2016年6月

「質問内容文と市の答弁」

 先ほど、午後3時15分午後4時ころまで、草津市議会6月定例会における一般質問をさせていただきました。
 通告文と市の答弁を紹介します。詳しくは、草津市議会のホームページに後日アップされますので、ご確認ください。
 初めて行政側から反問権が使われ、ドッキとしましたが、何とか対応できました。その内容はホームページでご覧ください。

質問
 本年4月24日(日)午前10時から午後7時半まで、東海道・中山道沿い、草津市役所周辺、JR草津駅東口前周辺にて開催されました、第48回草津宿場まつりについて、草津市行政の総合力が発揮できていたのかという観点から質問し、総合力を第49回、第50回の草津宿場まつりに発揮できるよう提案をさせていただきます。
 まず、はじめに草津宿場まつりは48年間という歴史をつづってきたわけですが、このまつりの目的は何なのでしょうか質問します。

市の答弁
本市において、春を彩る一大イベントとして定着しております草津宿場まつりの役割は、草津のまちの強みとして、歴史に裏付けされた交通の要衝として栄えた宿場町という「出会いと交流」を基軸に、商業・観光・コミュニティが連動し、市民の皆様方の参加を得ながら、パートナーシップによるまちの活力を内外に発信できる事業と位置付けております。
草津駅周辺を中心としたまちづくりは、時代の変遷とともに変貌しても、普遍的な地域資源の「宿場町」であった歴史、文化に、「宿場まつり」を通して、市民の皆様や観光客の方々に触れていただくことで、市のイメージアップと、観光客の誘致につなげることを目的としております

質問
 今回は来訪者の方々にアンケートを取っておられないようなので、第46回の時のアンケートを基にどこから来られたかを推測すると、市内から来られたかたは59.89%でしたので、今回の来場者数は80000人と言われておりますので、約48000人となります。
 4月30日現在草津市人口は130631人ですから、37%の市民の方々が来られたことになります。すると、今ご説明していただいた目的からすると、現状はこれでいいんでしょうか、また、市民の皆様にどれだけ来ていただこうと目標等は立てておられるのですか、さらに、もし来場者数の目標をたてておられたのであれば、その目標に対してどのような施策を考えておられましたか質問します。

市の答弁
市民の方々の来場者数について、これまで特に数値目標等は設定しておりませんでした。しかし、アンケートの調査結果から推測しますと、市民の約4割の方が宿場まつりに来場していただいたと置換えることができます。これは一定の成果ではありますものの、残りの6割の方が来られていない点にも目を向け、地域資源としての「宿場町草津」に愛着と誇りを持って、共に参画していただけるような仕掛けや仕組みづくりを探っていけるよう実行委員会とともに調整してまいりたいと考えております。

質問
 今回、私は父親の七回忌と重なり、草津宿場まつりには残念ながら参加できませんでしたが、近くにおりまして、まつりの勢いを感じておりました。
 先日も産業建設常任委員会の所管事務調査の「観光施策」についての調査において、今回の草津宿場まつりの報告をしていただきました。
 以前から続いている催しものや今回新たに取組まれた催し物等、大変勢いのあったことをお聞きしました。特に、立命館大学の学生さん達が大変喜んで催し物に取り組まれたとの報告が印象的でした。
 産業建設常任委員会の議員からは、「事業主体として、民間主体の『実行委員会』があるので、行政は完全に事業主体から外れるべき。」との意見や、「市行政が積極的に主導して『実行委員会』を引っ張っていくべきだ。」とのいろんな意見があったわけですが、私は、事業主体に市行政がどう取り組んで行くかは、こらからも「実行委員会」で考えて行かれることと思っております。
 それより、市行政は草津宿場まつりにて、より多くの市民の方々に楽しんでいただくための手段を実行していただきたいと思っております。
 例えば、当日は市内から車で行こうにも駐車場がない、自転車も降りて押さなければならない。また、見学するだけで、何らかの形で参加することがないとの理由から市民の4割ほどの方しか来場されないと推測できます。
 であれば、交通機関として「まめバス」や「連節バス」の特別運行はできないでしょうか、できれば無料で。
各小学校や中学校の駐車場を開放していただき、そこからメイン会場まで、「まめバス」で来ていただく。「連節バス」は道路形態の問題もあるので、課題はたくさんあると思いますが、この機会に「まめバス」や「連節バス」を知っていただくこともできるし、また、草津宿場まつりはその地域だけのまつりだとの認識を変えていただけるのではないかと思います。
 特に、第49回の時には「草津川跡地」の利活用が始まっているはずです。草津川跡地整備事業を、「まめバス」「連節バス」を知っていただく絶好のチャンスではないでしょうか質問します。

市の答弁
宿場まつり当日における「まめバス」を特別に運行するためには、地域公共交通会議といった法定会議の承認を得たうえで、バス事業者が国土交通省に提出している事業計画の変更手続きが必要となりますが、まつり当日においても、運行ルートや運行ダイヤ、および運賃が現行どおりであることが条件となります。
また、「連節バス」の運行につきましては、議員ご指摘のとおり、まつり会場である草津駅東側の現在の道路形態では、有効幅員を確保することが不可能であり、改良工事の費用などを鑑みると早期の導入は困難であります。しかしながら、来場者のアクセスの改善については、費用面での制約もございますが、例えば、市内の公共施設等を利用したパークアンドバスライド方式など、会場から離れた地域にお住まいの市民の方にも、お越しいただきやすくなるよう、所管警察署やバス事業者等の関係機関とも協議を行い、課題解決に向け、実行委員会とともに検討してまいります。

再質問
 「まめバス」担当部署の見解は。

市の答弁
 運行にかかる経費を負担すれば可能だが、運行ルートや運行ダイヤは現行と同じものである必要がある。

質問
 さらに、第50回の記念に各まちづくり協議会も巻き込んで、それぞれのまちづくり協議会を市民の皆さんに知っていただくためにブースを設置するとか、大学だけではなく、各小学校、中学校、高校も何らかの形で参加できないでしょうか、幼稚園や保育園、子ども園はどうでしょうか。それぞれの立場で草津宿場まつりに参加していただく、ここに草津市行政の総合力が発揮されるのではないでしょうか。
早速、次回へ向けて実行委員会も動き始めておられそうですが、60回、80回、100回を目指していくことからも提案しますが、いかがでしょうか。

市の答弁
市行政の総合力を発揮するための多様な関わりにつきましては、これまで、まちづくり協議会においては、まちづくり協議会連合会から推薦された方々に、実行委員として企画段階から携わっていただいているほか、飲食ブースを出展いただくなど、様々な場面で御協力いただいております。また、学校関係におきましては、高校の吹奏楽部によるステージパフォーマンスや、時代行列への出演に御協力いただいておりますが、参加いただいている団体や地域が一部に限定されているのが現状であります。今後につきましては、整備完了後の草津川跡地の利活用など、内容の見直し・検討を行う必要があり、その過程において、子ども達も含めたより多くの市民の皆様に参加いただけるよう実行委員会において検討するとともに、行政としましても働きかけを行い、さらに「市民主体のまつり」として親しんでいただけるものにしていきたいと考えております。

質問
以前、より信頼される草津市役所を目指して、草津市から各市民の皆様へ、特に高齢者の方への連絡における文章が小さな文字で読みにくいことから、より大きな文字にしていただきたいと提案申しあげ、実行していただいております。
今回は、市民の皆様に送られる文書について、市民の方からのご相談もありましたので、3つの例を出しながらより信頼される草津市役所を目指していけることを確認をしていきたいと思います。
先日、この2月1日に他市から転入されてこられた方からご相談いただきました。その方は海外での生活が長く、久方ぶりに帰国され、本年1月1日に他市におられまして、国民健康保険の所得割分の対象の所得がない状態で、減免されていましたが、草津市からきた国民健康保険税は減免処置がされず、通常のままの計算になっておりました。「なんで他市に比べ草津市の国民健康保険税は高いのか。」というご相談でした。
その方に草津市から送られてきた国民健康保険税の通知と1月31日まで居住されていた他市の通知を見せていただくと、確かに草津市国民健康保険税は減免処置がされていませんでした。そして、その中に次のような案内が入っておりました。
それは「転入された皆様  国民健康保険税は、前年の所得をもとに課税額を計算しております。(所得割)現在、転入前の市町村に所得を照会しておりますので、所得判明後に課税額が更正される場合は、国民健康保険税更正・決定通知書にて改めて通知いたします。よろしくお願いいたします。」との案内でした。
一見、丁寧な文章に思えますが、ご本人にとっては草津市に対して不信感を持たれてしまいました。もう少し、ご本人の立場にたって、「更正」という「税の申告や登記の申請に誤りが見いだされた時、税務署や登記官の側からその誤りを改めること」の意味の言葉を使うのではなく、もっと優しい言葉、例えば、「所得判明後に課税額が修正される場合」とかに出来ないでしょうか、必ず専門用語を使わなければならないのでしょうか質問します。

市の答弁
国民健康保険税の通知につきましては、新しく転入されてきた方に納税通知書と一緒に同封しているお知らせ文で、この「更正」という言葉は、税金が申告納税の方法で決まる場合に使われる専門用語でございますが、お知らせ文等につきましては、必ずしも専門用語を使わなければならないものではございませんので、御指摘の点を踏まえ、今後は他の通知書も含め、市民にとってわかりやすい文章となるよう努めていきたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、お願い申しあげます。

質問
次に、7月15日(金)まで申請受付をされている「高齢者向け給付金(年金生活者等支援臨時福祉給付金)」のお知らせについて質問します。
このお知らせは全国共通文章なのでしょうか質問します。

市の答弁
「高齢者向け給付金」につきましては、申請書の雛形は国から示されておりますが、お知らせ
並びに記入例は全国共通文書ではなく、本市において作成したものでございます。

質問
このお知らせにあった「記入例」ですが、全文を確認しているとややこしくなりませんか。平成27年度の臨時福祉給付金を口座振込で受けられた方は押印と電話番号を記入するだけですので、それだけで申請できることをわかりやすく説明できなかったのでしょうか、質問します。

市の答弁
今回の「高齢者向け給付金」の申請書の記入につきましては、昨年度の臨時福祉給付金申請時から住所や振込先、扶養状況等の変更があり、記入をいただく必要がある方もおられますことから、全ての対象者の方に確認をいただき提出いただけるよう、共通の内容の記入例とさせていただいたところでございます。申請いただくにあたっては、本人確認書類の添付を省略するなど、手続きの負担をできる限り軽減できるよう配慮させていただいたところでございますが、今後は、申請いただく方にわかりやすい記入例となるよう努めてまいります。

質問
次に、生活保護にかかわる書類で、「保護決定(変更)通知書」があります。先日、ある市民の方から「昨年11月から12月、1月、3月とこの通知書をいただいたが、2月のみ通知書をもらわなかった。おかしのではないですか。」というご相談を受けました。
どのよう通知書なのか、ご本人のご了解を得て見させていただきまして、担当の職員さんにも確認をさせていただきました。すると、この通知書は生活保護が決まったときに通知される通知書でありますが、保護の変更があった時にも同じ通知書にて通知されるとのことでした。
この通知書を上から読んでいくと、市民の方のお名前があり、草津市福祉事務所長の印鑑が押印されていて、「保護決定(変更)通知書」と少し大きく表示があり、「生活保護法による保護を次のとおり変更したので通知します。」とあり、その下に「保護の種類及び支給額」等いろんな情報が載っておりました。 
この通知書を見ていて、「保護決定(変更)通知書」と表示しておきながら、次の行に「生活保護法による保護を次のとおり変更したので通知します。」とあるのはおかしくないですか。「決定(変更)」と表示しておきながら次の行で「次のとおり変更したので通知します。」、どちらなのですか。
担当の方に確認すると、市民の方には口頭で、生活保護が決定して通知され、その後、月ごとに変更があった場合同じこの通知書で連絡されるとのことでした。それなら、「決定通知」と「変更通知」と市民の方にはっきりご理解できるように別々の通知書にされるべきではないでしょうか質問します。

市の答弁
「保護決定(変更)通知」の通知文につきましては、滋賀県生活保護法施行細則に規定されている様式を準用し、草津市生活保護法施行細則にその様式を定め、保護の開始、また保護費の支給額の変更等を通知しているところでございます。議員御提案のそれぞれの通知書への変更につきましては、システム改修が必要となりますが、現在、次回のシステム更新に向け、おうみ自治体クラウド協議会で、5市共通仕様のシステムを構築するための協議を進めているところでございまして、生活保護に関わる通知書等が、市民の方にわかりやすい表現や様式となるよう検討してまいりたいと考えております。

質問
先日5月29日に行われました橋川市長のタウンミーティングにおける「ずっと草津」宣言ロード マップ策定に向けての説明の中に「政策4 ずっと透明」の「わかりやすい冊子等の発行」という事業内容がありました。
事業内容は「全庁的な冊子等の作成にかかるマニュアルを、市民の意見も踏まえて作成する。また、相談・チェック体制について、外部委託も含めた検討を行い、実現可能なものから適切な手法を選択し、実施する。」とありました。
確かにこのことも大事ですが、今ご紹介した3件から考えると、これ以外の
市からの通知文も確認した方がいいと思われます。
そこで、全庁的に通知文もロードマップにあるように確認されることを提案しますがいかがでしょうか、質問します。

市の答弁
公文書については、住民にわかりやすい表現で、しかも、こちらの意思または事実を的確に
伝えることができるものでなければなりません。そのためには、公文書には、正確であること、平易であること、簡潔であることが求められます。したがいまして、各所属においてこれらのことが確認できるように、この度、14年ぶりに文書事務ハンドブックを改訂し、職員に配布したところです。今後とも、各課の文書取扱い責任者から全ての職員に対して、市民の方にはっきり理解していただけるよう、わかりやすい公文書を作成できるように指導をしてまいります。
 
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもより信頼される草津市役所を目指し、がんばってまいります。
               2016年6月14日(火)午後5時38分

「質問内容」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 いよいよ明日から16日(木)の3日間、草津市議会6月定例会の質疑・一般質問が始まります。
 今回は19人の議員が質問を予定しております。私は、初日14日(火)の7人中6番目の質問となっておりまして、午後3時前後になると思われます。
 今回は次の質問をします。

1、 草津宿場まつりについて
○草津宿場まつりの目的はなにか
○来場者数の目標は設定しているか
○まつりのときに「まめバス」等を運行できないか
○まつり参加者としてのまちづくり協議会や学校関係が協力できないか
2、市からの通知について
    ○必ず専門用語を使わなければならないか
○もっとわかりやすくできないか
○表現内容の整理について
○全庁的に通知文も確認されることについて

 草津宿場祭りは、来年49回目を、2年後には50回目を迎える草津市のまつりです。より多くの市民の皆様に楽しんでいただき、市外の方々も来ていただけるまつりにしていくための提案をしようと思っております。
 市からの通知については、より信頼される草津市役所を目指している私のライフワークの一環として質問します。
 この質疑・一般質問は本会議場での傍聴もできますし、インターネット中継も実施しております。また、後日草津市議会のホームページにて、中継録画もアップされますので、ぜひご覧ください。
                        2016年6月13日午後2時2分

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西村隆行のBlogへようこそ

月別記事一覧

最近のコメント

管理画面