議会質問終わって...

 草津市議会議員の西垣です。
 本日、議会質問終わりました。
今回は、1、ICT教育の推進について 2、消防団の待遇改善について 3、業務手順書の作成についてです。まず、反省からです。いつも、時間が足りず質問積み残したままが多いので、時間内に全て終わらせるように、と時間を気にすぎてしまいました。
 議会の傍聴に来ていただいたた方からのアンケートでは、緊迫感がない、お互い文章を読み合っているだけだ、一問一答の意味がない、といったご意見も頂戴しています。草津市は他市と比べても珍しいかたちで、答弁含めての30分で、答弁の長さによって、質問時間が影響される、といった形です。
 他の議員見てても、緊張感持った丁々発止の突っ込んだ質問をすればするほど、時間が見えない、といった弊害を感じています。時間のことよりも、質問の質を上げるべきだ、というご意見も最もですが、私は、答弁時間に影響されない質問と答弁の時間を分けるべきだと思います。議会改革の委員会でも、これは審議継続中の項目です。

 質問内容に戻りますと、ICT教育のビジョンが見えないまま3年間が経過していると私は思っています。全小中学校に導入された、ということは、全小中学校で、授業に活用し、それが、草津市の子どもたちの学ぶ意欲につながる、時代に合ったITの活用が子どもたちも出来る、ということだと思います。でも、それは苦手な先生にとっては、きっと苦痛でしょう。ITの操作は、教育とは関係ない分野です。IcT化の入り口は、技術の問題です。それには、ITの専門知識、技術を持った専門家の支援が必要です。3年目にして、ようやく支援員が配置されました。
 その支援員さんの力量によって、その効果は大きく変わりますが、一年間の成果を聞いていますと、かなり力量のある支援員さんだったとのことでした。
 で、本年度も続いて支援員さんが配置されますが、人が変わります。単年度しか、雇用の出来ない税金を使っているからです。小中学校19校の状況を把握し、草津市全体の課題を知っている方は、続けて雇えない、また、一からになるのです。それは、私は草津市のICT教育の推進にとっては、マイナスだと思いました。草津市が、ICT教育のビジョンを持っていないことにも起因するかと思います。そういった趣旨でしたが、答弁を聞くと、期待は持てませんでした。
 2項目目の消防団の待遇改善は、活動手当の見直しを要望しました。大震災の時も、多くの消防団員の方が犠牲になっておられます。水門を閉めに行って犠牲になられたり、最後まで、救出に徹して犠牲になられたり、といった身を捨てての活動が伝えられています。
 そのように、地域の防災力が認識される中、地域密着、動員力、即時対応の消防団の果たす役割が見直されています。しかしながら、高齢化、サラリーマンの方が多くなっている、という課題があり、団員の成り手が少なくなっています。答弁では、10年間で、33名増とのことでした。また、草津市は、団を増やす予定です。そのような状況の中、活動手当の見直しが長期間なされていない、という実態があり、質問しました。答弁は、検討します、とのことでした。
 3項目目は、業務手順書の作成の件です。
 湖南市の例を取り上げました。これは、経営マネジメントシステムのISO9001を、湖南市の職員さんが、湖南市の行政改革のツールに、構築したもので、業務改善書も、その中のツールの一つです。業務の流れを文書化し、フロー図にしたものですが、これを、市民に公開しています。
 湖南市の約700事業を全て公開しています。このことによって、業務が、誰が行っても、同じ手順になるということと、適正か、効率であるか、といった職員さんの意識改革にもつながるツールになるのでは、という思いで、質問しました。
 答弁は、これも「参考にし検討してまいります」とのこと。本音は、うちはちょっと... みたいなニュアンスでした。このシステムを作られた湖南市の職員さんに、昨年ヒヤリングに行きましたが、やはり、職員さんには、正直歓迎されていない面もある、とのことでした。それは、市民の目にさらされる、といったプレッシャーが大きいようです。草津市は、進んでいることもありますが、時にアナログ的だなぁと感じることがちょくちょくあり、それは、特に市民サービスの点において感じます。情報の発信なんか、まさにそうですが。
 という内容の質問でしたが、報告からもわかるように、真意は伝わっていない、正確には、伝えられなかった、というのが正直なところです。

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東京北区立王子第一小学校副校長をされている野間俊彦氏が雑紙に寄稿されていたのを目にしました。その中で、東京の荒川区の小中学校の全校にタブレット端末を一人1台配布するそうです。(2014年度)それは、教員が操作する電子黒板と児童・生徒のタブレットと連動させて、例えば子どもが入力した内容を電子黒板と連動させたり、電子黒板の内容をタブレットで見られるようにするようです。その事により、一人一人の子どもに対応した教育をする事が可能になると。しかし、これには大きく3点の課題があると。1)費用。(ハード、ソフト、無線LAN工事、メンテ、修理等々)2)サポートの必要性。(パソコンが起動しなかったり、ハングアップしたりとトラブルが続く。その時にサポートする人がいなかったら授業どころではない。まして、教員で対応するなんては無理)3)「セキュリティと管理」。インターネットに接続する以上セキュリティには注意し、その維持管理をどうするか等々。課題は山積みだか、時代はタブレットにシフトしている。 こんな記事でした。ICT教育を今後どのようにしていくか、そのピジョンをしっかりもって進めていかないとコストはかけても使いものにならない事になってしまいますね。ツールとしての端末の技術革新も早いだけに・・。いずれにしても、子ども達の教育の為であるわけですからね。荒川区にように、個々の子どもに対応していこうとの姿勢が全国に先がけてタブレットの導入になったわけですから。そこが大事ですね。子ども達の学習能力を高めて、学ぶ楽しさを高める為に、ICT教育を効果的に御願いしたいものです。それと、今回の質疑で「業務手順書」についてされてますが、その市とのやりとりをインターネット録画で拝見しましたが、これだけ「かみあってない」やりとりにビックリしました。行政のマネジメントシステムに対する意見が、なぜ「引継」に関する回答になってしまうのでしょうか?もっとしっかりして欲しいです。

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