平時の備え

草津市議会議員の西垣和美です。
 11日に南笠東小学校で行われた草津市の防災訓練に参加しました。
総合的な訓練でしたので、グランドでの炊き出しや、避難訓練、救助訓練等々、防災に関するメニューが多くありました。私は、体育館で行われたGIG訓練(図上訓練)といわれるものに参加しました。いわゆる避難所運営のシュミレーション訓練です。それぞれの学(地)区の避難所である小学校の体育館の実際の施設図の縮小コピー図をもとに、通路の確保や、そこから差し引いた残りの面積で避難されてきた人が何人収容できるか、ということを主にシュミレーションしました。
 一班が大体10人の構成で、実際にやってみると、まず収容人数を想定するのに1時間近くかかりました。通路をどのように設けるのか、人が入ってしまってからでは移動が出来ないので、第一優先に考えることと、実際にやってみて初めて知りました。人の動線、プライバシーの確保、トイレや物資の受け取り等が絡んできますので、また、思ったより収容できる人数が少ない、ということもわかりました。成人一人に必要な面積がおおよそ3㎡、だそうです。地元の志津小学校の体育館でのシュミレーションでは、成人で計算すると、136人の収容可能人数(家族単位では、考える時間も余裕もありませんでした)でした。4人家族にすると40家族前後かぁ~、あっという間に一杯になるやん、ということも実感。実際には、仮設トイレをどこに設置するとか、高齢者の方、乳幼児のいる家族、障がいをもった方といった災害弱者への配慮等々、沢山の課題があるものを短時間で決めなければなりません。
 今更ながらに被災地では、本当に混乱しただろう、ということもを思いました。
何よりも、起きてからではとても対応できないであろうことが想定され、平時の備えこそが大事だと、頭の理解だけでなく、実感できた訓練でした。
 あいにくの雨で、予定より早くに閉会式が行われたようですが、体育館で一生懸命に訓練していた私たちは、雨が降り出したことも知らず、他の訓練が終了していたことも知らず、最後まで熱戦を繰り広げていました。
 訓練は、何度も繰り返し行うことも大事ですし、また、先の震災後、国の防災対策の法律には、訓練を検証し、効果的、継続的に行うこと、というように、検証、という文言が入り、修正されました。行うことだけで満足するのでなく、いかに実際に役に立つ訓練か、という視点で、今後も草津市としても、継続することと思います。。565550_390268414382360_2114185560_n.jpg

 

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コメント(2)

訓練お疲れ様でした。(防災の)緻密な計画がされて、その運用が完璧ならどれだけの人が救われるかと思うと防災訓練はますます質量共に大事ですね。企業内での防災訓練に参加していつも思うのですが、いざという時に、誰かに指示をされないと動けないのでは結局役には立てないなぁという事と、いざという時の指示系統が曖昧だと結局動けないという事を強くいつも感じています。いざと言うときにこれだけは、必ずやると体に染み込ませる事の重要性と、的確な指示を出す、熟練度の高い指揮者の育成の重要性を強く思いますね。その両方を準備しておかないと結局パニックになるだけだと。3.11からの教訓でもあると思います。草津市の防災計画も計画上の緻密さは当然としても、実際の運用については、以前に議会の質問に対する回答を見ていて、ちょっと疑問に思う時がありました。本当に、計画運用を指揮する人(スキルを持った人)がいるのかなぁと。あまりにも人任せのような(下部組織へどんどん実際の指揮を振っているだけのような)気がするのです。是非、今回経験されたような「運用シミュレーション」を、その責にある方がまず経験される事を望みますね。出来(信頼がもてる)のではないでしょうか。

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