多重債務等支援ネットワーク研修会

昨日、今日と二日続けて、草津市役所にて「多重債務等支援ネットワーク研修会」が開催されました。
昨年の3月議会時に「多重債務者の包括的支援体制と消費生活相談窓口と各課の連携について」という事項で質問をしたことをきっかけに、市も多重債務の支援に取り組まれ、本年9月に庁内で「多重債務等支援ネットワーク」を立ち上げられました。各課横の連携をとりながら、多重債務者の掘り起こしに努めるものです。
(ネットワークの図があるのですが、かなりきっちりとしたネットワークで図の通りにいけばほぼ完璧です)

まずは、多重債務の実状を知ることから始まりますので、全課に呼びかけられ2日間の研修会が開催されました。
内容は、弁護士の方から「多重債務の実状と支援のあり方」について話を聞き、多重債務がどのように起こるのか、多重債務が社会にもたらす影響等を説明され、個人の意思だけではない、社会的要因や病気等も加わっての多重債務に陥る問題も話されました。
行政の役割も大いに期待する由、弁護士に相談するとなると敷居が高く、市民の相談窓口として行政のほうが身近な存在であるということや、国民保険や子どもの学費、様々な税金の納付等、市民相談の窓口以外にアンテナを張っていれば、多重債務者の堀り起しができること等話されました。
行政に期待するものは、掘り起こしから次の段階ー生活再建の関与と、それと大事な点ですが、経済の悩みから、いわゆる貧困が高齢者や、児童の虐待の要因にもなっていることが多い、ということで虐待問題への一つの解決方法もある、とこのこと、様々に勉強になりました。

第2部では、市内で実際にあった詐欺の被害からの内容を、寸劇にして紹介されていました。
市民のかたや、相談員さんの熱演に、思わず拍手!でした。

相談員さんによれば、今、「貧困」が一番の問題だそうです。
多重債務も、イメージ的には浪費、といった個人の問題と思いがちですが、生活苦からの借金が案外と多いそうです。

これだけ社会情勢が不安定、不況が続くと、貧困の問題も解決が出来にくく、いかに多重債務に陥る前に予防するか、また、陥っても相談するところがあり、解決の方法がある、ということをいかに周知していくかが大切だと痛感しました。
しかし、議会質問で、これだけ具体的にほぼ要望した通り、いえ、それ以上に実行された、というケースは今回が初めてでした。
担当部や、関係の職員さんに感謝し、日々、消費問題に身体を張って奮闘して頂いてる相談員さんにエールを贈りたいと思います。

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