「質問内容と市の答弁」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 本日、午前10時から草津市議会11月定例会での一般質問を行いました。
 速報版なので、再質問の内容がありませんが、市の答弁を紹介します。
 10日ほどすると、草津市議会のホームページに中継録画がアップされます。

○質問
 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種についてお聞きします。
 2023年11月16日付の公明新聞に、「厚労省 定期接種化へ検討開始 男性へのHPVワクチン」と題する記事が載っておりました。
 記事の内容は「年間で約1万人越えの女性が罹患し、3000人近くが亡くなっている子宮頸がん。20歳代から増え始め、若い子育て世代の女性に多いことから『マザーキラー』とも呼ばれる。主に性交渉で感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因だ。女性だけでなく、男性にもワクチン接種することで、HPV関連の病気から本人を守るとともに、パートナーへの感染を防ぐ効果が期待される。ただ日本では無料の接種を受けられる『定期接種』の対象は原則、小学校6年から高校1年相当の女子のみだ。男性接種について厚労省は2020年12月、9歳以上を対象として承認したが、あくまで『任意接種』。必要な3回分の接種費用は総額5万から6万円に上り、全額自己負担となる。」ということでした。
 さらに、「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」代表理事で産婦人科医の稲葉可奈子氏の公明新聞の質問に対する次のような答えが紹介されていました。
 「HPVワクチンを男性に接種する意義は。」という質問に「まず肛門がんや中咽頭がん、尖圭コンジローマなどから男性自身を守る、そして将来のパートナーへの感染を防ぐという二つの意義がある。接種済みの人が多いほど、集団免疫効果が生まれ、社会全体の感染率はさがる。」と答えられ、「海外の状況は。」との質問に「すでに約40カ国で男性接種が公費助成されている。早くから男女とも公費助成されたオーストラリアでは、2028年には子宮頸がんの撲滅が達成できるとされている。同じく男女とも公費助成し、高い接種率を維持する英国では、未接種の人たちの感染率も下がっていることがデータで確認されている。」と答えられていました。
 そこで、草津市として男性へのHPVワクチン接種についての見解をお聞きします。

○市の答弁
 男性へのHPⅤワクチン接種につきましては、HPⅤワクチンは、肛門がんや尖圭コンジローマの予防においても効果をもたらすことが確認されております。現在、男性に対しても定期の予防接種として位置付けることの是非について、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、HPⅤ関連がんの基本的知見やワクチンの有効性、ワクチンの安全性、費用対効果等についての検討が進められているところであると認識しております。

○質問
 また、NHKの「みんなでプラス」というホームページ、「これからの社会を考える上で避けて通れないテーマについて、継続的に情報発信し、課題解決につなげていくためのサイトです。皆さんから寄せられた声を取材につなげ、一人ひとりが声を上げれば世の中は変えられると思える社会の実現を目指します」という趣旨のホームページですが、2023年6月1日付で「HPVワクチンなぜ男性にも有効?メリットと効果は」ということで取り上げていました。
 その中で、先ほど紹介した内容と同じことが掲載され、男性への接種への課題は接種費用の全額負担だと紹介されています。
 調べてみますと、WHOによるとHPVワクチンを男女とも公費接種している国はアメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリス・フランス・ドイツなど57か国に上っているそうです。
 国内においても、男性への接種費用助成に関して、青森県平川市や東京都中野区など8自治体で始まっております。
 「ひと・まち・ときをつなぐ 絆をつむぐふるさと健幸創造都市草津」の実現に向けて前進している草津市として、男性への接種費用助成9つ目の自治体になりませんかお聞きします。

○市の答弁
 ②男性へのHPⅤワクチン接種への費用助成については、国の定期接種化の動向に注視してまいりますが、定期接種化された場合でありましても、現時点のところ費用助成は考えておりません。

○質問
 女性へのHPVワクチン定期接種に関して、令和4年度にHPVワクチンの積極的勧奨が再開され、合わせて積極的勧奨差し控えの影響を受けた世代に対してもキャッチアップ接種が開始されました。キャッチアップ接種対象世代にはワクチン接種率が1%未満という学年もあり、将来の子宮頸がん罹患を減らすためにはこの機会に接種を進める必要があります。キャッチアップ接種は令和6年度末まで、3年間の時限措置となっており、期間内に3回接種を完了するためには令和6年9月末までには1回目の接種を開始する必要があります。そこで来年度に接種期限を迎えるキャッチアップ接種対象者の状況について、草津市のキャッチアップ接種の対象者に対して、現在までに接種された割合についてお聞きします。

○市の答弁
 本市のキャッチアップ接種対象者の接種割合は、令和5年10月末現在、本市で把握している対象者7,361人のうち、2,204人の方が接種を完了されており、接種割合は29.9%となっております。

○質問
 A類疾病の定期接種は未接種者に対し再勧奨することが定期接種実施要領に定められております。令和6年度はキャッチアップ対象者と定期接種の高校1年生も接種期限を迎える年です。高校1年生とキャッチアップ接種対象者の未接種者全員に対し、改めてワクチンの情報と最終期限を伝える個別通知をすべきと考えますが、草津市はいつどのような対応をされますかお聞きします。

○市の答弁
 高校1年生とキャッチアップ接種対象者の未接種者への個別勧奨通知につきましては、本市では、毎年5月から6月を目途に、HPⅤワクチン未接種者全員に対し、個別勧奨通知を送付しているところであり、来年度につきましても、同様の対応を予定しているところでございます。また、キャッチアップ対象者につきましては、来年度が
最終年度となりますことから、接種を希望される方が期間内に必ず接種できるよう個別勧奨通知の内容を工夫するなど、周知・啓発に努めてまいります。

○質問
 次に、草津市のホームページに11月22日更新で、本年2023年8月と9月に実施された「窓口サービス向上市民アンケート」の結果について発表されています。
 このアンケートは、より信頼される、より便利な市役所を目指し、私が提案させていただき、平成23年度までは7年間にわたり、それ以降は3年おきに実施されてきました。
概ね満足と答えていただいたのが前回55.6%でしたが、今回は75.8%であったとのことで、前回より窓口サービスに対する満足度は上昇している結果になったと評価されていますが、この要因はなんであったかと分析されていますか、お聞きします。

○市の答弁
 アンケートにおける満足度が上昇した要因につきましては、「あいさつ」や「説明の仕方」など、すべての項目で「満足」に「やや満足」を加えた「概ね満足」と回答されたその割合が前回を上回っていることからも、職員一人ひとりの接遇能力が研修や各所属のOJTなどの積み重ねにより向上が図られ、今回のアンケートの結果に反映されているものと認識しております。

○質問
それでは、アンケート結果に対しまして、細かく質問させていただきます。
まず、今回の回収数は前回新型コロナウイルス感染症により109件であったのが、320件とアンケート実施中、2番目になったことに関して、男女共同参画センター・UDCBK・草津宿街道交流館・草津宿本陣の4施設を新たに調査対象に追加したことが要因と説明されていますが、なぜ追加されたのですか、お聞きします。

○市の答弁
 新たに4施設を追加した理由でございますが、令和3年度からキラリエに設置している男女共同参画センターを追加したほか、できるだけ多くの来庁者のお声を聞かせていただけるよう、不特定多数の方々が利用され、市職員が窓口対応を行う施設について、今回追加したものでございます。

○質問
指定管理者制度で運営されている市の施設も市民の皆様にとっては同じ市の施設なので、アンケートの調査対象とすべきだと思いますがいかがでしょうか。

○市の答弁
 市の実施している窓口アンケートについては、「市の職員一人ひとりの接遇能力の向上を図り、窓口サービス等について必要な改善を図ること」を目的としていること、また本来、指定管理者は自らサービスの質を向上させる責務があることから、調査対象から除いております。しかしながら、議員仰るとおり、指定管理施設も市の施設である以上、利用者の満足度や市民ニーズの把握は重要であり、各指定管理者に
おいて、利用者等の要望および苦情またはアンケートの実施等により市民ニーズを把握し、市民サービスの向上に努めるよう求めているところでございます。

○質問
施策の実施には、それぞれ目標設定がされますが、このアンケートには回収数目標は設定されていませんが、いかがなものでしょうか、お聞きします。

○市の答弁
 回収目標の設定につきましては、コロナ禍で実施し回収数が少なかった令和2年を除き、平成23年、26年および29年の回収数の平均である330件を目標に実施いたしました。

○質問
「自由記入意見」について、前回より回収数が増えているので、前回41件であったのが今回は87件ありました。お褒めの言葉が前回4件でしたが34件と大幅に増加しており、このことが概ね満足と答えていただいたのが前回55.6%でしたが、今回は75.8%であったことに結びついていると思いますが、改善提案等のご意見が前回37件でしたが今回は49件にありました。
一つ一つ内容を確認すると、前回と同じような、例えば「職員さんの態度が高圧的だった。」とか、「本来来庁された市民の皆様に使っていただく2階の椅子に職員さんが休憩していて、座れなかった。」等のご意見が目立ちますが、改善は難しかったのですかお聞きします。

○市の答弁
 記入意見に対する改善についてでございますが、令和2年に実施した窓口アンケートにおいて、自由記入意見でいただいた37件の改善提案の御意見については、各部長、副部長、所属長へ接遇以外に関するもので対応可能なものは改善するよう、また接遇に関するものは職場での研修や課員に対する注意喚起等の対応を求めるとともに、CS研修などを通じ職員の接遇能力の向上に努めてきたところです。しかし
ながら、前回と同様の御意見を再度いただいていることにつきましては、真摯に受け止め、課題の検証と、なお一層の努力を行いたいと考えております。

○質問
「今後の取り組みについて」のところの最後の説明文の「いただいたご意見を職員一人ひとりが真摯に受け止め、自分自身や自分の職場への意見として捉え、再度職場点検を行い、改善が必要なもの、改善可能なものについては、速やかに措置してまいります。」と前回の説明と全く同じ文章になっていますが、文章だけではなく、前回と同じ取り組みをされて行かれるのですか、新たな取り組みはされないのですか、お聞きします。

○市の答弁
 今回のアンケート結果を踏まえた今後の取り組みにつきましては、令和2年に実施した窓口アンケートにおいては、結果を職員に周知するだけでなく、自由記入意見でいただいた御意見のうち、庁舎管理等、職員の接遇以外の御意見について、改善が必要なものについては、関係所属から改善実施状況等を報告させる運用としたこと
で、速やかな対応に繋げてまいりました。しかし、議員御指摘の接遇に対する御意見につきましては、これまでから様々な取り組みを行ってまいりましたが、残念ながら前回と同じ意見をいただく結果となり、真摯にこれを受け止めております。今後、同様の意見をいただくことのないよう、CS研修の実施方法を工夫するなど根気強くサービス向上に向け取り組んでまいりたいと考えております。

 以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからも、皆様のお声を市政に届けてまいりますので、よろしくお願いいたします。

                         2023年12月11日(月)午後5時1分

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.kusatsu-kokorohot.com/MTOS/mt-tb.cgi/1682

コメントする

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西村隆行のBlogへようこそ

月別記事一覧

管理画面