町内の外国の方との雑談より

 草津市議会議員の西垣です。
 連日の暑さもそうですが、各地で被害をもたらしているゲリラ豪雨。一時間で何か月分かに相当する雨量とかで、土砂崩れや道路の冠水があちこちで発生しています。数十年に一度とかの豪雨も明日は我が町である可能性もあり、自然の脅威にはとても勝てません。特にアスファルトで固められた道路、また、昔は一旦雨水を溜めていた田んぼや畑といった土であった土地も、住宅の開発等で、溜めることができず、一気に雨が流れてしまいます。雨水の管も、ある程度の雨量を想定して作られていますが、これだけ想定以上の雨量では、追いつかないことが昨今頻繁にあります。快適で便利なまちの環境が実は災害に弱い面もあり、自然と共生してきた日本の環境が変わってきていることは、仕方がないとあきらめるしかないのか、折に触れ、疑問が湧いてきます。
 町内にドイツの方で立命館大学の教授が住んでおられます。先日、ゆっくりと話す機会があり、さすが、ドイツの方で主に環境の話になりました。
 まちづくり(主にハード面)で、ドイツとの違いがよくわかりました。ヨーロッパでは、景観は共有の財産という感覚が強く、村や町に家を建てる時は、周囲の家と溶け込むような色彩、材質を使うことは当たり前だし、ペナルティもあるとのこと。日本は、個人の財産権の概念が強く、法律にさえ違反しなければ、おおよそOKということで、街並みがばらばらになります。
 また、再生エネルギーについても、ドイツは原発は使わない、と国民が決めたので、各州ごとに、自然エネルギーや再生エネルギーを使う工程が義務付けられていて、これも達成できなければペナルティがあるとのことでした。町内全体で、自然エネルギーを使うことを一緒にやりましょう、とか言われましたが、残念ながら、現実的には、二つ返事という訳にはいきませんでした。
 また、外国の方との共生についても意見を交わし、外国人登録がなくなったことは、外国人への差別が一つ減ったと喜んでおられました。
 ドイツのデュッセルドルフという町は、ドイツ最大の日本人コミュニティがあり、7000人の日本人が暮らしているそうです。ライン河畔のリトル東京という記事を紹介して頂き、世界中のあちこちで日本の人も暮らしていて、それを考えると日本で暮らしている外国の方との共生はお互い様だなぁと思いました。また、日本の企業のナショナリズムについても意見をお聞きし、グローバルの時代にあって、日本の企業の考え方も変わっていかないと取り残されるということも感じました。
 また、これは以前に聞いたことですが、日本では、政治の話をする人が少ないが、ドイツにいた時は、誰もが政治の話をしていた、ということで、それも日本の特徴だとも言っておられました。
 お互い文化が違うので、違いがあって当たり前ですが、色々と参考になりました。

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