6月議会質問終わりました。

 草津市議会議員の西垣和美です。
 6月定例会(議会)の一般質問が終わりました。
 前回の3月議会から、答弁の時間を含めず、質問の時間だけで25分間確保されるようになり、前回は代表質問しましたので、時間の変更となってからは、今回が初めてとなりました。
 時間については、"やりやすい"と、実感。これまでは、答弁の時間に左右され、言いたいこと、聞きたいことが中途半端になりがちでしたし、故意的かとも思う位答弁が長いとイライラしたりもしましが、いつもよりは余裕をもって進めることが出来ました。それでも、あー言えば良かった、こう言えば良かった、と反省はいつものごとくでしたが〜

 今回の質問は、大きくは2項目。一つ目は、「(仮称)市民総合交流センター」の基本計画に向けて、と二つ目が「発達障害児の支援について」です。
 一つ目の交流センターについては、ちょうど一年前の6月の議会でも質問し、施設に入る団体の決め方や、コンセプトについて確認しました。 
 一年が経過し、8階建てという規模や施設に入る団体が決まり、全体の構想もまとまっていますが、本当に議論した上での構想になっているのか、という懸念がありました。
 それで、4点にわたって質問しました。
 ①ファシリティマネジメントの視点からの施設評価について
 ②既存の事業と新たな事業創出について
 ③「にぎわいと交流」という視点からの男女恊働参画センター機能について
 ④市民参加について
1点目と2点目については、今回のように施設の集約をする時には、各施設の評価をしなければ、新たな施設の広さや機能が決められないはず、という視点から質問をしました。いわゆる、施設のコスト状況、施設の利用状況から、施設の現状と問題点を整理し、新たな事業や機能を想定して、計画に入るものであり、それが、きちんと議論ができたかを確認したかったものです。答弁では、事前にヒヤリングをしていたことからも、想定はしていましたが、新たな機能の議論や整理すべきことの事業の評価等、議論は出来ていない、ということがわかりました。また、併せて中心市街地でのにぎわいや交流の創出、という新たな事業についての戦略的な発想が必要となる議論も、絵に描いただけのものでした。
 また、交流センターに入る団体は、深刻な相談事案もあり、プライバシーの配慮や相談しやすいということも、しっかり計画には入っていなければなりません。それも、これから、ということでした。
 3点目の質問については、にぎわいと交流というコンセプトと、また草津市にとって、まだ課題であり、推進しなければならない政策が男女共同参画の推進であり、それらがちょうど合致できるという視点で、施設に男女恊働参画センターの機能を施設に持たせる、ということを要望しました。いわゆる女性の力をつけ、発揮できるように環境整備したり、きっかけづくりを誘導していく事業。これは、優先課題だと思っています。昨年12月の議会でも同じ質問をしたのですが、ちょうど組織機構の見直しをした時であり、今後議論をしたい、という答弁でした。半年経過したこれまでにどんな議論があったかというと、残念ながら足踏み状態でありました。
 そこで、市長に、女性が力を発揮できるための社会づくりという事業の優先順位について答弁求めたところ、女性の力を活かす取り組みは重要との認識している、センターの機能についてはこれから議論をしていかなければ〜、という何とも心もとない答弁でした。
 年内までに、基本計画、来年の3月までには、基本設計、というスケジュールを予定して
いるもので、これから議論します、との答弁に間に合うのかと懸念しているところです。
 4点目については、市民交流センター、という名称通り市民の施設であり、新たな交流の施設である以上、市民参加は当然です。どんな手法で、どんなことについて市民参加をするのか、という議論は、昨年の構想の計画の段階ですでに、なされていなければならない、と思います。
 答弁は、これからより多くの市民の声を聞き、計画に反映していきたいとのこと。
 具体的には、既存の施設で活動している団体の連絡協議会や、中心市街地活性化協議会での意見交換といったことを予定している、というものですが、従来の考えから抜け出せないなぁ、というのが感想です。新たな交流の創出、という目的があるのなら、もっと市民参加の対象を広げて工夫をすべきではないか、と思うのですが、もともとの議論があまりない状態で期待をしても無理であることが証明されたような答弁ばかりでした。
 財政厳しき時代、新しい「ハコモノ」を作れる、ということについて、また、次世代にまで借金をお願いすることになる税金を使うという意識をもって、本当に真剣に議論をして、市民のために最上の施設を作る、という意識を職員さんはお持ちなのでしょうか。いや、これはトップの意識があるのか、ということにもなるのでしょうが。
 以上、まとめると、施設を作る、というハードの視点ではなく、どんな機能を持たせていくのか、事業あっての施設であり、施設の寄せ集めでない、ということを認識してほしい、というのが今回の質問の意図でしたが、どこまで伝わったのかは疑問です。
 男女共同参画センター機能や市民参加については、この後も、市民の声を味方に、投げかけていきたいと思っています。
 
 大きな項目の2点目は、発達障害児の支援については、以下の5点について質問しました。
 ①就学前における適切な支援について
 ②相談支援ファイルの活用について
 ③一貫した支援のための情報の共有について
 ④アンケート実施について
 ⑤発達障害が要因となっている不登校児への支援について
①から③については、情報の共有がテーマです。発達障害は、そのステージごとに支援が必要であり、就労までの一貫した支援が必要ですが、そのためには支援を受けた内容や発達の記録等が次のステージに移る時に参考になります。また、就学前の支援の制度がいくつかある中、保護者では判断できにくい支援の方法について、関係機関が一堂に会して検討する制度の確立を要望しました。また、誕生から一才ごとの情報が書き込めるファイルがありますが、活用がなされていないような状況でしたので、今一度の啓発をお願いしたものです。行政は、計画等、何か作ったら、作ることが目的化してしまい、作った後の検証をあまりしないように感じられます。
 アンケート実施については、課題の把握のためにも、必要だと思っていますが、答弁は個別に聴き取っているので、ということであまり期待できないようですが、今後も要望していきたいと思います。
 最後の、発達障害が要因とされる不登校児の把握から質問しましたが、28名である、との答弁。以前に、窓口で聞いた時は、そのようなカテゴリでの把握はしていないので、わからない、と言われたことがあるので、きっとわからない、との答弁かと想定していましたが、やはり本会議での質問になると、ちゃんと把握できるのだと、実感しました。
 毎年、教育に関する調査項目があり、県のホームページにも掲載されていますが、不登校児の調査では、原因の項目に発達障害、という項目がありません。
 しかしながら、不登校児と発達障害とは、関連が極めて大きいと言われています。コミュケーションが苦手だったり、人と変わったことがあることで、いじめにあったり、授業がわからないことで、不登校になったるすることも多くあります。
 次に支援をどこが行うのかの確認です。不登校児の対応は、教育研究所が実施しているところですが、発達障害に関する支援は、発達支援センターという意識があり、ややもすれば、対応がどっちつかず、押し付け合いになっていないかの確認をしたかったものです。答弁は、教育研究所である、とのことで安心しました。今後、実際の状況の確認等、以後の対応をみていきたいと思いました。
 以上が、今回の質問と答弁の概略です。
 実際のやりとりがわかる録画中継は、一週間後位に議会のホームページにアップされます。また、議事録は、おおよそ3ヶ月後位に、市議会のホームページに、連動してこのホームページのトップページに「議事録」というバナーがあり、そこにもアップされますので、興味ある方は、是非ご覧下さい。
 
 

 
 

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