を聴いた上で、最終は11月の議案として提示させていただきたいと考えます。

【再質問】
 消費税込みでとっていくということで間違いないか。

【答弁】
 今は税込価格で提示させていただいております。
 現在提案させていただいている方法は、引換券制度も残りますことから、取り扱いについては、各店舗と協議させていただく必要があると考えております。

【再質問】
 令和5年10月1日に集中するかと考えているが、そういうことは考えているか。

【答弁】
 制度変更に伴うトラブルということだと思いますが、現状、会計についても10月から作っていただく引換券につきまして、9月から引換券の配布をさせていただいておりますので、その時点から、現行制度でも置き換えをいただくことになります。
 ただ、今度の制度変更でもしこのご提案させていただいている案が通るということに前提とすれば、袋が旧来のやつと変わりますので、一定他市もそうですが、古いゴミ袋が残るという形が考えられますので、その古いごみ袋を使用していただくことを考えておりますので、10月1日に新しいごみ袋を買わなければごみが出せない状況に至るということは想定しておりません。

〇質問
 さらに、現行の焼却ごみ袋について、今月、各ご家庭に引換券が配布されておりますが、令和5年10月以降も使用できるのですか、お聞きします。

〇市の答弁
 現行の引換券そのものは令和5年9月末を期限としており、期限後の使用はできませんが、引換券の期限までに入手された焼却ごみ袋につきましては、袋自体がごみとなってしまわないよう、また、経済的御負担なども考慮し、新制度導入後も、引き続き御使用いただけるよう、他市の取組も参考に検討しているところでございます。

〇質問
すると、今はやりのインターネット販売で、現行の焼却ごみ袋が、有料化される45Lタイプより安く販売されていることがありますが、このことにはどう対応されて行きますか、お聞きします。

〇市の答弁
指定ごみ袋につきましては、「草津市廃棄物の適正処理および再利用ならびに環境美化に関する条例施行規則」において、転売の禁止を規定しており、インターネット上のオークションサイト等に掲載されている場合は、これまでから、サイトの運営会社に対して、掲載記事の削除依頼を行っているところで、転売行為が確認された場合には、引き続き、警告を行うなどの指導に努めてまいりたいと考えております。

〇質問
 令和5年10月時点で、在庫として残ってしまうと思われる現行の焼却ごみ袋は処分されるのですかお聞きします。

〇市の答弁
令和5年10月以降に在庫として保管することとなる現行のごみ袋につきましては、ボランティア清掃にお使いいただくなど、有効活用する方向で検討しているところでございます。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 焼却ごみ袋の有料化は市民の皆様の日常生活にとって大事なことですし、脱炭素社会実現も重要な課題です。これからも、しっかりと重視してまいります。
2022年9月14日(水)午前9時28分

「定例会一般質問項目」

おはようございます。草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日、草津市議会9月定例会で行います一般質問の通告日でした。
今定例会では9月13日(火)から15日(木)の3日間の日程で質疑および一般質問が行われます。私は13日(火)の6番目で、おそらく午後3時ごろになると思います。
今回は橋川市長のマニュフェストにある市政の透明度を向上させることの重要性から、次の2問を質問します。
まず1問目は、草津市議会議員に初当選させていただいてから毎年取り組んできました、決算審査についての質問です。
毎回、決算審査に対する草津市行政からの説明に対して、より市民の皆様にわかりやすくしていくにはどうすればいいかを考えながら、時には提案をしながら決算審査をしてきましたが、今回は毎年2月期の定例会にて、草津市行政が自信を持って説明される「新規・拡大・重点」政策をまとめた「当初予算概要」について「『当初予算概要』に対する単独の資料が作成できないか。」と質問します。
そして、2問目は、草津市行政が令和5年10月実施予定の「焼却ごみ袋の有料化」について次のように質問します。
1.焼却ごみ袋有料化の目的は
2.焼却ごみ袋有料化に伴う歳入・歳出の説明をどのように行うのか。
3.ゼロカーボンシティ宣言の草津市にとっての今回の焼却ごみ袋有料化の位置づけは。
4.もっと多くの市民の皆様の意見を聞かないのか。
5.焼却ごみ袋有料化に伴う販売体制は万全か。
6.現行の焼却ごみは令和5年10月以降も使用可能か。
7.インターネット販売に対する対応は。
8.令和5年10月時点の市の焼却ごみ袋の在庫は処分されるのか。
 以上、がんばります。
当日は草津市議会本会議場での傍聴できますし、インターネット同時中継も行います。また、10日間ほどすると草津市議会のホームページに中継録画がアップされます。
よろしくお願いいたします。
                          2022年9月6日(火)午前9時36分

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