議員定数について

 草津市議会議員の西垣和美です。
 昨年の号泣議員で有名になった政務活動費やセクハラ野次の問題等々、地方議員の資質がより問われている時代です。
 日頃から見えにくい議会、ほとんど意識されない議員や議会が意識されるのは、多くが不祥事の類いです。それだけに、マスメディアに議会が登場すると、議会不要論から議員削減や議員報酬削減が市民のお声として上がります。現状としては、市町村合併が主な理由で、議員定数削減はかなりの市町村で実施されています。特に規模の小さい町村は、合議機関としての機能を果たせるかどうかのギリギリの定数のところもあります。
 昨日まで、議会改革の研修に参加していましたが、参加されていた市町の議会に関する課題や悩みの大きな一つとして、町議会はとりわけ議員定数の問題がありました。
 2万人前後の規模の町の議会は10人定員というところも多くあり、多様な意見を戦わすという民主主義の危機を感じておられました。また昨今は議員の立候補者がいない、という問題もあります。理由は様々ありますが、「割に合わない」ということであったり、政治家のイメージが良くない、といったことのようです。
 地方分権で、地域のことは地域で決める、そしてその「決める」という最終の責任を負う(議決)、という議会の機能が変わってきたけれど、議員の待遇等の制度が旧来のままということもあります。
 規模の大きい県議会では、政務活動費が驚くほど金額が大きく、同じ議員としても何に使うのだろうと疑問に思ってしまいます。対して町村議会の多くは、政務活動費の支給はなく、勉強をしようと思えば少ない報酬から自費で参加、と聞いています。大切な税金ですので、財政事情に応じて致し方ない面もあるのでしょうが、適切な本来の使い方であればやはり必要だと思っています。
 滋賀県内の市議会の政務活動費の平均は1ヶ月2万〜2万5千円のようですが、草津市議会は3万円です。市民の皆様の思いとしては、いわゆるインプットに対して、これまでは何に使ったか、というアウトプットの報告(これさえも明らかでなかったことはその議会のシステムに問題あり、と講義でありました)で終わっていたことを、その金額を使ってどんな成果があったかのアウトプットの報告がほしい、ということだと思います。すぐに、成果が出ないことも多くありますが、議員は今後そのことを必ず意識しなければ、何を今更当たり前のこと、というお声も十分に認識していますが、議会全体として取り組んでいかなければなりません。
 議員定数から少し話が逸れましたが、草津市議会でも50数年ぶりに、議員定数の議論を始めました。削減ありきでない、議会、議員の機能を確認した上での議論としたいと思っています。
 議員定数に関するご意見を議会にお届け下さい。よろしくお願いします。
 

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