想定と想定外

 本日、昨日投票が行われた統一地方選の前半戦の結果が出ました。
大方の想定通り、保守層の勝利と民主の後退、そして何より注目されるのが、橋本知事率いる大阪維新の会の大躍進。府議会の過半数獲得、市議会、堺市議会での第一党...。行政と議会との二元代表制の下、是々非々での政策審議、監視の機能が果たされるのかが、危惧されるところですが、今後の大阪の審議の行方を見ていきたいと思います。

 今日で東日本大震災発生から一ヶ月が経過しました。
ようやく仮設住宅がほんの少し設置されましたが、まだほとんどの方々が、避難生活を余儀なくされておられます。様々な問題、課題がある中、最近耳にする外国のメディアの報道内容は、被災された方々への忍耐強さ、秩序正しさや、道路工事の復旧への早さの技術力等々、日本国民への称賛は今尚、変わりません。
が、一方政府に対する評価はかなり低く、たとえば、あるロシアのメディアでは、ロシアであれば5分で決定されるべきことが、日本では数日かかっている、これは官僚災とでも言うべきだという内容の報道がされたとのことを聞き、これだけの非常事態であるにも関わらず、悪しき官僚のご都合主義がまかり通っている、ということに怒りを禁じえないものです。

 本日、本市では、小学校、中学校の入学式が行われました。
希望に溢れる新入生を見ながら、つい被災地でのこどもたちを思ってしまいました。
 あらためて震災の犠牲になった多くの子どもたちのご冥福をお祈りいたします。
 
 4月10日付けの京都新聞の記事に、今回の震災で釜石市の14小中学校の3000人の児童生徒が全員無事だった、とありました。
それは、防災教育に携わってきた大学の先生の協力で、防災のマップ作りをしたり、避難訓練をしたり、と日頃から地震を想定しての訓練、教育を行ってきたとのこと。
 ただ、今回は想定外の状況であった訳で、それでも助かった理由の一つとして、訓練の中で、「想定を信じるな」という教育がなされていたとのことです。
基礎知識として想定の上での避難訓練であったけれど、敢えて想定を信じるな、との教えは、教授曰く、想定に頼れば想定以外の事態に対応できなくなるから、とのことでした。
他にも、まだ2つの要点があり、どれも大事な視点で、しかも、命を救えた教育、ということで感動的な記事でした。

 想定以外の状況の判断ー本市においても、全く違う内容ですが、今、草津市小児救急医療センターの休診、指定取り消しといった想定外のことが起こってしまいました。
情報はFAXで流れてきて、会派の代表者に説明はありましたが、全員への説明は13日の予定です。
この件についてはまた、後日に述べたいと思います。

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