2022年3月

「質問と市の答弁」

 こんばんは!
 草津市議会議員の西村隆行です。 
 本日、午前11時15分ごろから草津市議会2月定例会一般質問を行いました。質問内容と市の答弁を、速報版ですがご紹介します。
 長文になりますが、もしお時間がありましたらお読みください。

〇質問
 今回は、どうすれば市民の皆様のご期待にお応えできる予算が組めるのかを令和4年度当初予算全体と拡大予算である「子ども医療費助成費」中心にお聞きしていきたいと思います。

 昨年12月に発表されました「令和4年度予算編成方針」によると、令和4年度の予算編成について「『第6次草津市総合計画』において定められた第1期基本計画の2年目にあたり、計画の目標達成に向けての着実な前進が求められる。
第6次草津市総合計画の将来ビジョンである『ひと・まち・ときをつなぐ 絆をつむぐ
ふるさと 健幸創造都市 草津』の実現に向け、SDGsの理念を取り入れ、これまでのまちづくりの歩みをとめることなく、未来を一歩ずつ切り拓いていかなければならない。
さらに、『草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例』および『財政規律ガイドライン(財政運営指針)』に基づき、各種財政指標の動向に留意するとともに、急速に変化する社会の状況や市民ニーズを的確に把握し、質・量ともに最適な行政サービスを実現するためには、部局内マネジメントを通じて、事業の重点化を図り、最少の経費で最大の効果を生み出せる予算編成に努めなければならない。
こうした点を踏まえ、非常に厳しい財政状況にあっても、全職員が一丸となり英知を結集し、地域の課題を見抜き市民のニーズに対応した施策を適切かつ効果的に展開することとし、14の事項に留意して予算編成を行うものとする。」とありました。
 14の事項には「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた予算見積り」や「『健幸都市』づくりの推進」や「『ゼロカーボンシティくさつ』実現に向けての取組」等があげられておりました。
 さらに、開会日に橋川市長は「施政方針提案理由説明」に「今日までの取組につきましては、全国の都市を対象とした「住みよさランキング」におきまして、近年、高い評価をいただいておりますが、こうした評価に甘んずることなく、子育て世代を中心とした「選ばれる都市」としての地位を維持するとともに、さらなる向上を目指し取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。」と説明されていました。
 はたして、毎年そうですが、橋川市長はじめ市職員さんが大変な思いをして編成された令和4年度当初予算は、この予算編成方針と「施政方針提案理由説明」の観点から判断して最高の予算編成ができたと考えておられるかお聞きします。

〇市の答弁
 予算編成方針の観点に沿った予算編成ができたかにつきましては、既存事業の廃止・見直しなど行財政マネジメントを行う一方で、現在の最優先課題である新型コロナウイルス感染症への対応のほか、従来から重点的に施策展開をしてまいりました「教育」や「子育て支援」といった次世代の育成支援の充実に加え、(仮称)草津市立プール整備事業をはじめとした未来への投資となる大型事業や、ゼロカーボンシティくさつ推進費などの将来を見据えた課題に対応する新規事業を盛り込むなど、財政規律に留意しながらも、変化する社会情勢や将来予測される課題にも対応した、方針に沿った予算編成ができたものと考えております。

【再質問】
100点満点中何点か。
【市の答弁】
予算編成としては100点であると考えている。

〇質問
 次に、財政運営に関し、自律した自治体としての基本的な事項を定めることにより、財政規律を確保し、将来にわたって健全で持続可能な財政運営を行い、もって市民福祉の向上を図ることを目的に制定された「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」の第3条に「市長は、市民の信託に応えるため、予算編成権が自らにあることを自覚しつつ、前条に規定する財政運営の基本方針に基づき、将来にわたって健全で持続可能な財政運営を行うために必要な措置を講じなければならない。」とありますが、市民の信託に充分に応えられた予算編成と自信を持っておられますかお聞きします。

〇市の答弁
 市民の信託に充分に応えられているかについてでございますが、各部局において、地域社会の様々な課題解決のため、現場の声を十分に聞き、現状を把握し、限られた財源や人的資源のもと、最小の経費で最大の効果が生み出せるよう、各部局のマネジメントの下、予算編成を行ったところでございます。

【再質問】
具体的に今回の当初予算の編成過程を教えていただきたい。
【市の答弁】
編成過程につきましては、まず、それぞれの所属の担当から、事業についての検討をした結果として予算の要求が上がって参ります。それについて所属内で、まずその内容を精査hし、部内において部内マネジメントということで、限られた財源の中での調整、また、人的な資源として対応できる範囲内でということで、部内での調整が行われます。
それが行われた結果、総務部のほうに一次の要求ということで上げられて参ります。
それに対しまして今日の現状、また、他部局の事業の優先状況、そういったものを見ながら、財政部門、また総務部門の方で一旦精査をさせていただき、所属の方に返します。
その結果を受けて、所属の方からは、その内容を精査、また必要性を勘案した後、復活要求ということで上がって参ります。
そういった重要なものの中において、理事者を踏まえた中での事業の精査を行っているものでございます。
なお、大きな事業については、予算要求の前の段階ということで、夏に課題の提起を事前に受けております。そのときには、予算要求時期までに整理する項目ということで、整理し、必要な事業を精査した上で、今回の要求、また、最終的には予算として上げさせていただいた内容となっております。

〇質問
 「信託」とは、「様々な手続きや決定を、個々の契約に依らず包括的に信用する他者に委託すること。」ということですが、どのようにして、市民の皆様のお声を聴かれたのですかお聞きします。

〇市の答弁
 市民の皆様のお声をどのように汲みあげたのかにつきましては、各学区でのまちづくりトークや市長への手紙、町内会等からのご要望はもとより、職員が、日々の業務に取り組む中で市民の皆様からのお声をお聞きしているところでございます。

〇質問
 では、具体的に令和4年度当初予算概要に中では特にどの予算が市民の皆様のお声から決定した予算ですか、いくつか紹介していただけますか。

〇市の答弁
 市民の皆様のお声を具現化した予算についてでございますが、主要な事業の概要の中のページ数までは答弁の用意がございませんので申し訳ございませんが、子ども医療助成費の拡大や造血幹細胞移植後等の予防接種再接種助成費、まめバスの実証運行費、自然環境保全地区における危険木除去費等の補助金、コロナ対策事業など、多くの事業について、市民の皆様のお声を受けて、予算化させていただいたと考えているところでございます。

【再質問】
市民の声を直接聞いていない予算なのか。
【市の答弁】
今お答えをさせていただきましたのは、主なということで挙げさせていただいたものでございます。本当に小さな声を受けて行わせていただいている事業もございます。
また、本当に金額的には小さいということで、特に予算概要の中にも挙がっていないような事業もございます。
大きな事業でいいますと、子ども見守り防犯カメラは、本当に市内に危ないところがある、犯罪を防いで欲しいという、そういった大きな声を受けまして、事業化させていただいたものでもございます。
そういった形で、様々な事業については、皆様の声を聞かしていただいての反映でございます。今言わせていただいたものは小さいですけれども、各所にそれぞれの所属において、皆様からのお声を反映した事業が入っておりますので、ご理解賜りたいと思います。

【再質問】
市民の意見が予算に反映されたということを市民がもっとわかる工夫など、何か考えていることがあれば伺う。

【市の答弁】 
先ほどご質問いただきました予算の編成過程という中でもお話を少しさせていただきましたけれども、予算編成の前に、夏の間に、新年度に組み込む大きな事業や将来に進める大きな事業については、財政フレームという中で一定大きな事業についての説明をさせていただいております。
そういった形で事業の大枠を示させていただいた中で、やはり皆様からお声をいただく部分も多々あろうかと思います。
そういったご意見をいただいた中で、それを反映して、また、そういった事業につきましては時間もかけながら課題を整理した上で、予算に反映させていただき、この予算の中に入っているという状況でもございます。
そういった形で、事業については、皆様からの意見、声を反映させていただくというものもございますし、こういった概要の中には入らない小さなものについては、日々の事務の中でご要望やお声を聞かせていただいて反映させていただくという、そういった耳を職員は持っているというふうに思っております。
そういった声を聞かせいただき、より良いもの、より良い成果に結びつけていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〇質問
 それでは、今まで多くの市民の皆様が要望されていたところの令和4年度当初予算の主な事業の「未来を担う子ども育成プロジェクトの拡大分の「子ども医療費助成費」についてお聞きしていきます。
 この予算は現在、小学3年生までを対象としている通院医療費の助成について、令和4年10月1日から、小学校卒業までのお子さんに対象を拡大し、助成をされる予算で、対象者数見込は4,187人と聞いております。
 現在、県内の他市を調べてみますと、通院医療助成費を中学校卒業までとしている市は、近江八幡市・湖南市・高島市・東近江市・米原市で、小学校卒業までが大津市・甲賀市で、小学3年生までが彦根市・守山市・栗東市・野洲市で、小学校就学前までが長浜市となっております。
 今回の草津市の小学校卒業までの通院医療費助成は決して早くなく、むしろ遅すぎたのではないかと思いますが、「子育て日本一」を目指しておられる草津市において、他の子育て施策との優先順位やバランスを今まで考えてこられたと思いますが、この予算の決定の経緯をお聞きします。

〇市の答弁
 子ども医療費助成費の拡大につきましては、全国的には都道府県の補助制度を活用して実施している市町村も多くありますことから、本市では、これまでから、滋賀県に対しまして、助成制度の拡大を要望してきたところでございますが、現状、その実現には至っておりません。
 こうした中、新型コロナウイルス感染症の影響による経済的不安など、社会を取り巻く環境が大きく変化し、市として子育て世帯の負担の軽減につながる施策を講じる必要性が高いと判断いたしましたことから、市単独での助成拡大を行うこととしたものでございます。

【再質問】
他の子育て施策との優先順位やバランスを考えていると思うが、この予算決定の経緯を伺う。

【市の答弁】
本市ではこれまで、共働き世帯の増加等によります保育ニーズの高まりがあり、就学前教育保育の確保や質の向上いったことを中心に子育て施策を進めてきました。そうしたことが一定進んできた中で、先ほど申し上げました社会の環境の変化を踏まえて、今回拡大をさせていただくこととしたものでございます。 

〇質問
 以前、京都市から引っ越しされて来た市民の方から、「草津市は子育て日本一を目指しているのに、まだ通院医療費助成は小学3年生までですか」と残念がられていましたが、そのようなご説明ですが、優先順位として正しかったと思っておられますかお聞きします。

〇市の答弁
 施策の優先順位につきましては、人口構造や社会を取り巻く環境などにより変化していくものと考えております。
 これまで本市では、共働き世帯の増加等によります保育ニーズの高まりを受け、就学前教育・保育の確保や質の向上を図るため、子育て支援策の中でも優先して、保育需要に対する確保方策や認定こども園化に取り組んできたところでございます。
 こうした中、矢倉こども園の開園により公立幼稚園の認定こども園化は全て完了し、就学前施設の充実につきましては一定の目途がつきましたことから、令和4年度以降において、先程御答弁申し上げました社会情勢の変化等も踏まえ、子育て支援の充実の一つである通院医療費の助成拡大に取り組むこととしたものでございます。
 従いまして、その時々の判断において、施策の優先順位が誤っていたとは考えておりません。
 また、コロナ禍についてですが、もちろん長引くコロナ禍による影響ということも当然きっかけとしてはあるんですけれども、それは一つの要因であって、やはり大きくは、本市が行ってきた子育て支援の施策の進捗状況を踏まえて今回拡大をさせていただいたということです。

〇質問
 今回のこの予算の拡大については将来、近江八幡市・湖南市・高島市・東近江市・米原市のように中学校卒業まで通院医療費助成をされていこうとのお考えはあるのでしょうか。

〇市の答弁
 通院医療費助成制度の中学校卒業までの拡大につきましては、市単独での拡大は、今回拡大させていただいたばかりということもございますけれども、現時点では予定しておりませんが、子どもの医療費助成は、子育て世帯への経済的支援策であるとともに、少子化対策の一つでもありますことから、基本的には、国や都道府県など、より広い圏域で拡充されるべきものと考えております。
 従いまして今後も、引き続き滋賀県に対しまして、制度の拡大を要望してまいりたいと考えております。

【再質問】
市長の所見を伺う。
【市長答弁】
現時点では、中学校卒業まで通院医療費助成制度を拡大するということはなかなか困難であるとは考えておりますが、したいという思いはございます。
ただ、そのためには、今、財源のこともおっしゃっていただきましたが、恒久的な財源が将来に渡って確保できる見通しが必要でありますので、なかなか現段階ではそういった判断は、困難であるなと思っております。
確かに他市ではすでにやっているおられるところもございますが、他市において、福祉の施策を実施されているものもあれば、草津市ではできてないものもございますし、逆に、草津市では実施しているけれども、他市では実施されてないといったものもございますので、限られた財源の中で、草津市として、どの施策を選択するかというのが重要なことでございますので、総合的な判断をこれからもさせていただきたいなと考えているところでございます。

 最後までお読みいただきあり、ありがとうございました。こらからもがんばってまいります!
                          2022年3月10日(木)午後8時45分

「質問項目」

 こんばんは!草津市議会議員の西村隆行です。
 来る3月10日(木)午前11時半ごろからになると思います草津市議会2月定例会での一般質問の質問項目を紹介させていただきます。
 今回はそもそも、新年度の当初予算がどのように編成されていくのかいうことと、市民の皆様のお声がどれほど反映されているのかを質問したいと思っています。

〇当初予算編成について
 1.最高の予算編成ができたと考えているか。
2.市民の信託に充分に応えられているか。
3.どのようにして、市民の声を聴かれたのか。
4.市民の声から決定した予算は。
〇子ども医療費助成費の拡大について
 1.決定の経緯を伺う。
2.他の施策との優先順位は。
3.中学校卒業まで通院医療費助成を拡大の予定 はあるか。
4.拡大時期は。

当日は、本会議場で傍聴できますし、インターネット同時中継も実施します。そして、10日間ほどすると草津市議会のホームページに中継録画がアップされます。
お時間があれば、ぜひご覧ください。
                          2022年3月2日(木)午後6時41分

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