留学生と小学生と防災訓練

SN3K0490.jpgのサムネール画像  草津市議会議員の西垣和美です。
 平成25年、本年もどうかよろしくお願い致します。
本年も、4日の草津商工会議所の賀詞交換会からスタートしました。そして、6日の出初式、7日の青年会議所(JC)の賀詞交換会と続き、徐々に、普段のリズムに戻っていきます。
 子どもの頃と違って、元旦からお店は開いているし、お正月という特別な雰囲気は年々失われてきているような気がしますが、大人になって感受性が弱くなってきているだけなのか、今の子どもたちは、それなりに「お正月」という、普段と違った空気を感じられているのでしょうか。つい、昔は良かった~、と言いたくなる年にもなっています。
 本日は、玉川小学校の防災訓練に参加致しました。「防災かまどベンチ&図上訓練」というテーマで、小学生や留学生が中心となり、地域のつながりの大切さを学ぶことに目的が置かれているものでした。
 「かまどベンチ」は、草津市が設置の推奨をしていて、玉川小学校のグランドには、2口のかまど+6口のかまどがあり、市内でも一番多い、とのことです。
 今回は、時間の関係もあり、備蓄食品のアルファ米を実際に食す、ということで、お湯を沸かすのに、かまどを使用しました。まずは、備蓄倉庫から必要な品物を取り出す作業から開始し、初めて備蓄倉庫の中を見ました。避難用の品物が所狭しと積み上げられていました。そこで、いくつかのご指摘が~、品物の明示はあるのですが、数が記載されていないので、数の記載があるほうが良い、ということと、発電機にガソリンが入っていたので、点検がてら、抜いておかないと、いざ、という時に動かないで、といったご指摘がありました。やはり、現場を見てはじめてわかるものです。そして、アルファ米を作る時にも、やかんが、備蓄用品にないと不便、ということもわかりました。
 無事(?)アルファ米の五目御飯を食した後は、教室に移動して、図上訓練。学区内の避難所、避難経路等を確認するものです。今回は、立命館大学の韓国からの留学生約10人が参加されていて、一緒に図上訓練しました。皆さん、日本語が上手で、ほとんど会話は支障なく色々と韓国のことが聞けました。まずは、韓国には、地震がないので、避難訓練というものはない、こと。その代わりに、戦争を想定した、訓練を月に一度、行われている、ということでした。ですから、炊き出しのようなことは、敵にみつかるので、韓国では訓練で行うことはなく、皆さん、初めての経験であった、とのことでした。また、地震の経験がないので、地面が揺れる、という感覚がわからない、ということも言っておられました。こんなに近いのに、これだけ、違うということも発見です。
 また、徴兵制度も、経験されているので、感想とかもお聞きしました。
 また、地元の方から、阪神淡路大震災を経験した方がいらっしゃって、その時の経験もお聞きし、図上訓練よりも、雑談的な話についついなってしまいましたが、その中に参考になる話が沢山ありました。訓練の目的の一つに、地域のつながりをつくる、とあり、こうやってお互い話すことで、次につながることがあり、このことは大変貴重だと思いました。
 天災は、完璧には防ぐことは出来ませんが、被害を減らすことはできます。今後、南海トラフ、という大きな地震が想定される中、今後とも、各地域が主体的に訓練を実施していく必要があります。地道に日頃から、訓練の積み重ねを実践することが、必要だと実感できました。

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コメント(2)

防災対策といっても、実際の運用をしてみて分かる事が多いんですね。防災対策とは、以前にも感じましたが、運用面での防災スペシャリストを育成する事が大きな事なのかもしれませんね。防災計画が緻密に練られていたとしても、運用できなければ、何の為の防災計画かわかりませんものね。草津市はその点、大丈夫なのでしょうか。結構、現場に弱いような印象をもってしまっているのですが・・・。

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