「一般質問の内容と市の答弁」

 こんにちは!草津市議会議員の西村隆行です。
 先日、6月21日(水)午前10時から一般質問を行いました。AI議事録から速報版を作成しましたので投稿します。
 長文になりますが、よろしくお願い申し上げます。

〇質問
おはようございます。
公明党の西村でございます。
2 日目のトップバッターでございますので、よろしくお願い申し上げます。
最近、日本列島大変地震が起こっております。今朝もNHKのある放送で、災害があったときのいろんな体験をするというような、特集をされていることもございました。
本当にいつ起こっても不思議でない災害に対しまして、今日は広域避難所運営の観点から集中して質問したいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 先日、草津市内の各ご家庭に「保存版 草津市 防災ハンドブック」を配付していただきました。以前から、私はこの防災ハンドブックの最新版を一日も早く配付すべきと訴えてきましたので、まずは一安心しております 
 この防災ハンドブックを開いていきますと、最初に市内の避難所マップがあり、印刷された二次元コードを読み取ることで、スマートフォンやタブレット、パソコン等のマルチデバイスでデジタルブックが閲覧できるように説明してあります。 
 そして、「地震が起きたらどうするか?」「屋内にいる場合」「屋外にいる場合」「乗り物に乗っている場合」と続いていき、「マンションの安全対策」があり、「在宅避難の心得」があり、「いざというときのための避難に関する知識」とあります。
 最後の方に「防災対策は地域のみんなで!」とあり、「自主防災組織」中心に地域住民がみんなで助け合う「共助」について説明してあります。 
 そこで、今回は説明がありました「自主防災組織」の「いざ災害が起こったときには、避難所の開設・運営、初期消火活動、住民の避難誘導などに従事します。」について、特に避難所の開設・運営に関して質問します。
  最初に、避難所を開設しなければならない大災害が発生した場合、防災ハンドブックには「大規模災害では、まず広域避難所を開設し、地域の状況に応じて、避難所を開設します。」と説明してありますが、誰が広域避難所を開設されるのですかお聞きします。

〇市の答弁
誰が広域避難所を開設するのかにつきましては、市の避難所担当職員を責任者とし、各施設管理者および地域の避難者リーダーが協力して施設の安全確認を実施した後に、避難所の開設を行います。原則として、施設の使用等については、施設管
理者の判断を仰ぐ必要があり、市災害対策本部からの指示により、避難所開設等の活動を開始しますが、大地震発生時等で指示の伝達が遅れた場合や、施設管理者が不在で、かつ緊急の場合には、避難者リーダーが、避難所運営マニュアルに基づ
き、避難の状況に応じて自主的に活動を開始する こともございます。
 
〇再質問
今ご答弁の中で避難所リーダーという言葉がございましたが具体的にはどの方を
指すのでしょうかを聞きます。

〇市の答弁
地域で町会長など含めて防災地域防災の方、実際に避難されてきた中での代表の
方に想定しているところでございます。

〇質問
昨日も各議員からいろいろな質問がございまして、行政の答えとしてできるできないじゃなくて検討しますもなく、考えておきますっていうこともあったわけですが、災害時は何が起こるかわかりません。
最低最悪最低のことを考えながら物事を進めていくのがこの平時の大事なことと
思っております。
令和4年9月付の「草津市避難所運営マニュアル」ですが、第1章「マニュアルの目的・構成及び使い方」から第5章「様式及び参考資料」まで109ページにわたり詳しく説明してありますが、いざというときに、この文字ばかりのマニュアルを読んでいられますか。また、このマニュアルを読んでいない方々が避難所を開設・運営しなければならないときはどうするのですかお聞きします。

〇市の答弁
マニュアルを読んでいない方々が避難所を開設・運営しなければならない場合につきましては、原則そのようなことが無いように、訓練等で周知している所でございます。避難所運営マニュアルには、災害初動期からの避難所運営の具体的な業務が記載しております。避難所の運営につきましては、個々の避難所の地域特性もございますことから、各避難所で、避難所運営委員会を設置し、運営にかかわる細かな具体的な事項は、この委員会で協議の上で決定することになっております。
初動時にスムーズな広域避難所を開設・運営するためには、各学区の住民の協力をふまえて、ポイントを絞ったマニュアルの整備で、避難所運営に繋がるよう取り組む必要があり、使いやすいマニュアルについて、引き続き調査・研究してまいります。

〇再質問
今、避難所運営委員会というのがございましたが、これは誰がどこの主体で、いつやっていかれると思って過去に例がございますがお聞きいたします。

〇市の答弁
普段避難所の運営委員会につきましては、実際に避難されてこられた方が中心と
なってみずからの自主的な地域コミュニティの中で、運用取り決めていくというような組織でございますので、実際には避難所開設時に立ち上がるとこういうイメージでございます。

〇質問
あとまたご紹介しながら質問いたしますが、今の答弁聞いておりますと、本当に今、
これ災害が起こったらどう対応するのか。
まだ昼間だからいいでしょう、これ深夜だったらどうなりますか、日曜日だったらどうなりますか、そういうことを考えていくのが、この平時の大丈夫になっとるわけですね、一つの参考例として次の質問に入って参りますが、 先月、私の地元の平井東町内会自主防災隊中心に、最近年2回実施しております「大災害発生時の安否確認訓練」がありました。大災害発生時に、各ご家庭において無事であることを確認できるように各玄関等に白っぽいタオルを掲示する訓練です。  
自主防災隊協力員である私は、今回の訓練では「防災資材係」を仰せつかり地元の平井会館2階に平井東町災害対策本部の設置を手伝いました。
「災害対策本部」を立ち上げるキットが一つの大きな袋に入れてあり、平井東町内会の防災倉庫の目立つ所に吊り下げてありました。
誰が初めて見てもわかりやすいようにカラー印刷で、「災害対策本部」を立ち上げ方の説明書が用意してあり、平井東町内会自主防災組織の担当者によれば地震発生後に停電し、深夜でパソコンもコピーもプリンターも使えない状況でも対策本部を設置出来るように準備しているそうです。大変に使いやすいキットでした。
草津市においても、各広域避難所にこのような統一されて誰が初めて見てもわかりやすいマニュアル、そして必要な準備用品を用意しておけないでしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
誰が初めて見てもわかりやすい避難庶務課避難者の開設マニュアルや必要な準備要否の要因につきましては、災害対応で重要な初動期のみをポイントに絞ったわかりやすいマニュアル等の整備を含め、必要な準備用品をまとめたキットの整備を、他市の事例を参考に調査研究して参ります。

〇質問
大変申し訳ない言い方ですが、「調査して参ります」ですか。今回私が通告してから1 週間以上経っております。この間に平井東町の自主防災隊の方に質問されました、どんなのを使っているか。すぐそこですよ。ここから車で 15 分で行けるとこですよ。それがまだ「調査して参ります」ですか。非常にですね、危機感を感じないんです。
確かに取り越し苦労なるかもしれません。
また、草津市は本当にありがたいことに災害の少ない町でございます。だからこそ、何かあったときに対応するためには、次から次の手をすべきじゃないかと思うわけであります。
私は今回、いろんな提案を提言したい。これからこの課題として提言をしていきたいということで、今回の質問を通告しておきました。
それがまだ「調査して参ります」というのは、どうかなと私は思います。
これは多分、答弁検討会議を行っている全部長さんたち理事者の方々考えと判断
いたします。
今回、広域避難所関連の質問をすることに決めた理由ですが、我が平井東町内会自主防災隊の方から、「広域避難所開設マニュアル」を作成しようとしたら自分だけでは決められない要素が多くあったそうです。
そこでその方は、全国の百か所ぐらいの市町村の避難所開設を調べた結果、南海トラフ地震の脅威に一番さらされている高知県では、県民の皆様と一緒にそれぞれの地域性を考慮した完璧なマニュアルが作成されていると分かりました。
特に、平成30年7月に作成された高知市立江ノ口小学校の避難所運営マニュアルが、ちなみこの小学校はその方の母校だそうですが、優れていて、草津市でもこのような広域避難所運営マニュアルが作れませんかと私に質問されてきました。
そこで、高知県のホームページから「避難所運営マニュアル作成ノウハウ集」を紐解くと、たくさんのカラー写真と図によって、平成27年度に作成された高知県内の10か所のモデル避難所のノウハウやデータを活用し、地域住民の皆様を交えた検討や訓練を通して地域や避難所の特性に応じたマニュアルの作成を推進されていまして、その一つの結果が高知市立江ノ口小学校の避難所運営マニュアルだと思われますが、この高知県の取組みに対しての所見をお聞きします。

〇市の答弁
高知県や、高知市におきましては、地震時の津波から、一刻も早い避難の誘導等を想定されているとお見受けしました。
高知市の避難所運営マニュアルは、避難所開設や避難者受け入れなどの具体的な手順やチェックポイント、体育館や運動場の配置計画などが、図や写真を使ってわかりやすく記載されており、今後の参考にしたいと考えております。

〇質問
先ほどの答弁の中では避難所委員会の話も出てきましたが、あくまでもそれは災害が起こってからの話でございましたけども、この高知県は、ある 10 ヶ所のところでモデルケースといたしまして、そこの住民を交えて、どう運営していけるのか、災害が始まる前からこれやってらっしゃるわけです。
私の妻の実家は高知県ですので、帰省したときに、ずっと車で走ってますと、海が見えるところに、高所避難所があるのは当たり前って思いますが、道路をずっと走ってきますと、海側には防風林がありまして海が全く見えないとこで、海側の反対には田んぼが広がっていまして山々があるのですが、そこにですね、5 階か 6 階建ての高所避難所立っているんです。
私からしたら何でここに立っているのか妻に聞きますと、防風林を津波が越えてくるとそこまで想定してらっしゃるんです。すごいんですね。
ここからは、広域避難所運営について何点か具体的に質問してまいります。
まず、私の地元笠縫東学区平井東町内会の広域避難所は原則笠縫東小学校になっていますが、立地的には渋川小学校や草津東高校の方が近くにあります。また、学区内には新堂中学校の方が近いところもあります。とりあえず、近くの広域避難所に避難されると思いますが、調整は誰がされるのですか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所の調整は誰がするのかにつきましては、地震などの大規模災害が発生した場合は、市災害対策本部において被害情報を集約し、学校などの広域避難所を開設し、避難者が一つの広域避難所に集中する場合など避難所間の調整が必要な
場合は、災害対策本部において調整を行います。
また、混乱を招かないよう原則として学区内の避難所に避難するよう各学区で策定された地区防災計画に記載されておりますが、学区外の広域避難所へ避難することを妨げるものではございませ

〇再質問
今回は詳しく聞いておりませんけどある程度、避難所にはですね、どれぐらいの方
が避難できるかっていう想定はされておらんでしょうが改めてお聞きします。

〇市の答弁
各広域避難所につきましては収容を予定想定人数というのは想定させていただき
ます。ただ実際のところを草津市全体のまちづくりの中で、災害に強いまちづくりということを進めておりますので、すべての建物が倒壊するかどうかというところは、原則、今のところ災害アセスに伴って市全体での教ニーズも算定してるというところでございます。

〇質問
次に、大災害発生時、広域避難所になる施設の解錠は誰ができるのでしょうか。原則として市の担当者、施設管理者の順になっていて、この両者が不在またはその施設に到着していない場合で緊急を要するときは避難者リーダーとなっていますが、この避難者リーダーとは「草津市避難所運営マニュアル」には「避難所開設時に避難者を代表する方で、避難した町内会や自主防災組織等の会長などの役員の方々です。」となっていますが、具体的にはどなたにその施設の鍵を渡されているのでしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所になる施設の開錠は誰が行うかにつきましては、草津市避難所運営マニュアルでは、初動期の避難所の開設・運営の責任者は、原則として市担当者でございます。市担当者が不在で、かつ緊急の場合は施設管理者がその役割を補完いたします。
一方で、施設の開錠、鍵の保管については、市の担当者等が責任をもって行う必要があると考えるため、地域住民の方には鍵をお渡ししておりません。

〇再質問
お聞きします、今おっしゃった方がこれない場合どうするんですか。

〇市の答弁
市の担当職員が来られないということは現在想定していないという状況でござい
ます。

〇質問
あいた口がふさがらないというか、想定がどこまでされているのか、全く想像力が発揮されてないのかと残念にな答弁と思います。
市民の方が聞いていて、残念だったんじゃないかなって気がします。
仮に鍵保有者が駆け付けられない場合、その施設の鍵はどのように保管され、その避難所リーダーに渡せるのでしょうか。自治体によっては震度5以上になると自動的に解錠される自動解錠装置付キーボックスを採用されているところもあるとのことですが、所見をお聞きします。

〇市の答弁
自動解錠装置付キーボックスにつきましては、鍵を保有している者が広域避難所に遅れることも考えられることから、一定の需要と効果は期待できるものと考えております。
しかしながら、市の担当者や施設管理者の到着を待たずに、避難者のみで避難所開設した後、施設の安全確認不足による二次災害が発生する危険性もあり、賠償責任はどうなるのかなどの課題も考えられますことから、必要に応じて他市の事例
を参考に調査研究してまいります。

〇質問
確かに損害云々ということが出てきます、それは平時だから考えられることであり
まして、いざいうときにどうなのか。
皆さん昔覚えていらっしゃいますかね小松左京さんが描いた日本沈没という映画がございました。
この中でちょっと具体的には申し上げませんが、東京で、とある施設の前に避難者が殺到してるというシーンが、ありました。そのときに、確か丹波哲夫さんが首相の役をされておられまして、みずからが、その施設に電話をされて、あげてくださいと、というシーンがありました。
今の答弁聞いていますと、本当にどっちが大事なんだろう。確かに、損害賠償のことも大事でございますが、いざという時こそどうするのかっていうことがやっぱり、大切ではないかと思います。
さらに、高知市立江ノ口小学校や全国の多くの避難所運営マニュアルには、地震以外の風水害等で避難所の鍵が入手できない場合、入口の窓の一部を壊して建物の内部に入り、解錠すると決めています。このような行為は一定の条件を付けて施設管理者と連携して決めなければと思いますが所見をお聞きします。

〇市の答弁
鍵が入手できない場合の解錠についての所見につきましては、風水害時等では、事前予測がほぼ可能であることから、市において避難所の鍵の解錠を行うこととしています。また、本市においては、地震などの大規模災害発生時において津波の危険がなく、避難住民が避難所となる入口の窓の一部を壊して建物の内部に入る状況となる前に、市の担当者が対応できるものと考えております。

〇質問
そうなって欲しいと思います。
ただ、以前、備蓄倉庫のときに私も質問いたしましたが、当時、ちょうど東北大震災時に備蓄倉庫を三つから四つだったかな、の補正予算を組んでということがあった審議をしたことがあります。当初予算審査でありました。
ある時の市役所の防災総合訓練では、リアカーに物資を積んで、中心の備蓄倉庫
から、備蓄倉庫がないところにか防災用品を届ける訓練を紹介いたしました。
ですが、東北大震災を見てますと、本当に目の前の町に行けない。すぐ横に行けないような、すごい状況が起こって津波がないとおっしゃいましたから、どうもその辺、関係ありませんが、随時地面がいろいろくぼんでいるわけですから、地面がひび割れしていて目的地に行けないことが発生する。
そこに行けないという想定を、やっぱしておかないといけないと思います。
なんかもうこれ以上言うてもですね、想定してません、研究しますとのことなんですけど今回は本当にご提言として残しておきたいと思います。
今度は小中学校の件に関しまして、最後に質問したいと思いますが、具体的に広域避難所として使わせていただく施設は小学校や中学校になると思われますが、具体的に校内使用許可が学校から提示されない限り秩序ある避難所の開設は困難だと思われます。
教育委員会として、各小中学校内の教室や校庭やグランド等の使用可能範囲を各小中学校と連携して決めておられるのでしょうか、各小中学校の校内の使用可・不可のレイアウト図を提出してもらうのが最重要ですが可能でしょうか、お聞きします。

〇市の答弁
広域避難所となる学校施設につきましては、草津市避難所運営マニュアルにおいて、避難者の受け入れを行わない立入禁止スペースを指定しておりますが、その中で、普通教室のように、立入禁止とはなっておりませんが、教育活動の再開に備えた数を確保しておく必要があることなどから、災害対策上やむを得ない場合に限り開放するスペースもあり、災害規模や避難者数等によって使用可・不可が事前に決められないスペースもございます。しかしながら、学校施設管理に必要となる校長室や個人情報を保管している職員室、事務室ほか、危険な薬品や施設・設備がある部屋など、災害の規模等にかかわらず、避難所運営に適さない場所を使用不可範囲として示したレイアウト図を提出することは可能と考えております。

〇質問
やっと前向きな答えをいただきました。
それで最後にやっと前向きなお答えいただいたのでほっとしてるんですけども、今
日あくまでもこれ提言でございます。
市の最高責任ある市長はですね、今の答弁ずっと聞いていただいてて、どのようにして市長としてリーダーシップを発揮されて行かれるのかおききします。よろしくお願いします。

〇橋川市長の答弁
大規模災害発生時には、おっしゃるように広域避難所をいち早く開設して運営をしていくことになりますけれども、その手順を示したマニュアルはございますものをよりわかりやすい、開設運営する人にとって、よりわかりやすいものとしていかなければならないなと改めて思ったところでもございます。
そしてまた先進自治体等のいろいろなケースを想定して、想像力をたくましくして、
そういったものを吟味し、また訓練を通じてブラッシュアップをしていくことも、大変大事なことであるなと思っております。
ただいま様々が事例を挙げてご提言をいただいておりますので、それらについても早速に、できるところから検討し、対応をして参ります。

 最後までお読みいただきありがとうございました。これかもがんばってまいります。

                        2023年6月23日(金)午前11時15分

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.kusatsu-kokorohot.com/MTOS/mt-tb.cgi/1660

コメントする

  • プロフィール
    草津市市会議員
    西村隆行のBlogへようこそ

月別記事一覧

管理画面