草津市小児救急医療センターの休診について

 草津市小児救急医療センターが新年度の4月1日から休診になっている問題です。
 13日に全員の議員に説明がありました。「草津市小児救急医療センター指定告示取消にかかる経緯について」という内容でした。
 原因は、医師の配置ができなかったことによるものですが、市が、更新の指定を決定した時のリスク意識がどうあったのか、ということが私の疑問でした。
 指定の更新については、『小児救急医療センタ-運営委員会』で議論、検証されてきました。H22年度の議事録はHPにもアップされていて、センターの様々な問題、課題もここで見られます。

 当初開設した時の想定の受診者より、約2倍の受診者、草津市以外の他市からの受診者が6割、コンビニ受診の問題、医師の疲弊、看護師等の配置の問題等々...。H23年の4月からは、滋賀医大の小児科の医師が撤退されることが決定されていて、指定の更新については、委員の評価は課題が多いとされてはいましたが、医師の確保が最大の懸念事項であり、運営委員会では更新の是非については答えは出せず、市長預かりとなりました。
 答申が出された昨年の12月から、市が指定を決定するまでの経緯を見ると、医師の確保の見通しが立った、との2月15日の総合病院からの書面で2月24日に指定の告示をしています。

 自治医科大学の医師の派遣については、3月28日の運営委員会でも、氏名の公表はなされませんでした。
市の説明では、氏名を公表するのは、医師の確保の上からリスクを伴う、とのことで公表をされないのを致し方ないと思っていた、とのことです。ですから、書面の上での確認で、あとは、総合病院を信用するしかなかった、と。
 全国で、医師不足の問題があり、特に産婦人科の医師と小児科の医師の不足は、世間的にも周知の事実です。
また、自治医科大学は栃木県であり、震災発生後、関東地方の現地への医師の派遣や診療体制もかなり変化したであろうとの予想、医師の氏名が公開できなくても、情報として市にだけは知らせてくれるように依頼すべきでなかったのか、とか、また、医師会からも、4月からの医師の確保は難しいのでは、といった情報もあり、様々なリスクがあったと思われます。ですから、全くの想定外の事態であったのかどうか... 
 
 ここまで来た今となっては、原因を追究するよりはこれからどうしていくのか、ということが重要な議論であることも重々承知はしています。が、この一例をとって今後の、市の施策を決定するまでのプロセスの在り方として、庁内の議論をどうしていくべきか、が問われるのではないかと思っています。

 市も医師会の協力を得ながら、努力をしていて、幸いに大きな混乱はないと聞いています。。
喫緊に、小児救急医療を必要とする子どもたちが安心して受診できる体制を整え、万が一の事故が起きないようにと願っています。

 結果として、5年間の検証も踏まえながら、小児救急医療センターが再構築されていくものと認識しています。

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コメント(2)

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ご無沙汰しております(゜▽゜)/

今晩も地震で揺れましたが、それ以上の驚きが女優・田中好子さんが乳癌で死亡のニュースでした(T_T)

ピンクリボン運動に力を入れている西垣先生にとっても残念なニュースだったと思います。

震災以来、テレビではACの仁科亜希子・仁美さん親子の乳癌検診のCMが流れてますが、西垣先生も充分お気をつけください。

TITLE: お久しぶりです
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本当にお久しぶりですね。
お元気でしたか~

キャンディーズは、私たちの年代では、身近なアイドルだけに、驚きました。
乳がんは、他のがんと違って寛解がなく、10年後や20年後でも再発の可能性があると聞いています。
やはり、検診が大事ですよね。
私も、ここ一年半ほど検診に行けていないので、
近いうちに行こうと思っています。

コメントありがとうございました。
また、寄って下さい。

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