議会は踊れど~

 草津市市議会議員の西垣です。
 現在、議会改革を議論している中で、開かれた議会、ということで議論しているのですが、議会改革の本を読んでいて、市民から、見えない議会、傍聴に来ても何を審議しているのかがわからない議会、といった内容の下りがあり、反省しました。
 議員は、事前に議案の勉強があり、そこで、大方質問をします。審議前に内容がわかってしまい理解しているので、いざ、委員会が開かれても、わかってしまっていることは聞かないことが多いです。
 でも、それでは、何も議論がなく、議事録を見ても、何も審議していないという結果になります。
議員だけがわかっていても、ダメなのだ、と本日も思いました。今回は、久保議員より、質疑があり、本日の臨時議会で上程されたアミカホールの改修工事に至った経緯の質問がありました。
 議会がしゃんしゃんと追認をしていた時代は終わり、市民主権の民主主義の実現のためにも、市民がわかりやすい、関心を持てる議会を目指していきたいと思います。
 直近の県内4市の市議会選挙は軒並み、投票率が下がっています。ほとんど、5割を切っていたのではないでしょうか。議会改革と旗を振っても、現実は、市民が関心を持たない、市民に信用されない議会では何もなりません。悩みながらの議会改革ではありますが、頑張ります。
 できるだけ、議会審議の内容を伝えていきたいと思います。

本日は、補正予算の審議のための臨時議会が開催されました。
 内容は、アミカホールの内壁改修工事と外壁改修工事の変更が生じたために、予算の追加が必要となったものです。本年当初からの事業として保健センターとアミカホールの外壁改修工事が実施されていました。草津市の庁舎は、タイル貼りです。公共施設にしては、豪華で、ぜいたくな外壁です。景観としては、とても雰囲気の良い庁舎ですが、弱点は、タイルは剥がれる可能性がある、ということです。剥がれて見栄えが悪い、ということは二の次でしょうが、落下して人が怪我をしたら大変です。したがって、途中で、どうしても手を加える必要があります。その費用も高いです。タイル貼りそのものの費用より、足場を組む費用が高いようです。
 今回は、建築基準法が変わって、定期点検をしっかり実施していこうとのことで、3年に一度の点検で、手の届く範囲を打診棒で調査した結果、アミカホールの外壁と内壁にタイルが浮いた状態で、いつ剥がれてもおかしくない、という状態が見つかりました。
 暫定処置として、浮いているタイルを剥がし、その跡を塗装する、ということになりました。追加の外壁の予算は、当初予算からの執行残を使い、補正を組んだのは、アミカホールの内壁の工事で、おおよそ1600万円です。
 したがって、急きょ、使用停止となりました。使用停止は、来年の1月末までです。
 公共施設は、道路や橋といったものも含めて、更新の時期、補修の時期となっています。
 今回は、建築基準法の改正で、これまで目視だけであった点検から、より実態がわかる点検を行って見つかったものであり、事故が起きる前に見つかった、とも見て取れるものです。
 安全確保は良いとして、困ったのは、ホールで教室や展示、演奏等を予定しておられた方々です。
 本日の審議の中でも、被害を被った団体や個人のかたの補償の問題が出ました。
 市が予定しているのが、代わりの施設を使用した際に生じる差額やパンフの印刷代や郵送料が補償されるとのこと。また、代わりの施設への説明や、申請の手続きの支援、開催予定日に職員さんが玄関に立って、来られた方への対応、FMくさつでの周知、といった対応をされていることが説明されました。職員さんも苦労はされているようですが、利用されようとしていた市民の方々も、迷惑を被ったことも事実でしょう。想定外のことが起こった場合の対応の仕方で、日頃の市の姿勢や組織力が問われるものだと思います。
 特に、審議内容は問題となるようなことはなく、安全性の確保と、今後の改修の見通し、利用団体、個人の方々への補償をきちんと対応するように、ということで可決されました。

 

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