草津市議会議員の西垣です。
最近、市内の数か所の市民センターに行ったところ、トイレのドアに「赤ちゃんの駅」というステッカーが、貼ってありました。
赤ちゃんの駅というイメージとトイレのドア、というイメージが合わなかったので、トイレのドアを開けると、確かにおむつ交換台はありました。が、それだけのことです。
いまどき、ある程度の規模の施設のトイレに、おむつ交換台がないところは、あまり見うけられません。
草津市は、H24年度の予算に、「赤ちゃんの駅」事業を子育て支援の新事業として、予算措置をしました。内容は、草津市のホームページの「子育て支援センター」内の「お知らせ」のところにあります。
赤ちゃん連れの方が、安心して外出、相談できる環境づくりを推進していくこと、であり、このコンセプトは歓迎するもので、大いに推進していって頂きたいと思います。
ただ、私が、市民センターで感じたことは、推進していく側である公共施設の「赤ちゃんの駅」の認定が、あまりにもハードルが低すぎないか、ということです。
登録の要件としては「授乳できる場所がある」「おむつ交換台の場所がある」は、どちらか一方でよしなので(この一つだけの要件というのもどうかと思いますが)要件には、当てはまるものの、寒々しかったり、(冬場は、トイレにストーブを持ち込みます、というセンターもあり、う~ん)、授乳する場所が、狭い台所で、常時には椅子がなく、必要時は廊下のソファを持ってきます、と言われ、あの大きなソファをよっこらえっこらと持ってくるの~?とか、疑問に思いました。施設の作りが左右するので、それなりに苦労はされているのはわかりますが、堂々と「赤ちゃんの駅」と認定されていることに、少し恥ずかしく感じたものです。これまで、視点がなかったところからの出発で、スタートの時期は大目に見なくてはと思っていますが、ホームページの「赤ちゃんの駅設置一覧」の表を見ても、公共施設の環境の貧弱さがわかります。
それと、ステッカーのことですが、「赤ちゃんの駅」というのは、施設がその機能を持っているということであり、トイレが「赤ちゃんの駅」ではないのです。トイレには、「おむつ交換台があります」の表示で十分で、市民センターの入り口に貼るものだと思うのですが~。
予算説明の時に、「○○の駅」っていう期待させられるネーミングや、おむつ交換台はいまどき標準装備ですので、ハード+要件の中にもある子育ての情報提供や相談が出来る、というてっきり4つの要件が整っているところが認定されると思っていましたので、余計ギャップを感じたのかもしれません。
隗より始めよ、ではないですが、もう少し、工夫がほしいところです。ステッカーをもらって、終わりでなく、今後も、使われる保護者の意見を取り入れながら、環境整備の充実に取り組んでもらいたいと思います。
最近、ある母子家庭の若いお母さんが草津市に移転され、ちょうど年度替わりの時節だっただけに行政手続き上何かと繁雑だったようです。草津市の担当窓口の対応は、移転前の市の窓口とちがって、市民側(困っている若いお母さん)にたったサポートだったようで、草津市の対応に喜んでおられました。以前、消費者問題の担当窓口の方の対応が草津市は大変に良かったとの声を聞いた事もあります。行政サービスというのは制度の問題も大きく影響されますが、それ以上に、行政パーソンの資質でも大きく変わるものだと母子家庭のお母さんや消費者問題で困った方の声から強く感じました。行政サービスはそれを運営実施する人がどんな姿勢で携わるかによって大きく変わるものだけに難しい面もありますが、市民からの評価をダイレクトに聞ける窓口をもっと設ける事がそれを良い方向に変える手段のように思います。特に、草津市はその窓口が狭いような気がします。SNS等をうまく活用して、市民の生の声を聴く事ができれば、行政サービスの質は大きく変換されると思いますが・・。それこそ、「赤ちゃんの駅」を利用される世代なら、ツィッターですぐに声を上げてもらえ改善案はどんどん生まれると思いますね。そういう声を聞ける市政になることを期待したいですね。
草津市役所へのお褒めの言葉、ありがとうございます。
私も、消費者問題の窓口にはよくお世話になっています。困っている市民のために、一生懸命取り組んで頂く姿勢に感謝しています。
行政としては、市民意識調査や、窓口アンケートを実施していますが、ネットの時代、世代によっては、手段を変える必要があるかと私も思っています。意見を聞くことが目的でなく、改善のためには、どんな手法が効果的か、という発想で、手法や手段を考えるべきですね。ご提言ありがとうございます。