2011年1月

ようやく、治りつつありますが、何年かぶりに風邪を引いてしまいました。
熱は出なかったのですが、それはそれで熱が内に籠って芯が熱く、しんどいものです。
それと、今回苦労したのが、1週間ほど声が出ない状態が続き、それでも話さないといけない仕事等がありましたので大変話し辛く相手もきっと聞き苦しかっただろうと、改めて健康の大切さが身に沁みました。

今、草津市で気になる大きな課題が二つあります。
一つは、自治体基本条例の制定のこと、そして二つ目は旧草津川跡地の土地利用のことです。
どちらも、草津市固有の問題であり、大事な案件です。
また、いづれも議会では特別委員会が設置されていますが、残念ながら活発な議論はなされていないのが正直なところです。
自治体基本条例に関しては、パブリックコメントの受付が終了し(一応件数はたくさんありました)、ただ今市民検討委員会で対応のまとめをされているところです。(本日も、委員会開催されていましたが~)

旧草津川の跡地利用も、計画が策定されつつあるようですが、一番気になるのが、道路を作るかどうかの問題です。この問題は、過去にも何回も議論されてきたことですが、とにかく、何とか現状のままで残っていることが救われていると個人としては思っています。

コンパクトでそれほど特徴のない草津市にとって、これだけの特異な自然遺産は他に無く、大きな可能性を持っている文化遺産だと思います。以前にも書きましたが、形を変えること(壊すこと)は簡単に出来ますが、元には戻らないことを考えると、今を生きている私たちが、次の世代になった時のことまで責任を持って、考えた上で物事を決めていかなければならない責任の重さを感じます。
どのような過程で誰の意思によって政策が決定されるのか、重要な視点だと思います。

今こそ、議会自らが市民の皆様のご意見、思いを聞きに行くべきなのでしょう。
地域の課題は地域自らが考え、草津市らしい、魅力あるまちづくりが出来るよう議会も動いていきたいものです。

草津市の人口減少問題!?

昨日から今日にかけて雪になりました。今年は雪が多いですね。
スノータイヤを履いていないので、日頃、車でないとどこにも行けない者にとって雪はある意味恐怖です。
予定が入っていれば、どうやって移動しようか?と... 私が住んでいるところは、交通空白地ですので...
車に頼らない社会にシフトしないと、いえ、せざるを得ない時代がもう目前に迫ってきているのでしょうが、つい、便利さに負けてしまって公共交通機関は使えていません。

去る11日に、昨年からシリーズで開催されている市の戦略セミナーに参加しました。
今回は、「デフレの正体」の著作者の藻谷浩介氏でした。長期間ベストセラーにランク入りしていたり、菅首相も読んだ、とかで話題になっている本でもあり、時の人の講演で興味深々で参加しました。
内容は、人口減少問題の認識の甘さを指摘され、現状は、想定されているよりももっと深刻な状況になることを、はっきりと指し示されました。
少子高齢化の問題は、生産人口減少の問題であり、想像以上のスピードで進んでいて、早くその状況に合わせたまちづくりや、政策を進めていかないと大変困ったことになる、という内容で、かつ具体的に草津市の数字を提示され、より説得力がありました。
特に草津市は、急に発展したまちでもあり、発展したまちの特徴として、団塊世代が多く、高齢化が他市よりも急速に進む、とのこと。

ぼやっ~と、想像していた人口減少が、目の前に突き付けられた感で、今の内にしっかりとダウンサイジングの施策にシフトしていかないと、次の世代の負担が想像以上なのと、何よりも駅周辺のマンションや商店街に人がいなくなり、市内の住宅も空き家が増えて、ゴーストタウン化しないように...

まちづくりに関しては、感覚で感じていたことが、大体肯定された内容で、講演中は納得の連続でした。
これからは、駅周辺の高い(高さ)マンションは最悪のまちづくりで(そうそう!)中心市街地は歩けることが条件で、人をいかに来させる魅力ある市街地にするか、それは、センスのあるきれいな街なみを創っていくこと、これからは観光がますます重要になってくる等々、今、市が策定中の景観にもつながる話しでもあり、今後のハード面のまちづくりを人口減少問題と絡めていかないと、取り返しがつかない、と実感した内容でした。

時代は、本当に全てにおいて転換期であり、これまでの手法、考えに固執せず、まず認識を変えていくべきだと思いました。そうしないと、前に進まないし、転換をうまく活かせたかどうか、地方の格差がはっきりとしてくるわけで、次の世代に申し訳ない、と改めて思いました。

 

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願いします。

大晦日の雪は元旦も降り積もり、銀世界で新年の朝を迎えましたが、清新な雪の白さは一年のスタートにはふさわしいかもしれませんね。

テレビで見たのですが、元旦の朝陽に神々しさを感じたり、一年の願をかけたり、という行為や感覚は、日本人独特の感性らしいです。西洋では、そういう感覚はないらしいです。日本人は、古来より、自然に対して畏敬の念や、自然とは共生するという感覚を持った民族で、西洋は、自然は征服するものだとの考え方である、とも習いました。
一年の決意や思いを、生命の再生を思わせるエネルギー漲る太陽に託して、新たなるスタートをきっていく、この日本人の感性が大好きです。
(かといって、日の出を待って、願をかける、ということをしているかというと...、御想像にお任せします)

国の政治は本当に不透明な不安定なままで、本年も何が起こるかわからない状態です。
いい加減に首相が短期間で変わることなく、じっくりと腰を落ち着けて国会挙げて日本の舵取りを取ってもらいたい、と多くの国民が願っています。
春の地方統一選で、色分けがまたがらりと変わる可能性もありますね。

本市も今年は、議員の任期4年目にあたる年で、一旦の区切りの年でもあります。
遣り残しや悔いが残らないよう、頑張ってまいりますので、皆様、よろしくお願いいたします。

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    草津市市会議員
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