2011年7月

コミュニティガーデン

 27日、草津市未来研究所による「戦略セミナー」に参加しました。
「コミュニティガーデンによる都市再生の方法」というタイトルで、立命館大学の政策科学部の高田昇教授によるデモンストレーション付きのセミナーでした。
今回は、市民の方も多く参加されていて、ガーデニングへの市民の関心が高いことも実感しました。

 沢山の花や植物を持参して登場され、机の上をガーデニングした状態で、従来の講演という堅苦しさがなく、ほっとした雰囲気の中でセミナーが始まりました。
 
 ガーデニングによる都市再生ー従来のハードな意味での再生ではなく、ソフトの視点でのまちの組み立て方をどうするのか、という視点での再生とのことで、これからの草津市の「うるおいある」まちづくりの理念に通じるものだと思いました。
 きっかけは、阪神淡路大震災の復興の支援をされる中で、ガーデニングによって、まちのコミュニティが再生されていったという経験からということでした。

 草津川廃川跡地利用の構想の中にも、市民ガーデニングがあります。
 行政だけでやる時代は終わって、これからは、市民の方々を始めとして、色々なセクターの方が連携してまちをつくっていく、とも力説され、今後の草津市が目指すまちの方向性への参考にもなりました。

 最後に、持参して来られた花々を、ちょっとした置き方の工夫でより綺麗に見せる、デモンストレーションを短時間で手際よくされ、ガーデニングの魅力を余韻に残して終わられました。

 参加された市民の方々にもわかりやすい身近なセミナーだったと思います。

猛暑に思うこと

 週末の暑さには本当に参りました。
毎年、暑さを更新しているような... やはり温暖化の影響でしょうか。
昨日は、台風で雨の恵みがあり、ほっと一息。
ただ、この雨も最近は要注意ですね。昔のようなしとしと、という感じの雨が少なくなってきています。
短時間で、一気にどしゃ降りの、スコールとまでいかないまでも、ゲリラ豪雨が多くなっています。
日本も亜熱帯地域の気候になりつつある、とも言われていますね。

 ゲリラ豪雨のあとは、どこかが冠水していることが多く、議員になってから、何件かご相談受けたことから、大量の雨が降ったあと、用水路とか、道路で冠水していないかを気にしながら、車を走らせています。

 住宅の開発が進み、昔と比べて、アスファルトで固められた面積がすごく多くなりました。
以前なら、土の地面で、雨を吸水していたぶんが道路や側溝に直接ほとんど流れ込んでいくことで、一気に雨が降ると容量オーバーで水が溢れてしまいます。
市内でも、結構冠水が多く、ゲリラ豪雨の翌日なんかは、道路課が走り回っていることも多いようです。

 草津市はため池がすごく多い地域でした。琵琶湖からの水を田んぼにくみ上げるまでは、雨水や山からの伏流水をため池に溜めて、田んぼに水を回していたとのことですが、今はほとんど埋め立てられて多くは住宅地に変わっているようです。

 草津で生まれ育った人と話すと、本当に昔の風景とは変わっってしまったと、お聞きします。
良い悪いは表裏一体なので、なんとも言えませんが、でもどこかで立ち止まってみんなで草津市の風景を考えなければ、とも思っています。

 併せて、原発の問題や温暖化の問題、震災後、本当に自然が怒っているのかと真剣に思うこの頃です。

 皆様も、暑い夏、お体をご自愛下さい。

 6月の議会で上程された「草津市自治体基本条例」が賛成多数で可決されました。閉会日の採決の際には賛成討論しました(西村議員のブログでも紹介して頂いています)。

 この自治体基本条例には、個人的にも、格別の思い入れがあります。

「自治体基本条例」は、市の憲法ともいわれ、市の全ての条例の上位にあたり、いうまでもなく、市政にとって重要な条例であるとの認識にたって議会側も「自治体基本条例調査検討特別委員会」がHH21年10月からスタートしました。
 最初の一年間、副委員長という立場で、大変勉強させて頂きました。
従来とは違った手法での審議の形をとることになり、上程される前に議会としても並行して勉強し、また、議会の項目では、議会側からの提案もあり、との意識で進められました。

 市民検討委員会でも約2年かけて、原案ゼロから作りだされ、傍聴に行っては、議会も頑張らなければと、思い直していました。
 紆余曲折があった約一年半でしたが、これからの市政にとって、羅針盤となる条例が可決されたことは大変意味があり、感慨深いものがあります。

 地方分権の時代の流れで、ようやく地方自治体が国の行政事務執行の代行機関でなく、市民から信託された地方政府と位置づけされ、、地域自らが考え、自らが解決するという「自己責任」「自己決定」が、市に求められています。
 
 市政の制度、仕組みが示され、特に、情報の公開(共有)、市民参加、住民投票といった、市民が主権者として、どのように関わりながら、市政が運営されるのかが示されていることが、重要であると思います。
 この基本条例が施行されることで、今後、市民の方々が、市が課題に対する政策を決定し運営する、意思決定の仕組みを意識して頂けたらと思います。

 当然、議会としても、二元代表制の下で、市政を担っていく機関として、議会の項目に明示されている理念や原則が実行されるよう取り組んでいきたいと思います。そのためにも、次には、議会基本条例の制定が求められるものです。
 
 自治体基本条例も、今からがスタートであり、また、施行後一年以内に制定されるとした、情報公開、市民参加、住民投票の個別条例についてもしっかり議論していきたいと思います。市民検討委員会の委員の皆様も本当にお疲れ様でした。

 

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    草津市市会議員
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