市民の味方！「草津市消費生活センター」

草津市では、昨年の4月より「消費生活センター」が開設されました。それまでは、「消費生活相談室」だったのですが、より行政として積極的に消費生活の相談機能を発揮、強化するためにセンターとして位置づけられました。（消費生活センター）（はい！消費生活相談員です）
場所は、市役所の南玄関入ってすぐ右手側の一室にあります。
私も、日頃、寄せられる市民相談の内容がこちらに相談する事案が度々あり、お世話になっています。
以前に相談させて頂いた案件に、多重債務の相談がありました。その時に、相談員の方から、野洲市の多重債務者の支援体制について、ご紹介頂き、草津市での相談事案から、本市も同様の取り組みが必要だと実感する、というご意見を頂きました。それで、議会質問をしたところ、驚くほどの素早い対応で、多重債務者の包括支援の体制が庁内で立ち上がりました。部長が、野洲市よりももっと優れた体制だと思います、と誇らしげに言われ、私としてはこれまでの議会質問の対応の経験から、これで十分だと満足していたのですが、このことは、単なるきっかけでした。ここから、ここの相談員さんの力が発揮され、以後今日に至るまで、立ち寄る度に、その積極的な活動に敬服するばかりです。

大変複雑な世の中、また契約社会の世の中で、消費相談に関連する事案が年々増えています。
包括的な支援体制のおかげで、庁内で担当部を越えた横の連携が取れだして、他の部署で初めてその存在を知ることになり、市民から窓口で相談を受け、このセンターにつないだり、相談される職員さんも増えた、とのことです。

今、このセンターの使命に掲げられていることが『予防』です。相談に来られるときは、「時すでに遅し」ということが多くあるらしく、騙されないよう、被害に遭わないように、予防に力を入れていきたい、と話されていました。「予防、県内一」を目指します、と。
時には、被害者を守るために、業者からすごまれ、脅かされ、警察官に来てもらったこともあると聞き、まさに体を張っての仕事でもあります。相談員さんは嘱託職員さんで、当然お給料や福利厚生等も正規職員さんと違って制限があるのですが、皆さん頼もしくその情熱、やる気にいつもこちらが元気付けられます。発想も大変ユニーク、大胆で、どうしたら、草津市で被害者を少なくできるか、という課題に向かって知恵を振り絞ながら、日々勤められています。（旅まるくんの訪問販売のお断りイラスト、交渉苦労の末、間にたった職員さんのお力もあって実現されました～）

今年度は、啓発のための講座『楽しく学ぶ消費生活講座』◇「知識は身を守る」！シリーズ全5回開いておられ、昨年12月に第4回が終わりました。この講座では、毎回相談員さんや市民の方々による寸劇があり、これも、実際に相談があった内容をもとに劇にして、わかりやすく、工夫を凝らした啓発となっています。

最後の第5回の講座は、1月21日10時～アミカホールにて開催されます。～高齢者・障害者の消費者トラブルと『成年後見制度』～の内容です。
自分は騙されない、と誰もが思っていますが、何重もの巧みな罠に、特に、金利がほとんどない時代だからこそ、投機関係に知らない間に騙されていた、という人が多いらしいです。また、本市は、大学生がたくさんいますが、ネットワークビジネス関連等、大学生が騙されているということも聞いています。

消費生活の詐欺事件は、いたちごっこで、取り締まっても次から次へと新しい材料で騙してくるらしく、騙されない知識こそが最大の防御だということで、今後も啓発に頑張って頂きたく、エールを送りたいと思います。