議会が評価する&議会を評価する

 草津市議会の西垣和美です。
 9月の決算の審査も終わりました。本年は、41項目を評価対象とし、議員間討議も入れながら、委員会としての評価を行いました。「拡充」「継続」「改善」「廃止」「その他」の5つの評価を多数決でもって判定するのですが、事業仕分け的な委員会の手法は、西村議員が、決算の委員会の委員長の時に始められたものです。
 行政との質疑だけでは、個々人の意見だけになり、決算は予算に連動してこそ、意味がありますので、議会としての評価をする、ということは大変大事です。論点整理や対象事業の議員の温度差や知識差等、議員間討議や評価の仕方等まだまだ課題はありますが、今後も続けていき、それが議会のチェック機能や議員間の議論を高めていくことにも繋がると思います。
 41項目の評価の結果は、議会のホームページにもアップされますので、またご覧下さい。
 事業を一つだけ紹介すると、「ことばの教室」という主に発達障害の児童の言語機能を訓練する教室の事業の評価が、「拡充」という評価の結果となったことは、とても良かったと思っています。
 理由は、支援を要する児童が増えている中で、草津市の規模からしても、教室が足りず支援が十分に出来ていないという現状があり、それを担当課との質疑を通して、不足していると他の議員も認識をしての評価となりました。
 担当部署としても、必要性は認識しているものですが、議会の意思としてですから、行政としても、より強く対応はしなければならないと受け止めるはずです。
 この評価をするにあたって、大事だと実感することの一つに、現場の声です。調査なくして発言なし、というのが、公明党のスタンスですが、実際、現場を知らないと説得力がなく、評価の根拠も弱くなります。
 議会の機能の向上は不断に取り組んでいかなければなりませんが、そのためにも、市民の声を聞くことを議会も積極的にしていきたいと思います。

 明日(正確には本日)は、閉会日です。新しい議長、副議長が選挙で選ばれます。議会改革を進める上で、議長の役割は、議会の議事運営をスムースに進めることだけでなく、二元代表制の機能をどのようにしてけば果たしていけるのか、また、議論から合意形成していくことを目指すためにどう運営していけば良いのか等々、意識の高さが求められると思います。
 来年の改選もあり、大変大事な一年間の議会運営、ポストに就くことを目的としない議会で在りたいです。議会の評価は、市民の皆様がするもので、評価できるような見える議会を目指していきたいです。

 

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