銀世界の製鉄遺跡

陣内峠遺跡

陣内峠写真2
会場の銀世界の瀬田文化公園(上)  復元された製鉄炉の一基(下)

18日の土曜日、大津市の瀬田文化公園で行われた「源内峠遺跡復元」の完成記念式典に参加致しました。
この遺跡のことは、今回初めて知ったのですが、7世紀から8世紀にかけて、瀬田丘陵地域一体、製鉄のまちであったそうです。その製鉄炉遺跡がちょうど、瀬田文化公園の下に眠っていて、瀬田東学区の住民の方々が中心となって、この度、古代製鉄炉が復元されました。

当日、朝目が覚めると、一面真っ白で、「これは中止かもしれない」と思っていましたが、予定通り行われました。
場所は、西駐車場の奥にあり、あたり一面雪景色で、とてもきれいでした。きっと、この式典がなければ雪が融けた頃にしか外に出ていなかっただろうと、雪を踏みしめながら、感謝していました。

さて、式典には、県の教育長はじめ、大勢の来賓の方々が参加されていました。ほとんどが、大津の方で、草津市からは、文化財保護課の課長さんが出席されました。製鉄遺跡といえば、草津市も大きな遺跡がいくつかあります。
野路小野山遺跡や、木瓜原遺跡等々です。古代は、当然、大津市、草津市なんて、線引きありませんから、丘陵一帯で、製鉄に携わる集落があったのではないか、ということです。

大津京や、平城京といった、国造りのための製鉄の産地、今でいう、コンビナートだったようです。
今後、草津市さんと、鉄サミットみたいに、連携、協力していきましょうとのお声かけがあり、今後どのように、この遺跡を活かしていくのか、知恵を出し合っていきたいと思います。

また、この復元の事業の素晴らしいところは、住民主導である、ということです。誰かに(行政)に言われたのでなく、文化の継承、発信を通して、まちのコミュニティの活性化に繋がるということで、携わっておられるみなさん、本当に熱意ある方ばかりで、大変頼もしいものでした。

草津市も今後、文化と観光のマッチングで何かできないか、と数人のかたと談笑し、会場を後にしました。
まずは、勉強会かな~  良いアイデアありましたら、よろしくお願い致します。

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コメント(2)

TITLE: 知る事からですね
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全く『鉄』とのかかわりがあるなんて知りませんでした。凄く為になりました。というか私があまりにも知らなすぎるのか?草津の文化遺産をもっと知らないと駄目ですね。そこからまず一歩かもしれません。草津広報か、ホームページ、或いは草津市のfacebookで文化遺産のコミュニティをつくって情報広場が出来れば関心や興味がわくのではないかと思うのですが・・・。

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早速のご提案ありがとうございます!
確かに、鉄の遺跡をはじめ、市の文化遺産は案外知られていないのでしょうね。
まず市民が知って愛着を感じ、継承し、発信していける仕組みづくりが必要ということですね。
そこから、人が集まる何かが生まれるということでしょうか。
市民パワーを期待します。

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