2020年9月

「質問内容と市の答弁」

 おはようございます。草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日の午後3時45分ごろから行いました草津市議会9月定例会での一般質問の内容と市の答弁を紹介します。
 詳しくは、10日間ほどしますと草津市議会のホームページにインターネット同時中継の録画がアップされますのでよろしくお願いします。また、公式の議事録が作成されます。
http://www.kensakusystem.jp/kusatsu-vod/cgi-bin4/ResultFrame.exe?Code=b3raja9ykp0leoxmcn

〇質問
  朝、登庁しているときに黄色の道路パトロール車が颯爽と市役所の駐車場から出発されて行かれます。本日も市民の皆様の安心・安全のために道路状況の確認と補修に頑張っていただけると感謝の気持ちで見送らせていただいています。
そこで、本年度の当初予算で「道路パトロール事業費」として3100万円計上されていて、議会として議決しておりますが、その後半年が経過しておりますことから、どのようにこの「道路パトロール事業」が市民の皆様にとって有効な事業になっているのかにつきまして質問させていただきます。
 予算審査特別委員会にて「道路パトロール事業」について、昨年度に比べ約70パーセントアップの予算を上程され、その理由として「2班体制ということなんですけれども、その中で来年度につきましては、これまでのパトロール事業の中で簡易な補修でありますとか、そういったところに終始することが多くて、実際のパトロールということ自体は実際にできているのかというような御指摘もある中で、来年度につきましては、3班体制ということで、パトロールに特化したような班を1つ設けさせていただいて、そういう事故の未然防止といったものに取り組んでまいりたいというものでございます。」とありました。
 この半年間、確かに予算が議決されてから準備期間もあり実際は半年間も活動されていなかったかもしれませんが、実際に効果は表れているのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
道路パトロールを増加したことによる効果につきましては、今年度から道路パトロールを2班体制から3班体制に変更しており、増やした1班につきましては、パトロールに特化した班として業務を実施しております。
 今年度のパトロール班の補修等につきましては、8月末時点において、昨年度と比較して約1.5倍の実施件数となっております。
 このことから、道路パトロールを増加したことによる効果はあるものと考えております。

〇質問
 草津市のホームページにてこの「道路パトロール事業」を探してみても、各施策としての紹介はありますが、市民の皆様への周知の案内は見つかりません。
 先ほど紹介しましたご答弁からすると、市民の皆様にももっと周知していただき、現場の道路状況を報告していただくべきと思いますが、なぜ市民の皆様に周知されないのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
道路パトロール業務は、パトロールによる道路損傷箇所の把握を行うのと合わせ、簡易な修繕等を日々実施しているものであり、具体的な業務の内容については、現在HP等で周知を行っておりませんが、市民に向けての情報発信としては、道路損傷個所の通報先等の情報をホームページ等で周知しているところであります。
 また、町内会からも多数、道路損傷への対応の要望書が上がってきていましたが、簡易な修繕は、電話いただければパトロール班ですぐ対応するということを伝えてきたことで、町内会には、周知されてきたと感じているところであります。 

〇再質問
周知されてきたということだが、市民はあまりご存じでないように感じる。広報のやり方について改善はないか改めて伺います。

〇市の答弁
細かな事業の紹介や周知をし過ぎるとかえって混乱することも考えられることから、まずは国・県・市の道路管理者に一報いただけるよう周知をしていきたいと考えている。

〇質問
 この「道路パトロール事業」はどこまでのことができるのでしょうか。なぜなら、私のところに市民の方々から、「自宅の横の側溝に蓋しているグレーチングがずれているのか、車が通るたびに大きな音と振動がして大変に困っている。」とか「自宅の前の道路に雨の日に水たまりができて、外に出るのが大変なんです。」とか「大きな交差点で右折する車の導線がわからず、特に高齢者の運転手さんが危険な状態がつづいているから、はっきりとした路面標示ができないか。」とのご指摘をいただいております。これらのことは全て、担当部署に対応をお願いしておりまして、振動するグレーチングに対しては「道路パトロール」の方がすぐ対応してくれまして、市民の方からも「長年の悩みが解消した」と喜んでいただいております。
通常の道路パトロールでは路面標示のようなことまでも対応していただけるのでしょうかお聞きします。

〇市の答弁
道路パトロールにおける路面標示の対応につきましては、先ほどの答弁のとおり、道路パトロール班は、簡易な補修やパトロールを主な業務としており、路面標示の対応につきましては、特殊な機材等が必要であることから、道路パトロールで対応することは出来ず、専門業者にて実施しているところであります。

〇再質問
道路パトロールの方が未然に市に補修箇所の報告等ができないのか伺います。

〇市の答弁
道路パトロールから市に報告はいただいているが、補修・修繕をいつどのような手法でするか等は市で判断をしております。

〇質問
 市民の皆様からの道路状態に関するご指摘やご要望は尽きません。そこで、議会として令和元年6月定例会産業建設常任委員会の所管事務調査報告として「道路施設は日々使用され劣化することから、早期発見、早期対応のためには道路を管理する目をふやすことが有効であると考え、本市で試験的に導入されているスマホアプリ通報システムを活用した道路管理に着目し、検討しました。アプリにより広く市民の目を活用し、リアルタイムで情報を得ることができるシステム構築を検討すべきと考えます。市民にとっては、通報すれば自分たちの声が反映されると思えることで、通報に対する熱意や関心が変わってくると考えられることから、アプリによる通報に対応できる体制を整備できるように検討することが必要と考えます。」と提案させていただきましたが、予算審査特別委員会での答弁は「AI等の取り組み等については、アプリも先ほど、企画のほうのお話もございましたけれども、一旦、通話アプリについては同じものを使うという判断はしておりませんで、その後、検討していくという答弁はさせていただいておりますけれども、現状につきましては、なかなかアプリを導入した後の情報整理でありますとか、そういったところの体制づくりもなかなかできてない状況でございますので、現在まだ先進地等の事例を収集して検討してまいりたいと思っているところでございます。」とのことでした。
 今、地方の各行政で、スマホ等を使った市民の皆様からの直接の道路情報が入ってくるシステムが採用されているとのニュースがあふれておりますが、草津市はこのような便利なシステムをいつまで検討していかれるのかお聞きします。 

〇市の答弁
便利なシステムをいつまで検討していくのかにつきましては、アプリの導入等様々な手段がある中で、他市等の事例を確認しながら、現在検討している段階であります。
 しかしながら、システム導入においては、危険個所の把握だけでなく、補修修繕までつなげる体制が必要となることから、一体的な管理体制のあり方について、検討していく必要があると考えており、現時点でいつまでに導入するかについては決めておりません。

再質問
議第94号「草津市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例案」が上程されているが、この担当部と建設部が連携できないのでしょうか。

〇市の答弁
連携については、経営戦略課主導のものと原課から提案いただくものがあるが、今回議員ご指摘いただいた部分については今後建設部と連携していきたいと考えています。

〇質問
 今定例会に補正予算案として、(仮称)草津市立プール整備費が再入札経費における内容変更で3億7932万4千円の減額が、また、令和2年から令和20年における債務負担行為でPFIによる設計・建設・管理運営費として28億2650万円の追加と令和2年から令和4年にかけての債務負担行為で付近の道路付替等整備費として3億290万円の追加が上程されています。
 これは、入札参加表明されていたが辞退された事業者に聞き取りを行われ、各種の見直しをされての補正予算案とお聞きしておりますが、現場で作業されていかれる事業者の方々との念入りな確認作業ができていなかったと反省を促しておきたいと思います。
 そこで、改めて(仮称)草津市立プールについて、草津市の将来展望をお聞きします。
 平成30年2月の定例会での代表質問で「駅に近い立地なので、広域から集客でき、全国規模の大会招致を通じて地域経済を活性化できるシティセールスの推進につなげられる競技用プール施設と思いますが、橋川市長のお考えをお聞きします。」とお聞きしますと、市長からは「市民・県民が利用しやすく、子どもから高齢者まで、ビギナーからアスリートまで、障害のある人もない人も幅広く利用できる施設であり、駅やホテル、大規模商業施設に近接する中心市街地活性化エリア内という立地特性や、県内唯一の屋内温水50メートルプールを有する施設規模であることを活用し、全国規模の大会や合宿の招致等を通じて、交流人口の拡大や地域経済の活性化にもつなげてまいりたいと考えております。」との答弁がありました。
 今、策定されている草津市第6次総合計画の基本構想の将来ビジョンの「絆をつむぐ ふるさと 健幸創造都市 草津」において、この「(仮称)草津市立プール」は予定されている国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会のためだけではなく、10年15年先の健幸創造都市の草津市にとって果たす役割はどのようなことでしょうか。

〇市の答弁
(仮称)草津市立プール整備につきまして、本施設は、年齢、障害の有無、スポーツの経験等に関わらず、誰もが日常的かつ気軽にスポーツに親しみ、楽しく健康づくりを行うことができる施設として整備するものです。
 また、「YMITアリーナ」や「de愛ひろば」等と合わせた多様なスポーツイベントの開催等により、さらなる賑わいが創出されるとともに、新たな交流の拠点となり、人と人、人から地域、まちへと「つながり」が広がることで、第6次総合計画で掲げる「絆をつむぐふるさと健幸創造都市草津」の実現に寄与するものと考えております。

〇再質問
総合計画のビジョンに基づき、質問しているので総合政策部が答弁すべきだと思うのですが、お考えを伺います。

〇市の答弁
先程建設部長が答弁したことと併せまして、市民の皆様の健幸に寄与し、健康で明るい生活をしていただくことに繋げるものとして期待しているところです。

〇再質問
教育委員会としてこのプールはどのような役割を果たすものであるか伺います。

〇市の答弁
学校の授業でこのプールを使用することは維持管理面での経費削減のメリットはあるが、プールへの移動時間による時数が減る等のデメリットもある。引き続き、プールをどのように活用していくか検討していきたいと考えています。

〇再質問
アスリート育成の観点からこのプールの果たす役割はどうでしょうか。

〇市の答弁
子どもたちがトップアスリート等から指導を受ける機会が増加すると思いますので、そういうきっかけが増えることは良いことだと考えています。

〇再質問
このプールは中心市街地活性化の観点からも大きな役割があると思いますが、環境経済部のお考えを伺います。

〇市の答弁
スポーツイベントの誘致等により、市内の宿泊施設や飲食店、交通事業所等の経済活性化に繋がっていくと考えております。

〇再質問
健幸創造都市くさつのために最もリーダーシップをとる健康福祉部はこのプールはどのように市民の健幸創造に役立つと考えていますか。

〇市の答弁
これまでの健幸都市基本計画で健幸拠点として位置付けていた草津川跡地公園と併せて新たな健幸拠点として期待をしております。

〇質問
 質問の冒頭にも、実際に作業される事業者の方々との考え方が大きく乖離していて大規模な補正予算案を上程されたことを紹介しましたが、同じ作るなら、使う方々のご要望・ご意見をしっかり確認し、中途半端な施設にならないようお願いしますが大丈夫でしょうかお聞きします。

〇市の答弁
なお、本事業の施設計画や規模につきましては、「(仮称)草津市立プール整備基本計画」において定めているものでございますが、基本計画の策定にあたっては、学識者や市民・関係団体等の代表者からなる(仮称)草津市立プール整備基本計画検討懇話会の開催やパブコメの実施など、広く皆様のご意見を踏まえながら検討を行ったものでございます。
 今回の補正予算案につきましては、事業者のリスクの低減・解消を図るとともに、修繕などの「要求水準の捉え方に相違」がある箇所について整理を行い、必要となる経費を計上させて頂いた一方で、事業費抑制の観点からの見直しも行っておりますが、基本計画で定めた施設計画や規模については堅持し、基本計画における基本的な考え方に変更が生じない範囲で、要求水準等の見直しを行ったところでございます。
 このことから、議員ご指摘のような中途半端な施設にはならないものと考えております。

〇再質問
市長はどうお考えでしょうか。作ってよかったと思えるプールにしていただけるのでしょうか、お伺いします。

〇市長答弁
先程各部長が答弁したとおり、このプールは様々な期待できる効果が発揮できるものですので、その効果が期待通り発揮できるような施設整備を進めていきたいと考えています。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 これからも皆様のお声を市政に反映していこうと決意しておりますので、よろしくお願いします。

                           2020年9月12日(土)午前11時7分

「9月定例会質問内容」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 昨日から、草津市議会9月定例会が始まりました。
9月11日(金)14日(月)15日(火)の3日間にわたり質疑・一般質問が行われまして、21名の議員が質問をします。
私は、11日(金)の7番目に質問します。おそらく午後4時以降になると思います。
今回は次の質問をいたします。
 
〇道路パトロール事業について
・実際に効果は表れているのか。
・なぜ市民の皆様に周知されないのか。
・通常の道路パトロールでは路面標示のようなことまでも対応していただけるのか。
・便利なシステムをいつまで検討していかれるのか。

〇(仮称)草津市立プール整備について
・10年15年先の健幸創造都市の草津市にとって果たす役割はどのようなことか。
・中途半端な施設にならないようお願いするが大丈夫か。

 当日はしっかりと質問していきます。本会議場で行われますので傍聴できますし、インターネットにて同時中継もします。また、10日間ほどすると草津市議会のホームページに同時中継録画も開始されますのでよろしくお願いいたします。
http://www.kusatsu-shigikai.jp/

                          2020年9月3日(木)午後1時11分

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