朝、9時から隣組で回している地元会議所の掃除。近所の方々皆口々に、年末の大掃除気が重いなぁーと、ぶつぶつ言いながら、でもみんなでやれば早い早い、30分で終わりました。(我が家も物が少ないとさぞかしはかどるだろうに)
その後、「あけぼの滋賀」の会の講演会に参加いたしました。
「あけぼの滋賀」の会は、乳がんに罹られた方達の会です。
乳がん体験者同士の親睦や助け合いと情報の交換及び、乳がんの早期発見の啓蒙などを、主な目的とされています。
10月の始めての議会質問で、がん検診の向上について質問しました。
その準備で資料集めした時に、滋賀県の乳がん患者の会の「あけぼの滋賀」を知り、草津の責任者されている藤井さんと知り合いになりました。
今日の講演会は、関西でも有名な、草津市の「加藤乳腺クリニック」の先生を講師として、先進の抗がん剤治療の講演がありました。
がんも医学の進歩に伴って、早期発見され、早期治療を受けられれば、怖い病気ではなくなりつつあるも、術後、誰もが再発の恐怖に悩まされる、とのことで、本当にそう思います。
乳がん(リンパ節転移等のある病状の方)の方に、驚異的に再発の防止になる先進的治療薬の臨床学的な治験結果について、画像を使って講演されました。
ただ、まだこの薬は、国の保険治療の承認がまだで、医師としては使用しにくい、と話されていました。
結構専門的な内容でしたが、参加されている方、皆さん熱心に聴いておられました。
加藤先生は、元々済生会病院で外科医をされていて、4年前に個人で乳腺専門の個人院を開業され、遠方から患者さんが来られる大変有名な先生です。
個人院にも関わらず、マンモグラフィの検査の機械の精度でAクラスの機械を導入されています。(マンモグラフィの検査器はかなり高いのです)
また、今日特に、感心したことが、抗がん剤治療をすると、どうしても髪が抜ける、そのストレスが治療にも少なからず影響する、そのためにスウェーデンから脱毛を予防する機械を購入され、今、50人の方に試されているそうですが、かなりの効果があるそうです。ほとんどの医師は、髪が抜けることに対して無関心であるが、患者にとってはすごく落ち込む人もいる、とのことで何とか対策はないかと考えられてのこと。
また、「サイコオンコロジー」という患者の心のケアのための精神修養学がとても大事であり、ようやく国としても動きだし始めたところだそうです。
加藤乳腺クリニックでも、来年の2月から国のモデルとしてスタートする予定らしいです。
様々な話を聞いて感じたことは、患者の立場に立っての治療を常に考えておられ、先へ先へと進んでおられるなぁ、ということを感じ、たくさんの患者さんが来られる理由がよくわかりました。
ただ大事なことは、早期発見であり、早期発見できればほぼ完治でき、そのためにも、是非、健診を受けてほしいと思います。行政も受診に向けての啓発に真剣に取り組んでいきます。また、健診について、何か良い智恵がありましたら、どうかお知らせ下さい。
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