伝統行事

本日は、町内会の伝統行事である「山の神」の神事がありました。          山の神行事写真

町内会所有の竹やぶを年に一度きれいにする目的でもあります。 小さいお子さんから年配の方々総勢30名ほどで古い竹を伐ったり、落ちた笹の葉を集めて火にくべます。
炎が勢い良く上がり、途中何度も、「パン!!パン!!」と燃えている竹が弾けて、鋭い爆発音が辺り一面に響き、その度に心臓が飛び上がりました。

竹は、あっという間にいくらでも育ち、放っておけば人が入れなくなると言われます。山の神さんという名称で、自然に対する畏敬と感謝の念を再確認する、そして人の手が入って山がきれいに保たれる、最近特に、こういった行事がずっと受け継がれていることが大変大切で貴重だと思うようになりました。

小さな子どもから、年配の方々の多世代が一つの作業をする機会が現代では本当に少なくなっていますよね。
今日、地元の人と話していて、これも伝統行事である左義長の話しになりました。

昔は左義長の竹組みは、独身の若い青年団で組んでいたとのこと。お正月の3ガ日が終わると、竹を持っている家の人が玄関に竹を置いておき、それを学校から帰ってきた小学生が、竹を運んでいたとのこと。昔はゲームや塾や習い事もほとんどなく、学校から帰ってきたら外で遊ぶことしかなかったしなぁーと。(うんうん)
昔は、14日、成人式の前日、と決っていたので祭日の前日で、燃え落ちた火の番を徹夜でして、一晩中みんなで語り合っていたこと。竹を組む技術は、小学生の頃から関わっていく中で、自然に覚えて受け継がれていたこと、等々。
それが、崩れてきたのが、昭和40年代以降、いわゆる高度経済成長時に、青年団の人が仕事が忙しくなって、帰宅時間が遅くなり、小学生たちとの時間帯が合わなくなり、その内、青年団でなく、子ども会が主体となってきたが、子どもが少なくなってきて、それもまた出来なくなって町内会のほうで行うことになり、段々と活気がなくなっていったこと。(最近は町内会でも見直そうということになり、今年は例年よりは活気がありましたが~)

その話を聞いていて、日本は、経済成長に伴う、生活の物質面での豊かさ、快適さ、都会的生活を手に入れたと同時に、多くのものも失ったのだと... そして今、様々な問題や課題への解決策として、地域のコミュニティの再生や、家族の絆、地域での子どもたちの育ち等々、再び様々なことで昔への回帰が言われています。

そっくり、昔に帰ることは不可能だと思いますが、ここから先は失われることがないよう、本日のこういった伝統行事の継承も先人の知恵から出た日本特有の行いであり、大切にしていきたいと思いました。

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